ブログ

2023/04/11

自転車屋の生き物歳時記 植物編 ヤマザクラ

4月11日
火曜日

自転車屋の生き物歳時記
植物編

ヤマザクラ

先日の摩耶山下山トレッキングでは
ヤマザクラが咲いているのを
何ヵ所も見かけましたね。

ヤマザクラ(山桜、学名: Cerasus jamasakura)は
バラ科サクラ属の落葉高木のサクラ。

日本の固有種で、日本に自生する、
もしくは11種あるサクラ属の基本野生種の一つ。

便宜的に
山地に植生する野生のサクラを総称して
ヤマザクラ(山桜)ということもあり、
品種としてのヤマザクラとの混同に注意が必要である。

日本の固有種である。

オオシマザクラと同じく暖温帯に分布する。

主に西日本の暖温帯を中心に分布するが、
東日本にも自生する。

本州、四国、九州に分布がみられ、
北限は太平洋側では宮城県、
日本海側では新潟県である。

南限は鹿児島県のトカラ列島。

日本に自生するサクラの代表樹種で、山地に生える。

本来は常緑広葉樹林が植生域であるが、
二次林の落葉広葉樹林の方に多く進出して植生してきた。

人間の生活圏の拡大と共に
森が伐採されて陽当たりが良くなったためである。

しかし
1960年代以降は林業の衰退により二次林が放置され
陽当たりの悪い場所が増え、
ヤマザクラの植生域が減少している。

中国や朝鮮半島(韓国)の一部地域にも
分布しているという説もあるが、
カスミザクラやオオヤマザクラの
誤認の可能性が高いという。

落葉広葉樹の高木。

樹高は15 - 25メートル (m) で、樹形は傘形。

エドヒガンに次いで長命であるが、
その分、発芽してから花が咲くまでに時間がかかり、
早くて5年、長くて10年以上、
寒冷地ではさらに遅くなることもある。

樹皮は暗褐色から暗紫褐色で、
横長の皮目が目立って多い。

老木は黒褐色を帯びて、粗くひび割れが生じる。

一年枝は淡褐色や灰褐色で、
膨らみのある大きな皮目がある。

花期は3月下旬から4月中旬。

花は赤味を帯びた新芽の芽吹きと同時に開花する。

花は中輪で直径は25 - 35ミリメートル (mm) 、
花弁は5枚の一重咲きで、色は白色から淡紅色。

樹種によっては花色に濃淡がある。

花柄、子房、花柱とも無毛である。

雄蕊は35 - 40個つく。

葉は互生し、
長楕円形から卵状長楕円形で
長さ5 - 12センチメートル (cm) 。

葉縁には鋭い細鋸歯がある。

成木の成葉の裏面が帯白色になる。

葉柄の上部に、腺点が2個ある。

秋に紅葉する。

果期は5 - 6月。

果実は球形で初夏に紫黒色に熟す。

冬芽は枝に互生し、
長卵形で赤褐色の多数の芽鱗に包まれ、
芽鱗は無毛でやや開き気味になる。

葉痕は半円形や三日月形で、維管束痕が3個見られる。

ヤマザクラは
多くの場合葉芽と花が同時に展開するので、
花が先に咲くソメイヨシノと区別する大きな特徴となる。

また成長に時間がかかり、花の数も少ない。

ヤマザクラは野生種で数も多いため、
同一地域の個体群内でも個体変異が多く、
開花時期、花つき、葉と花の開く時期、
花の色の濃淡と新芽の色、樹の形など様々な変異がある。

新芽から展開しかけの若い葉の色は特に変異が大きく、
赤紫色や褐色の他にもツクシヤマザクラでは
黄緑色、緑色もあり、先端の色が濃いものなどもある。

自転車屋の生き物歳時記 植物編  ヤマザクラ

2023/04/11

自転車屋の生き物歳時記 ハンミョウ

4月11日
火曜日

自転車屋の生き物歳時記

ハンミョウ

先日の摩耶山下山トレッキング
合羽橋の近くの河原で昼食を取っていると
砂地を飛び回る虫がいた。

あれはハンミョウだ!

ずいぶん久しぶりに見たな。

ハンミョウ(斑猫、斑蝥)は、
コウチュウ目オサムシ科のハンミョウ科(Cicindelinae)に分類される昆虫の総称、
または日本列島の一部の地域に生息する
ナミハンミョウ(学名: Cicindela japonica)を示す和名。

都市部の公園などにも生息しており、
比較的身近な虫である。

ハンミョウの成虫の体長は20mmほどで、
日本列島に分布する
ハンミョウ科の中では最大の種である。

頭部は金属光沢のある緑色、
前翅はビロード状の黒紫色に白い斑点があり、
前胸部と前翅の中央部に赤い横帯が入る。

体の下面は金属光沢のある青緑色をしている。

体には独特の香りがあり、
果物のような芳香と感じる人もいる。


人間から見てきれいに見えることで
標本にされるととても大切にするということが多い。

模様と大顎で雄か雌かを見分けることができる。

成虫は自分の体長より
長く大きいバッタの仲間を捕食することもある。

人が噛まれたら
激しい痛み(稀に血を出す)ことがあるが
人体にはあまり影響はない。

成虫は春から秋まで見られる。

日当たりがよくて地面が湿っている
林道や川原などに生息するほか、
公園など都市部でも見られる。

人が近づくと飛んで逃げ、
1〜2m程度飛んで着地し、度々後ろを振り返る。

往々にしてこれが繰り返されるため、
その様を道案内にたとえ
「ミチシルベ」「ミチオシエ」という別名がある。

大きな複眼と鋭い大顎を持ち、
敏捷な動作で小型昆虫などを捕えて食べる。

幼虫は細長い体と大きく鋭い大顎を持ち、
固い裸地に垂直な円筒形の巣穴を掘り、
平らな頭部で穴に蓋をするようにして潜んでいる。

昆虫などの小動物が穴の近傍を通りかかると、
穴から前半身を乗り出 大顎で捕え、
穴の中に引きずり込んで食べる。

幼虫の背面には前方に向いた大きな鉤状の突起があり、
力の強い獲物を捕らえる際に
穴の外に引きずり出されないよう、
穴の内壁に引っかけて体を固定するために用いる。

冬は成虫で、土中で集団越冬する。

自転車屋の生き物歳時記  ハンミョウ

2023/04/10

自転車屋の生き物歳時記 植物編 ヤブツバキ

4月10日
月曜日

自転車屋の生き物歳時記
植物編

ヤブツバキ

昨日の摩耶山下山トレッキングで
たくさん咲いていましたが
落ちている花の方が多かったです。

花の季節は終わうとしているんですね。

ヤブツバキ Camellia japonica L. (ツバキ科 ツバキ属)

ヤブツバキは
東北以西の暖地に生育する常緑の小高木である。

照葉樹林(シイ・カシ帯といってもよい)の
代表的な種である。

葉の表面にはクチクラが発達しており、光沢がある。

花は冬から早春にかけて咲く。

この季節は花を訪れる昆虫が少なく、
花粉の媒介は主にメジロなどの小鳥が行っている。

この季節、
森を訪れると顔がヤブツバキの花粉で
真っ黄色になっている小鳥を見ることができる。

照葉樹林帯には広く分布するが、
降水量の少ない沿岸地帯では発見するのに
かなり苦労する。

雨量もさることながら、植生の貧化が激しく、
土壌の薄い乾燥した場所では
十分には生育できないようである。

ツバキは冬の花の少ない季節に咲く花として、
古来からサザンカとともに品種改良されてきた。

中国でも古くから栽培されており、
19世紀にはヨーロッパで大流行し、
その後はアメリカで流行があった。

ツバキの種子は油を大量に含んでおり、
ツバキ油が採取される。

ツバキ油は灯明・薬・化粧などに使用され、
重要な油用植物であった。

油を採取する目的で、
ヤブツバキを残したために
ヤブツバキの純林となった場所もある

自転車屋の生き物歳時記  植物編  ヤブツバキ