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2024/07/11

自転車屋の生き物歳時記 ニホンヒキガエル

7月11日
木曜日

自転車屋の生き物歳時記

ニホンヒキガエル

カエル特集
いわゆるガマガエル
コイツは
国内産のカエルの王様ですね!

ニホンヒキガエル(Bufo japonicus)は、
ヒキガエル属に分類されるカエル。

B. j. japonicus ニホンヒキガエル

日本(鈴鹿山脈以西の近畿地方南部から山陽地方、
四国、九州、屋久島に自然分布)固有亜種。
東京都、仙台市などに移入。

B. j. formosus アズマヒキガエル

日本(東北地方から近畿地方、
島根県東部までの山陰地方北部に自然分布)固有亜種。
伊豆大島、八丈島、佐渡島、
北海道(函館市など)などに移入。

東京都においては
在来種のアズマヒキガエルと
移入種のニホンヒキガエルとの間で交雑が進んでおり、
種の保存や生物多様性の観点から懸念されている。

一方で、
都内の本種幼生(オタマジャクシ)は
周辺各県のオタマジャクシよりも
有意に高い生存率を示しており、
交雑により都市での適応度が上がり
個体数維持に成功しているとの見解もある。

体色は褐色、黄褐色、赤褐色などで、
白や黒、褐色の帯模様が入る個体もいる。

体側面に赤い斑点が入る個体が多く、
背にも斑点が入る個体もいる。

B. j. japonicus ニホンヒキガエル

体長7~17・6センチメートル (cm) 。

鼓膜は小型で、
眼と鼓膜間の距離は鼓膜の直径とほぼ同じ。

B. j. formosus アズマヒキガエル

体長6~18cm。

鼓膜は大型で、
眼と鼓膜間の距離よりも鼓膜の直径の方が大きい。

亜種アズマヒキガエルの幼生(オタマジャクシ)は
全長3cmで、体色は黒色や濃褐色。

四六のガマと呼ばれるが、
前肢の指は4本、後肢の指は5本。

繁殖期のオスには
メスを抱接する際に滑り止めとして
後肢にコブ(婚姻瘤)ができるため
それを6本目の指と勘違いしたと思われる。

低地から山地にある森林やその周辺の草原などに生息し、農耕地、公園、民家の庭などにも広く生息する。

本種は都市化の進行にも強い抵抗力を示し、
東京の都心部や湾岸地域でも生息が確認されている。

夜行性で、昼間は石や倒木の下などで休む。

本種を含め、
ヒキガエル類は水域依存性の極めて低い両生類である。

成体は繁殖の際を除いて
水域から離れたまま暮らしており、
とりわけ夏季には夜間の雑木林の林床や庭先等を徘徊している姿がよくみられる。

体表のイボや皺は
空気中における皮膚呼吸の表面積を
最大化するためと考えられている。

繁殖に必要とする水域規模もまた、
相対的に小さくて済むようになっている。

食性は動物食で、昆虫、ミミズなどを食べる。

ブフォトキシン(ブホトキシン)という
毒を持つ有毒種であるため、天敵は少ないが、
ヤマカガシは本種の毒に耐性があるようで、
本種を好んで捕食する。

ヤマカガシの頚部から分泌される毒は、
本種の毒を貯蓄して利用していることが判明している。

また、オオキベリアオゴミムシの幼虫は
小さなカエル・オタマジャクシを捕食する習性があるが、本種も捕食した記録がある。

繁殖形態は卵生。

繁殖期は地域変異が大きく
南部および低地に分布する個体群は早く
(屋久島では9月)、
北部および高地に分布する個体群は遅くなる傾向があり(立山や鳥海山では7月)。

池沼、水たまり、水田などに長い紐状の卵塊に包まれた
1500~14000個
(基亜種6000~14000個、
亜種アズマヒキガエル
1500~8000個)の卵を産む。

多数個体が一定の水場に
数日から1週間の極めて短期間に集まり繁殖する
(ガマ合戦、蛙合戦)。

南部個体群は繁殖期が長期化する傾向があり、
例として分布の南限である屋久島では
日本で最も早い9月の産卵例、
11月の幼生の発見例
(10月に産卵したと推定されている)、
1~3月の繁殖例、3~4月の産卵例がある。

繁殖期のオスは動く物に対して抱接しようとし、
抱接の際にオスがメスを絞め殺してしまうこともある。

幼生は1~3か月で変態する。

大柄な姿に反して幼生期間は短く、
仔ガエルに変態した時の体長はわずか5~8mmである。

これは、
水の乏しい地域で短期間しか存在しない水たまり等でも
繁殖できるよう進化がすすんだためと考えられている。

形態や有毒種であることから忌み嫌われる一方で
民家の庭などに住みつくこともよくあり、
人間の身近で生活する動物とも言える。

かつては
本種の皮膚から分泌される油汗を
ガマの油と称して薬用にしたとされるが、
実際に外傷に薬として用いられたのは
馬油(ウマの油)や植物のガマの方である
とも言われており、実際のところは不明である。

種村製薬から発売されている商品は、
その配合も含めて
第二次世界大戦後に作られたものである。

ただし、
「ガマの油」とは別に
ヒキガエルの耳下腺分泌物には薬効があり、
それを小麦粉で練ったものは蟾酥といい、
強心や抗炎症などに用いた。

自転車屋の生き物歳時記  ニホンヒキガエル

2024/07/11

ラーメンの日

7月11日
木曜日

ラーメンの日

一般社団法人日本ラーメン協会が制定。

ラーメン産業の振興・発展とともに、
日本独自のラーメン文化を支えるのが目的。

日付は、
7をレンゲ、11を箸に見立てたことと、
日本で最初にラーメンを食べたとされる
徳川光圀の誕生日が
(新暦1628年)7月11日だったことにちなむ。

夏にラーメンの日と言うのは
相応しくないようにも思えますが
私は年中食べてますね!

他には

真珠記念日
職業教育の日
YS-11記念日
UDF(ユニバーサルデザインフード)の日
アルカリイオン水の日
セブン-イレブンの日
ラーメンの日
大都技研の日

などがあります。

ラーメンの日

2024/07/10

自転車屋の生き物歳時記 ヌマガエル

7月10日
水曜日

自転車屋の生き物歳時記

ヌマガエル

カエル特集
このカエルも
子供の頃の夏休みには
母の田舎(兵庫県宍粟市)では良く捕まえましたね。

ヌマガエル(沼蛙、学名: Fejervarya kawamurai)は、
ヌマガエル科に分類されるカエルの一種。

褐色の小型のカエルで、
西日本の水田でよく見られる南方系のカエルである。

日本、中国(中-北部)、台湾に分布する。

日本では
本州中部以西・四国・九州、奄美諸島、沖縄諸島に
自然分布するが、
1990年代頃から
関東地方や対馬、壱岐島、五島列島でも
確認されるようになり、国内外来種となっている。

ヌマガエルは南方系のカエルで、
初期の分類ではインドからマレー半島、インドシナ半島、インドネシア、中国東部を経て日本まで広く分布するFejervarya limnocharisとして分類されていた。

しかし、DNA-DNA分子交雑法によると、
広い分布域の中でインド、マレーシア、インドネシア
、タイとラオス、中国と台湾
、先島諸島、日本というように、
多くの系統に分化していることも明らかになっており、
これらの種分化の研究が進んだ。

体長は3~5cmほどで、メスの方がオスより大きい。

背中側は灰褐色のまだら模様だが、
背中の中央部に細い白線(背中線・はいちゅうせん)を
もつ個体もいる。

背中側には小さないぼ状突起が並ぶが、
ツチガエルほどの凹凸はない。

腹側は白い。

地域によって体色や背中線の有無などにちがいがある。

たとえば日本では、
九州地方では白い背中線がある個体の割合が高く、
ヌマガエルを方言で「センヒキガエル(線引き蛙)」
と呼ぶ地方もあるほどだが、
南西諸島や本州、四国では
背中線を持つ個体の割合が少ない。

幼生(オタマジャクシ)は
尾がまだら模様になっているのが特徴である。

ニホンアマガエルの幼生にくらべると両目が寄っていて、背中側のひれが胴体の上ではなく、尾から始まる。

また、
ヌマガエルの幼生は高温に強く、
水温が40℃を超えるような夏の水田でも生き残り、
成長することができる。

ツチガエルとよく似ているが、
ヌマガエルは腹が白いこと、
背中のいぼ状突起は小さくて
手触りがスベスベしていること、
あまり臭いがないことなどで区別できる。

また、鳴き声も異なる。

水田や湿地、池、川などの水辺に多く生息するが、
水辺から離れた畑や草原などでも見られる。

また、
海水が入り込む河口域でも見られることがある。

アマガエル類やアオガエル類のような指の吸盤はなく、
もっぱら地上生活をする。

他のカエルと同様肉食性で、
おもに小型の昆虫類を捕食する。

いっぽう、
敵はヤマカガシやヒバカリなどのヘビ、
イタチ類、アナグマ類、タヌキ、サギなどである。

繁殖期は4~8月と幅広く、
この時期は夜の水田などにオスの鳴き声が響きわたる。

オスの鳴嚢は前方が分かれたハート型で、
ニホンアマガエルほど大きくはない。

鳴き声は大きいが、
ニホンアマガエルより低い声で、テンポも遅い。

オスはメスを見つけると背中に抱きついて抱接し、
つがいは産卵に適した場所を探す。

卵は褐色で直径1・2mmほどで、
カエル類としては小さい。

1匹のメスが一度の繁殖期に産む卵は
1200個ほどだが、
何度にも分けて数十個ずつ産卵され、
しかもバラバラになりやすいので見つけにくい。

自転車屋の生き物歳時記  ヌマガエル