2023/05/12
自転車屋の生き物歳時記 植物編 バラ
5月12日
金曜日
自転車屋の生き物歳時記
植物編
バラ
バラがキレイに咲く季節になりましたね。
各地の植物園やバラ園は
見頃を迎えているんでしょうね。
バラ(薔薇)は、バラ科バラ属の総称である。
あるいは、
そのうち特に園芸種(園芸バラ・栽培バラ)を総称する。(花が鑑賞用や食用とされる)
バラ属の成形は、
低木(灌木)、または木本性のつる植物で、
葉や茎に棘を持つものが多い。
葉は1回奇数羽状複葉。
花は5枚の花びらと多数の雄蘂を持つ
(ただし、園芸種では大部分が八重咲きである)。
北半球の温帯域に広く自生しているが、
チベット周辺、中国雲南省から
ミャンマーにかけてが主産地で、
ここから中近東、ヨーロッパへ、
また極東から北アメリカへと伝播した。
南半球にはバラは自生しない。
「ばら」の名は和語で、「いばら」の転訛したもの。
漢語「薔薇」の字をあてるのが通常だが、
この語はまた音読みで「そうび」「しょうび」とも読む。
漢語には「玫瑰」(まいかい)や
「月季」(げっき)の異称もある
(なお、「玫瑰」は中国語においてはハマナスを指す)。
ヨーロッパでは
ラテン語の rosa に由来する名で呼ぶ言語が多く、
また同じ語が別義として「薔薇色」として
「ピンク色」の意味をもつことが多い。
6月の誕生花である。
季語は夏
(「冬薔薇」「ふゆそうび」となると冬の季語になる)。
花言葉は「愛情」であるが、
色、状態、本数、組合せによって変化する。
日本は
バラの自生地として世界的に知られており、
品種改良に使用された原種のうち3種類
(ノイバラ、テリハノイバラ、ハマナス)は
日本原産である。
ノイバラの果実は利尿作用があるなど
薬用として利用された。
古くバラは
「うまら」「うばら」と呼ばれ、
『万葉集』にも「みちのへの茨(うまら)の末(うれ)に延(ほ)ほ豆のからまる君をはかれか行かむ」
という歌がある。
『常陸国風土記』の茨城郡条には、
「穴に住み人をおびやかす土賊の佐伯を滅ぼすために、
イバラを穴に仕掛け、
追い込んでイバラに身をかけさせた」とある。
常陸国にはこの故事にちなむ
茨城(うばらき)という地名があり、
茨城県の県名の由来ともなっている。
また、
中国で栽培されていたバラも
その多くは江戸時代までに日本に渡来している。
江戸時代には身分・職業を問わず園芸が流行したが、
中国原産のバラである
モッコウバラ、コウシンバラなどが
園芸品種として栽培されていた。
江戸時代に
日本を訪れたドイツ人ケンペルも
「日本でバラが栽培されている」ことを記録している。
また与謝蕪村が
「愁いつつ岡にのぼれば花いばら」の句を残している。
このように
日本人にゆかりのある植物であるが、
バラが日本でも現在のように
「花の女王」として愛好されるようになるのは
明治以降である。
明治維新を迎えると、
明治政府は「ラ・フランス (和名:天地開) 」を
農業試験用の植物として取り寄せ、
青山官制農園(現:東京大学農学部)で栽培させた。
馥郁とした香りを嗅ごうと見物客がしばしば訪れたので、株には金網の柵がかけられたという。
その後、
バラが接ぎ木で増やせることから、
優秀な接ぎ木職人のいる
東京郊外の埼玉県川口市安行や、
京阪神郊外の兵庫県宝塚市山本で
栽培が行われるようになった。
バラは皇族、華族、高級官僚といったパトロンを得て、
日本でも徐々に愛好され始め、生産量も増え始めた。
大正から昭和の頃には
一般家庭にも普及し、
宮沢賢治が「グリュース・アン・テプリッツ
(和名:日光) 」を愛し、
北原白秋の詩にもバラが登場するなど、
日本文学においてバラが題材とされることも増えた。
しかし
第二次世界大戦下では、
日本でもバラなどの花卉より野菜などの栽培が優先され、生産は一旦停滞した。
戦後すぐの1948年には
東京・銀座でバラの展示会が開かれた。
さらに1949年には
神奈川県横浜市でバラの展示会が開かれ、
そのときには
アメリカから花を空輸して展示用の花が揃えられた。
鳩山一郎や吉田茂などのバラ愛好家は
戦後日本でのバラの普及に貢献した。
高度経済成長の波に乗って日本でもバラは普及し、
農業試験場を中心に品種改良が行われるようになった。
また
戦後進められたインフラ整備の一環として、
公立・私立の植物園や公園等が全国各地に設置され、
その中にはバラ園で知られる施設もある。
日本でも
戦後急速にバラが普及して個人栽培家が増えると、
ハイブリッドティーの花の出来栄えを競う
コンテストが盛んに行われた。
これは菊の品評会と同様に栽培技術を競うもので、
大いに栽培技術の向上につながった。
バラは切り花としても普及し、
日本においても花卉として
バラはキク、カーネーションと並ぶ生産高があり、
ハウス栽培で年中市場に供給されている。
近年は
一般家庭でもガーデニングが流行し、
オールドローズなどが植栽素材として再び注目を集め、
多くの人に愛好されるようになった。
1950年代には、
大手私鉄各社が沿線開発の一環として
バラ園の造営を行うようになり、
各地にバラ園が開園された。
京阪電気鉄道は
戦前から大阪府枚方市で
菊人形の展示などを行っていたが、
秋の風物である菊に対し、
春の風物としてバラ園を開園し集客を図ることとした。
同社は「東洋一のバラ園」の造園を企画し、
当時は日本人でただ一人の英国園芸協会会員で、
バラの導入や品種改良で実績のあった
岡本勘治郎をバラ園造営の監督に迎えた。
1955年に京阪ひらかた園芸企画(現:京阪園芸)を設立、同年12月23日にひらかたパーク内に
「ひらかた大バラ園」を開園した。
現在は
「ひらかたパーク・ローズガーデン」の
名称で営業している。
関東でも同時期に、
京成電鉄が戦前から千葉県習志野市で直営していた
遊園地「谷津遊園」内に、
1957年にバラ園を開園。
谷津遊園でも秋には菊人形展が行われていた。
1959年には京成バラ園芸を設立するとともに、
千葉県八千代市に「京成バラ園」を開園した。
谷津遊園の閉鎖後も
バラ園は習志野市営「谷津バラ園」として残されている。
続いて
小田急電鉄の直営遊園地「向ヶ丘遊園」にも
1958年に「ばら苑」が開園。
向ヶ丘遊園の閉鎖後は川崎市により
「生田緑地ばら苑」として保全されている。
また東京都調布市にあった
京王帝都電鉄の直営遊園地「京王遊園」に
1952年に開園した東京菖蒲園(のち京王百花苑)は
1997年に「京王フローラルガーデンANGE」として
リニューアルされ
「ローズガーデン」が設置された(2021年閉鎖)。
大手私鉄系園芸・造園会社の中でも、
とりわけ京阪園芸と京成バラ園芸の2社は、
沿線観光施設としてバラ園を運営するだけでなく、
バラの育種も手がけ新品種を多数作出している。
このように
農業試験場や種苗会社だけでなく、
鉄道事業者がバラの育種を牽引している点は
日本の特徴である。
2023/05/11
車椅子タイヤ交換
5月11日
木曜日
車椅子タイヤ交換
先日
車椅子の左右タイヤ・チューブ交換をしました。
画像を撮り忘れたので
イメージ的な拾い画像です。
車椅子は
パンク修理もタイヤ交換も
当店で出来ますので
今後とも
宜しくお願い致します!
2023/05/11
連続テレビ小説「らんまん」登場植物シリーズ ドクダミ
5月11日
木曜日
連続テレビ小説「らんまん」
登場植物シリーズ
ドクダミ
ドクダミ
(蕺・蕺草、学名: Houttuynia cordata)は、
ドクダミ科ドクダミ属の多年草の1種である。
ドクダミ属 (Houttuynia) は、本種のみを含む。
湿った陰地に群生し、全体に特有の臭気がある。
葉はハート形、
萼片や花弁を欠く小さな花が密集し、
その基部に白い花びらのような苞
(花や花の集まりの基部にある特殊化した葉)が
4枚つくため、花の集まり(花序)が
1個の花のように見える。
日本、韓国、中国(中部から南部)、
ヒマラヤ、バングラデシュ、台湾、
インドシナ半島に分布する。
また北米やヨーロッパの一部に侵入している。
日本では北海道南部、本州、四国、九州、
小笠原諸島から報告されている。
北海道のものは、本州からの移入によるものとされる。
湿り気のある半日陰地を好み、
住宅周辺の庭や空き地、道端、荒れ地、
林、山野によく群生している。
繁殖力が強く、
ちぎれた地下茎からでも繁殖するため、
放置すると一面ドクダミだらけになり、
他の雑草が生えなくなる。
強い臭気があることと、
地下茎を伸ばしてはびこるため、
難防除雑草とされる。
日本ではドクダミを食草とする動物は多くないが、
広食性の動物(クワゴマダラヒトリ、ニホンザルなど)が食べることがある。
一方、
広食性のハスモンヨトウはドクダミを忌避する。
ドクダミでは内生菌
(病原性を示さずに植物体内に共生している菌類や細菌)に関して調査されており、
Colletotrichum、Ilyonectria、Lasiodiplodia(子嚢菌門)が報告されている。
日本では雑草として身近な存在であるが、
古くから民間薬として利用され、
ゲンノショウコ、センブリとともに
日本の三大民間薬の1つとされる。
どくだみ茶やハーブ、
野菜として利用されることもあり、
このような需要のため商業的に栽培されている。
また観賞用として栽培されることもあり、
欧米でも東洋のハーブとして人気がある。
ドクダミは、内服薬として、
胃腸病、食あたり、下痢、便秘、利尿などに利用され、
外用薬としても腫れ物、吹き出物、
皮膚病などに用いられる。
花期の地上部を陰干し乾燥させたものは、
日本では生薬として十薬
(じゅうやく; 重薬や蕺薬とも書く)とよばれる。
地下部(地下茎など)を含めて
全草を利用する例もあるが、
日本薬局方では地上部とされる。
茎葉を干すことによって、特有の臭気は無くなる。
十薬の煎液には利尿作用、
緩下作用、高血圧・動脈硬化の予防作用、
抗炎症・鎮静作用、駆虫作用などがあるとされる。
民間では乾燥した(焙煎することもある)
花つきドクダミを煎じ、
ふつう1日3杯程度服用する。
ただし、
妊婦の服用や過剰摂取、
長期の連続使用は避けるべきとされる。
また湿疹、かぶれ、ニキビ、おでき、水虫、
しらくも、痔などに対する外用薬としては、
もんだ生葉をそのまま、
生葉をすり潰したもの、
煮詰めたり蒸し焼きにして軟膏状にしたもの、
焼酎に漬け込んだ液、
生葉汁、などの形で患部に塗布する。
蓄膿症、慢性鼻炎、膣炎には、
生葉汁を挿入することがある。
あせもやニキビ、肌荒れには、
生葉や乾燥したものを入浴剤とする。
ドクダミの葉は加熱することで臭気が和らぐため、
日本では天ぷらなどにして賞味されることがある。
採取時期は4~6月ごろが適期とされ、
摘み取った若芽と若葉は臭気が強いので、
よく茹でて水を数度換えながら十分に水にさらし、
味噌和えや酢味噌和えにすると、
さほど臭いは気にならなくなるという。
また、おひたし、ごま和え、汁の実、
酢の物、油炒めにもできる。
地下茎は一年中利用でき、
味噌漬けにしたり、細かく切って茹でて
一晩水にさらしてから、炒め物や煮物、
きんぴら、酢の物、炊き込みご飯にする。