2023/07/27
スイカの日
7月27日
木曜日
スイカの日
スイカの縞模様を綱に見立て、
27を「つ(2)な(7)」とよむ語呂合せから。
単なる語呂合わせかね!
まあ
季節はあってますね!!
2023/07/27
自転車屋の生き物歳時記 植物編 テングサ
7月27日
木曜日
自転車屋の生き物歳時記
植物編
テングサ
トコロテンの季節なので
原料となるテングサについて
テングサ(天草)は、
紅藻類テングサ科 Gelidiaceae の海藻で
心太、寒天の原料になるものの総称。
石花菜(せっかさい)とも呼ぶ。
古くから交易の品物として取り扱われ、
延喜式には、
「大凝菜卅」(オゴノリ)という名で記載されていた。
また、
万葉言葉の残る地域では「てぐさ」と呼ばれている。
赤紫色をしているが、
水にさらし、天日乾燥させることを
4、5回繰り返し、退色して白色になり、
それを乾燥させたものを利用する。
江戸時代の伊豆地方では
肥料としても用いられてきたが、
1822年、伊豆の代官が肥料への使用を禁止したため、
食用のみに用いられるようになったと伝えられる 。
現代では
寒天や心太(ところてん)の原料とするほか、
寒天質は菌類や細胞などを培養するために使われる
培地(寒天培地)のもっとも基本的な素材である。
2023/07/26
連続テレビ小説「らんまん」登場植物シリーズ ムジナモ
7月26日
水曜日
連続テレビ小説「らんまん」
登場植物シリーズ
ムジナモ
ムジナモ
(貉藻、狢藻、Aldrovanda vesiculosa)は、
モウセンゴケ科ムジナモ属の多年草の水生植物であり、
1属1種の食虫植物である。
日本を含む世界各地に分布するが、
自然環境下での生息地は50カ所程度と少ない。
浮遊性の水草で、
根は発芽時に幼根があるだけで通常はない。
葉がハエトリグサと同じく
二枚貝のような捕虫器官になっており、
ミジンコなどの動物プランクトンを捕食する。
細長い茎を中心にして、
捕虫葉が風車のように放射状に輪生する。
植物全体の印象は、
似た和名を持ち小さな袋状の捕虫葉を持つタヌキモが
二次元的・平面のように広がって見えるのに対し、
ムジナモは三次元的・円柱のように見える。
また、
その形がタヌキの尻尾のようなので、
発見者である植物学者の牧野富太郎は
和名をつけるとき「タヌキモ」と命名したかったが、
既にタヌキモという植物があったため、
タヌキの別名であるムジナから
「ムジナモ」と名付けられた。
英名は Waterwheel plant と、
水車の名が与えられている。
茎は5cmから30cmほどの長さになり、
夏期には1日に1cm伸びることもある。
途中で脇芽を出して枝を伸ばし、
基部が枯れ落ちていくことで分離、増殖していく。
葉柄の長さは5mmから8mmで、
その先に付く捕虫葉は5mm程度。
捕虫葉の内側には
ハエトリグサと同じく感覚毛が生えているが、
数は約40本と多く、1回の刺激で葉が閉じる。
閉じる速さも50分の1秒とハエトリグサより遙かに速い。
しかし捕虫葉が小さく水中にあるため観察は困難である。
葉を閉じると狭窄運動を行い、
消化酵素を出し、養分を吸収する。
冬期は先端に冬芽(殖芽)を作り、
水底に沈んで越冬する。
春になると冬芽は浮上し、
水温の上昇と共に成長していく。
7月から8月、
水温が30度を超えるようになると
茎の途中から花茎を1本伸ばすが、
花を咲かせることは希で
閉鎖花の状態で終わってしまうことが多い。
開花は昼の1時間から2時間ほどで、
白もしくは緑白色の小さな花が1つ咲く。
種子は翌年の初夏に発芽する。
世界で初めて発見されたのは17世紀末のインドで、
その後ヨーロッパとオーストラリアで発見されている。
最初の発見地であるインドの他に、
ロシア、オーストラリア、フランス、イタリア、ドイツ、オーストリア、スイス、チェコ、スロバキア、ハンガリー、ユーゴスラビア、ルーマニア、ブルガリア、ガーナ、スーダン、カメルーン、タンザニア、ボツワナ、
日本などで発見され、南北アメリカを除く
ヨーロッパ、アジア、アフリカに点在する事が知られた。
しかし、
その後それらの地域の自生地の多くで
近代化に伴う水質汚濁や開発などによる
埋立で絶滅している。
イギリスやシベリア等から
花粉や種子の化石が発見されており、
氷期以前に熱帯から北へと
分布を広げたと考えられている。
1950年代にロシアとボツワナでの報告後の一時期、
日本以外の自生地での生息が確認されず、
宝蔵寺沼が「ムジナモ最後の自生地」と
言われた時期もあった。
しかしその後
ハンガリー、ポーランド、ルーマニア、
ロシア、オーストラリアなどから再発見の報告が届き、
現在も細々とではあるが
世界各地に分布していることが確認された。
またスイスなどでは
人工的に自生地が復元されたりもしている。
日本でも
1890年に牧野富太郎により江戸川近くで発見されたが、1960年代後半までに野生個体群は消失したとされていた。
2022年10月に
石川県の農業用ため池で発見された個体群が、
遺伝子解析などの結果、
人為的な持ち込みでなく自然で生き残っていたものと
確認された。
この池では
従来ムジナモは見られなかったものの、
水生植物は休眠していた種子が
生息地の環境変化で発芽することがあり、
周辺にある森林の間伐で日射が増えたことが
発芽を促した可能性が指摘されている。