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2024/03/25

自転車屋の生き物歳時記 バカガイ

3月25日
月曜日

自転車屋の生き物歳時記

バカガイ

先週に引き続き
貝の特集

バカガイ(破家蛤、馬珂蛤、バカ貝、馬鹿貝、
学名:Mactra chinensis)は、
異歯亜綱- バカガイ上科- バカガイ科- バカガイ属
(学名:Mactra)に分類される二枚貝の一種(1種)。

東南アジアから
東アジア南部にかけての浅海に分布する。

ミナトガイ、シオフキガイ、
また地方によってはウバガイとも呼ばれる。

関東地方では、
アサリやハマグリなどと並んで
食用としてなじみ深い貝であり、
日本語では、
「食用加工品となった状態の軟体部位全体」を指して、『青柳(あおやぎ、アオヤギ)』とも呼ぶ
(生物の名前ではない)。

季語、三春。

和名の「バカガイ」の名の由来については諸説ある。

外見はハマグリに似ているものの、
貝殻が薄く壊れやすいことから
「破家貝」として名付けられたとする説

いつも貝の口をあけて
オレンジ色をした斧足
(ふそく、筋肉による足)を出している姿が、
あたかも口を開けて舌を出している
「馬鹿」な者のように見えたとする説

一度に大量に漁獲されることがあるので、
「『バカ』に(「非常に、凄く」の意)
多く獲れる貝」の意でその名が付いたとの説

たくさん獲れた地域の名
「馬加(まくわり)」(現在の幕張)を
「バカ」と音読みし、
「バカ貝」と呼ばれるようになったとする説

馬鹿がハマグリと勘違いして喜ぶ様から
馬鹿が喜ぶ貝という意味であるとする説

蓋を閉じずに陸に打ち上げられて
鳥に食べられてしまうことなどの行動から
「バカ貝」と呼ばれるようになったとする説

頻繁に場所を変える
「場替え貝」から来ているとする説

殻長は8cmほどで、殻は薄くてもろい。

殻の外側は黄褐色の殻皮を被り、
肉色を帯びた灰白色で、後端部は淡紫色をしている。

ベトナム、台湾、中国南部、朝鮮南部、日本など、
東南アジアから東アジア南部にかけての浅海のうち、
内湾の砂底に棲息する。

産卵は2- 9月の長期にわたって徐々に行われる。

斧足はヒトデなどの外敵から身を守るために
砂の中に潜るのに使われる。

潜る速さはアサリ、ハマグリに比べて最も速い。

また、
斧足を使ってのジャンプを繰り返すことで
外敵から逃げることが可能である。

ハマグリは殻を強く閉じて身を守るが、
バカガイは閉じる力は弱いため、
逃げのびて身を守る方法をとっているのである。

寿司の種としては
「青柳(あおやぎ、アオヤギとも記す)」と呼び、
全国的にも広く認知されるようになっている。

この名は「馬鹿貝」とも解せるものを
寿司ネタとして供したり、
品書きに表したりすることを嫌った
江戸時代の江戸前寿司の職人が、
当時の江戸周辺地域における
バカガイの一大集積地
(一手に集めて出荷する場所)であった
上総国市原郡青柳
(現・千葉県市原市青柳二丁目)の地名に代表させて、
これを雅称として呼び代えたのが始まりである。

貝の足の部分が
ヤナギの葉に似ていることから
アオヤギと名付けたという説もある。

したがって、
「青柳」は貝殻を取り除いた
軟体部位全体を指す語であり、
必ずしも「バカガイ」の別称とは言えない。

なお、
市原市青柳の海岸は埋め立てられて
京葉工業地域となっているため
現代ではバカガイを扱っておらず、
関東圏における現代のバカガイの集積地は
千葉県富津市となっている。

閉殻筋(貝柱)を選り分けたものは
「小柱(こばしら)」又は「あられ」、
斧足の部分のみにされたものは
「舌切(したきり)」と呼ばれる。

青柳や舌切は握り寿司やぬたなどに、
小柱は掻き揚げや釜飯、
軍艦巻きやかけそばの種などにされる。

水中に棲息するため、
酸欠に弱く砂抜きができないため、
身全体は食べられない
(ただ、日本のバラエティ番組
『所さんの目がテン!』が行った実験では、
海水に浸けたバカガイにエアーポンプで空気を送り、
砂抜きに成功。身全体を食べることができた)。

初期の深川めしは
アサリでなくバカガイを使用していた。

干物にしたものは珍味として珍重されている。

干物については、
むき身をそのまま乾燥させたものは
「桜貝」(さくらがい)、
斧足を引き伸ばして乾燥させたものは
「姫貝」(ひめがい)と呼ばれる。

千葉県の郷土料理ともなっている
「なめろう」や「さんが焼き」にも
使用されることがある。

自転車屋の生き物歳時記  バカガイ

2024/03/25

電気記念日

3月25日
月曜日

電気記念日

1878年(明治11年)3月25日 

東京・銀座木挽町に開設された
中央電信局の開局祝賀会が
虎ノ門の工部大学校
(現在の東京大学工学部)で開かれ、
式場に50個のアーク灯が点灯された。

これを記念して
日本電気協会が
1927年(昭和2年)9月に制定。

電気ももう
150年近くにはなるんですね。

電気記念日

2024/03/23

自転車屋の生き物歳時記 サルボウガイ

3月23日
土曜日

自転車屋の生き物歳時記

サルボウガイ

サルボウガイは
国内においては北限は東京湾、
南は九州辺りにまで分布しています。

海外では中国大陸などに生息しています。

その他の名称
猿頬貝、モガイ
学名:[Scapharca kagoshimensis]

大きさ
殻長:約60mm

サルボウガイは
潮間帯下の泥底に生息している貝で、
食用貝として人気があった為、
養殖貝として各地で広まっていきました。

見た目は
同じフネガイ科に属するアカガイとよく似ていますが、
殻長は約半分の6cmほどと
アカガイよりもかなり小さい貝です。

サルボウガイの貝殻の特徴としてはまず、
表面にハッキリとあらわれている32本前後の放射肋で、 左の殻には弱めのつぶつぶが見られます。

また、
比較的、殻は厚く、シルエットは箱型をしています。

サルボウガイの貝殻の表面の色は
全体的に白色をしていますが、
放射肋に沿って淡い褐色の線が入っているものもあり、
貝殻のフチ周辺には暗褐色の部分も見られます。

サルボウガイの幼貝は
糸を出して他物に付着し、
成長すると泥底に潜って生活するようになります。

尚、
サルボオガイ(猿頬貝)の名前の由来は、
この貝の全体的に膨らんでいる姿を
猿が口に食べ物を含んで、
頬を膨らませている様子に例えて
名づけられたと言われています。

自転車屋の生き物歳時記  サルボウガイ