2024/09/25
自転車屋の生き物歳時記 植物 ハギ
9月25日
水曜日
自転車屋の生き物歳時記
植物編
ハギ
秋の七草の一つ。
どこかのお寺で
ハギの花が咲いていると言うニュースを見ました。
ハギ(萩、胡枝花 Lespedeza)は、
マメ科ハギ属の総称。
落葉低木。
秋の七草のひとつで、花期は7月から10月。
「萩」は本来はヨモギ類
(あるいは特定の種を挙げる資料もある)の意味で、
「はぎ」は国訓である。
牧野富太郎によると
これは「艸+秋」という会意による国字であり、
ヨモギ類の意味の「萩」とは
同形ではあるが別字という。
「芽子」「生芽」とも字を当てる。
東アジア、南アジア、北米東部、
オーストラリアの、温帯・亜熱帯。
数種あるが、
いずれも比較的よく似た外見である。
背の低い落葉低木ではあるが、
木本とは言い難い面もある。
茎は木質化して固くなるが、
年々太くなって伸びるようなことはなく、
根本から新しい芽が毎年出る。
直立せず、先端はややしだれる。
葉は3出複葉、
秋に枝の先端から多数の花枝を出し、
赤紫の花の房をつける。
果実は種子を1つだけ含み、楕円形で扁平。
荒れ地に生えるパイオニア植物で、
放牧地や山火事跡などに
一面に生えることがある。
ハギは、
マメ科植物特有の根粒菌との共生のおかげで、
痩せた土地でも良く育つ特性がある。
この特徴を買われ、
古くから道路斜面、治山、砂防など
現場で緑化資材として活用されている。
現在では、
ヤマハギ、メドハギの種子が、
斜面緑化のための吹付資材として用いられている。
日本では戦後まもなくまでは、
家畜の冬季の飼料として、萩の葉が利用された。
秋に山から枝ごと刈ってきて、
乾燥させて葉だけを取り、
干し草などに混ぜ込んで与えた。
古くから日本人に親しまれ、
『万葉集』で最もよく詠まれる花でもある。
秋萩と牡鹿のペアの歌が多い。
中秋の名月に
萩・薄(すすき)を月見団子と共に
月に供える風習がある。
萩も薄(すすき)も、
昔の日本では山野に自生する身近な植物であった。
花札では7月の絵柄として、
「萩に猪」、「萩に短冊」、カス2枚が描かれる。
萩の名所である歌枕として宮城野がある。
山上憶良の歌
「萩の花 尾花 葛花 瞿麦の花 女郎花
また藤袴 朝貌の花(万葉集・巻八 1538)」
『萩の露』(地歌・箏曲) 幾山検校作曲。
幕末に京都で活躍した盲人音楽家幾山検校の代表曲。
恋に破れ涙に暮れる自分を露の萩にたとえ、
秋の風物を詠み込んだ「手事もの」曲。
『萩桔梗』(端唄)
2024/09/25
藤ノ木古墳の日
9月25日
水曜日
藤ノ木古墳の日
1985年(昭和60年)9月25日
奈良県生駒郡斑鳩町の
藤ノ木古墳の第一次発掘調査で、
石室と家形石棺が発堀されたことを記念。
世界でも類例のない
豪華な馬具などの副葬品が出土した。
一つの棺に二人の成人男性が葬られており、
誰のお墓なのかはわかっていないが、
多くの貴重な副葬品や墓守がいたことなどから、
皇族の格の高い
貴人のお墓だと考えられている。
2024/09/24
自転車屋の生き物歳時記 サンマ
9月24日
火曜日
自転車屋の生き物歳時記
サンマ
昨日
サンマを買いましたが
サンマの季節ですね。
サンマ(秋刀魚、青串魚、夏刀魚) は、
ダツ目-ダツ上科-サンマ科-サンマ属に分類される、
海棲硬骨魚の1種。
北太平洋に広く生息する。
日本では
秋の味覚を代表する食材のひとつとして供される他、
季節を問わず缶詰食品などの具材としても利用される。
2010年代以降、水揚量が激減している。
北太平洋に広く生息し、
日本海を含む日本近海から、
アメリカ大陸沿岸のアラスカおよび
メキシコまでの海域に分布する。
季節によって
広い範囲を回遊する魚として知られるが
回遊経路は十分に解明されていない。
かつて分布群は
北西太平洋系群、中央太平洋系群、
東部太平洋系群の3系統が考えられていたが、
分布に明瞭な境界が無く連続して分布し、
また遺伝子解析の結果からも
明瞭な差がないとされている。
日本近海の群れは、
太平洋側では黒潮の暖流域で孵化し
海流とともに北上する、
夏季はオホーツク海方面で回遊し成長する。
成魚になると秋に産卵のために
寒流(親潮)に乗って太平洋側では東北、
関東沖を通過し、近畿・九州沖までに南下する。
日本海側でも同様に
山口県沖の対馬海流の暖流域で産卵し
新潟県沖など日本列島を囲むように南下を行う。
寿命は1年から2年程度であり、
通常2年で全長35cm程度まで、
まれに40cmを超える大きさに成長する。
28cm未満は、0歳魚と考えられる。
成魚は海洋の表層近く
(昼間の成魚の分布水深は表層から10~15m程度、 仔魚は昼夜に無関係で少なくとも水深20cm以浅)を
大群をつくって泳ぐ。
千島列島沖で群れが形成される際は
表面水温10℃から18℃で
水深25mの温度が8℃の等温線に沿って
分布するとする研究がある。
捕食者から逃げるときには
トビウオのように水面から飛び出して
滑翔することもある。
動物性プランクトン・甲殻類
・小魚・魚の卵などを食べる。
秋のサンマは脂肪分が多く独特の風味があり、
特に塩焼きは日本の秋の味覚の代表のひとつして
親しまれており、
しばしば「究極の美味」などと表現されることもある。
日本では、
塩焼きにしてカボスや、スダチ、ユズなどの搾り汁や
ポン酢、醤油などをかけ、
大根おろしを添えて食べることが多い。
サンマは餌を食べてから
排出する時間が30分程度と短いため、
内臓に独特のクセはあるがえぐみは少なく、
塩焼きのはらわたを好んで食べる人も多い。
またイワシ類ほどではないが小骨が多い。
日本各地でサンマ祭りが行われる
(一例として「目黒のさんま#
「目黒のさんま」にちなんだ祭り」)。
蒲焼きの缶詰は
水産物缶詰のなかでも人気が高い。
近年では刺身としても流通しており、
脂の乗り切らない初秋が食べ頃とされ、
他の青魚と同様に酢じめして食べる事も
寿司にすることもある。
また、押し寿司としても利用される。
関西や紀伊半島(南紀、熊野)、
志摩半島の一部において「サイラ」と呼び
(学名はここから取られた)、
秋刀魚寿司や開きにして一夜干しにしたものを
焼いて食べるのが一般的。
志摩では天岩戸の神饌の一つ。
11月23日には岩戸の前でサンマを焼いて食べる。
伊豆や紀州、北陸などでは
脂の落ちたサンマを丸干しに加工することもある。
特にサンマの若魚を丸干しにしたものは
「針子(ハリコ)」、鈴鹿ではカドと呼ぶ。
岐阜県の中濃地方、東濃地方の郷土料理として、
塩漬けしたサンマを使用した
炊き込みご飯であるさよりめしがある。
サンマには、
血液の流れを良くするといわれる
エイコサペンタエン酸が含まれており、
脳梗塞・心筋梗塞などの病気を
予防する効果があるとされている。
また、
ドコサヘキサエン酸も豊富に含まれており、
体内の悪玉コレステロール(LDL)を減らす作用、
脳細胞を活発化させ、
頭の回転を良くする効果もあるとされている。