2020/09/03
自転車屋の生き物歳時記 シオヤアブ
9月3日
木曜日
自転車屋の生き物歳時記
シオヤアブ
先日の蓬山渓の沢歩きで
スズメバチやオニヤンマでも襲うと言われる
狂暴なアブの王者
シオヤアブを目撃した。
前回の沢歩きでは
アブには何ヵ所も刺されて
1週間以上痒かったので
今回は虫を寄せ付けないと言う
ハッカ油スプレーを持参。
お陰で
アブに刺されずに済みました😅
シオヤアブ(塩屋虻、Promachus yesonicus)は、
ハエ目(双翅目)
ムシヒキアブ科に属する昆虫の1種。
北海道から沖縄まで日本各地に分布する。
成虫の体長は約23~30mm、
オスの腹部先端には白い毛が密集しているが、
メスには無い。
幼虫、成虫ともに捕食性で、
特に成虫はコウチュウ目やチョウ目など
幅広い昆虫を獲物とし、
スズメバチやオニヤンマなどを襲うこともある。
2020/09/03
千姫
9月3日
木曜日
千姫
1603年9月3日
(慶長8年7月28日)
徳川家康の孫で7歳の千姫が、
11歳の豊臣秀頼に輿入れ。
千姫(せんひめ)は、
安土桃山時代から江戸時代の女性。
豊臣秀頼・本多忠刻の正室。
父は徳川秀忠、母は継室の江。
号は天樹院。
慶長2年(1597年)4月11日
秀忠と江の長女として、
山城国伏見城内の徳川屋敷で産まれる。
慶長8年(1603年)に7歳で秀頼と結婚し、
乳母の刑部卿局とともに大坂城に入る。
慶長20年(1615年)の大坂夏の陣では、
祖父・徳川家康の命により
落城する大坂城から救出される。
その後、
秀頼と側室の間の娘・天秀尼が
処刑されそうになった時に、
千姫は彼女を自らの養女にして命を助ける
(秀頼と淀殿に対する助命嘆願は聞き届けられなかった)。
元和2年(1616年)、
桑名藩主・本多忠政の嫡男・本多忠刻と結婚。
この時、
津和野藩主・坂崎直盛が輿入れの行列を襲って
千姫を強奪する計画を立てていることが発覚し、
直盛は家臣により殺害され、
それを直盛が自害したように見せかけたが、
坂崎家は改易処分となった(千姫事件)。
同年9月26日に桑名城に着いた。
この時に
10万石の化粧料を与えられたといわれる。
翌元和3年(1617年)、
本多家が播磨姫路に移封になった時には、
8月28日に桑名を発って姫路城に移り、
播磨姫君と呼ばれるようになる。
翌元和4年(1618年)には長女・勝姫
(池田光政正室、池田綱政生母)、
元和5年(1619年)には長男・幸千代が生まれた。
しかし、
元和7年(1621年)に
幸千代が3歳で没したのを始め、
寛永3年(1626年)には
夫・忠刻、姑・熊姫、母・江が
次々と没するなど不幸が続き、
本多家を娘・勝姫と共に出ることとなった。
江戸城に入り、出家して天樹院と号す。
出家後は娘と2人で竹橋御殿で暮らした。
寛永5年(1628年)に
勝姫が父・秀忠の養女として池田光政の元へ嫁ぎ、
一人暮らしとなる。
池田家に嫁いだ一人娘のことを心配し、
「天樹院書状」を送っている。
寛永9年(1632年)、父・秀忠が薨去。
寛永16年(1639年)、
光政と勝姫の嫡男・池田綱政(千姫の外孫)が誕生した。
寛永20年(1643年)、
鎌倉の東慶寺の伽藍を再建する。
正保元年(1644年)には
弟・徳川家光の厄年を避けるために
江戸城から移った家光の側室・夏(後の順性院)と
その後生まれた家光の三男・綱重と暮らすようになる。
綱重を養子にすることで
大奥に対して大きな発言権を持つようになり、
4代将軍家綱の時代になっても
大奥の最高顧問的な権威をもっていた。
寛文5年(1655年)の
越前松平家(福井藩主・松平光通)の婚姻に関して、
嫁側である越後高田藩の勝姫
(千姫の妹、越後高田藩主・松平光長の母)
に依頼されて、幕府に対して介入を行った。
明暦3年(1657年)の
明暦の大火で竹橋の邸が焼失した時には、
叔父の徳川頼宣(紀州藩主)の屋敷に一時寄留する。
寛文6年(1666年)2月6日、江戸で死去。
享年70。
亡くなった夜、
曾祖母於大の方の菩提寺である小石川伝通院に納められ、導師知鑑(知恩院37世)により葬儀が行なわれた。
墓所は伝通院と茨城県常総市の天樹院弘経寺にあり、
また徳川家(松平家)が
三河時代から帰依していた浄土宗の総本山である
京都の知恩院に、定例により分骨され宝塔に納められた。
知鑑は後に位牌や遺物を祭るため、
伊勢に寂照寺を開いた。
戒名は「天樹院殿栄譽源法松山禅定尼」。
2020/09/02
自転車屋の生き物歳時記 ヤマカガシ
9月2日
水曜日
自転車屋の生き物歳時記
ヤマカガシ
先日の蓬山渓の沢歩きで
逃走する
ヤマカガシを目撃しました。
ヤマカガシ(Rhabdophis tigrinus)は、
有鱗目ナミヘビ科ヤマカガシ属に分類されるヘビ。
有毒。
特定動物。
日本(本州、四国、九州、佐渡島、隠岐島、
壱岐島、五島列島、屋久島、種子島に分布し、
南西諸島、小笠原諸島および
北海道には分布しない固有種
模式標本の産地
(基準産地・タイプ産地・模式産地)は長崎。
全長60~120センチメートル。
頭胴長は55~120cm。
丹沢山地では1972年8月、
全長142センチメートルで
太さが牛乳瓶ほどの個体が捕まったことがある。
体色は地域変異があり、
関東地方の個体群は体側面に
赤色と黒色の斑紋が交互に入る。
関西地方の個体群は体側面の斑紋が不明瞭。
近畿地方西部から中国地方の個体群では
青色型もみられる。
頸部背面には黄色の帯があり、
幼体でより鮮やかで、成長するにつれてくすんでくる。
この黄色の帯も個体によっては表れない。
胴中央付近の背面の体鱗数は19列。
鱗には強いキールがある。
毒は
頸腺毒とデュベルノワ腺(Duvernoy)毒の2種類を有する。
1932年に
咬傷時に出血傾向が見られるなどの
数例の咬傷時の報告例はあったが、
以前は無毒種であると考えられていた。
咬傷時の症状が
ブームスラングと一致すること・死亡例などから、
1974年に有毒種と報告された。
毒牙は上顎の奥歯にあり、
0.2センチメートル以下と短い。
毒腺(デュベルノワ腺)を圧迫する筋肉が無いため、
一瞬噛まれただけでは毒が注入されないこともある。
毒性は強い血液凝固作用で、
血管内で微小な血栓形成を引き起こす。
咬傷直後には
局所的な激しい痛みや腫れはあまり起こらない。
毒が患部から血液に入ると、
血液凝固作用により
フィブリノーゲンが大量に消費される。
フィブリノーゲン、
続けて血小板が血栓の形成に伴い減少することで
全身の血液が止血作用を失う。
並行して血栓を溶かす作用(線溶血性)が亢進し、
毛細血管が多い鼻粘膜・歯茎・消化器官・肺からの出血、全身の皮下出血を引き起こす。
出血あるいは血栓が原因と考えられている
一過性の頭痛が起こることがあり、
頭痛が発生した場合は
毒量が多いと考えられ重症化する例が多い。
赤血球が血栓で狭窄した血管を通る際に損傷し、
赤血球内のヘモグロビンが血中あるいは
尿に溶出するため褐色尿も見られる。
重症例では
脳出血・急性腎不全・播種性血管内凝固症候群
などを引き起こす。
頸部皮下にも毒腺(頸腺)があり、
頸部を圧迫すると毒が飛び散る。
目に入った場合の症例として
刺激痛や結膜炎・充血・角膜混濁・デスメ膜の線状混濁・角膜知覚麻痺・瞳孔反応の遅鈍
・縮瞳・散瞳・虹彩炎などがある。
この頸腺の毒は、
餌であるニホンヒキガエルの持つ毒(ブフォトキシン)を貯蓄して使用していることが明らかになった。
ヒキガエルが生息しない
金華山に生息するヤマカガシは
この頸腺の毒を持たないが、
このヤマカガシがヒキガエルを捕食すると、
この毒を分泌するようになった。
20グラムのマウスに対する
半数致死量(LD50/20g mouse)は
静脈注射で5.3マイクログラム、
(日本産の他種では
セグロウミヘビ1.7 - 2.2マイクログラム、
ニホンマムシ19.5 - 23.7マイクログラム、
ハブ沖縄島個体34.8マイクログラム
・奄美大島個体47.8マイクログラムなど)。
カガシとは日本の古語で「蛇」を意味し、
ヤマカガシは、「山の蛇」となる。
しかし実際には
平地や、山地でも標高の低い場所に生息し、
特に水辺や水田地帯、湿地周辺などに多い。
危険が迫るとコブラのように頭を持ち上げ、
頸部を平たくし、頭を揺すったりし、
この頸腺を目立たせることで威嚇する。
また、それでも相手が怯まない場合、
仰向けになり擬死行動を行う。
それでも相手が怯まない場合は噛みついたり、
相手に毒腺のある頸部をすりつける。
性質は一般に大人しいとされているが、
中には非常に攻撃的な個体もいるため、
注意が必要である。
主にカエルを食べるが、
有尾類、ニホンカナヘビ、ドジョウ類なども食べる。
飼育下の幼蛇の観察例では
魚類は死んでから食べることもあり
頭から飲み込むことが多いが、
カエルは生きたまま捕食し
最初に噛みついた場所から
飲み込むことが多かったという報告例もある。
水田の土中に頭を入れて、
土に潜ったトノサマガエルなども捕食する。
他の蛇からは嫌われる
有毒のヒキガエルも食べてしまう。
飼育下では、ドジョウや金魚の捕食例もある。
捕食者は
シマヘビ、イヌワシ、クマタカ、サシバ、
ノスリ、モズなどが挙げられる。
幼蛇の死骸が
ガムシの幼虫・タガメに食べられた報告例もあり、
このうちタガメの例では
タガメの摂食跡の他に目立った外傷もなかったこと
・タガメは主に獲物を待ち伏せ捕食すること
・タガメ科の別属他種では
ヘビ類も襲う報告例があることから捕食された
可能性もあると考えられている。
繁殖様式は卵生。
秋期に交尾を行う。
7月に1回に2~43個の卵を産む。
卵は30~50日で孵化する。