2022/12/15
クニマス
12月15日
木曜日
クニマス
2010年(平成22年)12月15日
絶滅したとされていた魚
「クニマス」が再発見される。
かつて
秋田県の田沢湖にのみ生息した固有種だったが、
田沢湖の個体群は1934年(昭和9年)に
酸性の玉川から水を引き入れたことにより絶滅し、
液浸標本17体
(アメリカ合衆国に3体、日本に14体)
のみが知られていた。
このため環境省のレッドリストでは
1991年、1999年、2007年の各版で
「絶滅」と評価されていたが、
2010年に
京都大学研究チームの調査により、
山梨県の西湖で現存個体群の生息が確認され、
野生絶滅に指定変更された。
2013年(平成25年)2月1日に
環境省が発表したレッドリストで、
「野生絶滅」の判定基準を変更するとともに、
本種を「絶滅」から
「野生絶滅」に変更された。
絶滅種とされた
魚類の指定見直しは初めてである。
2022/12/15
落ち葉掃き
12月15日
木曜日
落ち葉掃き
ここ数日の
強い西風のお陰で
街路樹トウカエデの葉っぱは
1割にまで減った。
もう落ち葉掃きも
ほぼ終結やな!
2022/12/14
自転車屋の生き物歳時記 ミノムシ
12月14日
水曜日
自転車屋の生き物歳時記
ミノムシ
20~30年ぐらい前なら
冬になると
街中でも枯れ木に
たくさんぶら下がっていた
ミノムシだが
今はほとんどいない。
近年は後述する
外来種のヤドリバエによる寄生により
生息個体が激減しており、
各自治体のレッドリストで
絶滅危惧種に選定されるようになってきている。
ミノムシ(蓑虫)は、
ミノガ科(学名: Psychidae)のガの幼虫。
一般には、
その中でもオオミノガの幼虫を指す。
幼虫が作る巣が、
藁で作った雨具「蓑」に形が似ているため、
「ミノムシ」と呼ばれるようになった。
多くの種の成虫は、
雌は翅も脚も持たないが、
脚を残している種や
痕跡的に退化した翅を持つ種もある。
中にはヒモミノガ類のように
雌が雄同様に羽化する種も存在する。
幼虫は
バラ科、カキノキ科などの果樹や、
サツキ等の葉を、
特に7月から8月の梅雨後の夏期に食害する。
摂食後の枯葉や枯枝に粘性の糸を絡め、
袋状の巣を作って枝からぶら下がる。
ミノムシは身の回りの繊維であれば、
葉や枝でなくても、蓑を作り上げる。
このため、
毛糸くずや細かく切った色紙の中に
蓑を取り去った幼虫を入れると、
色鮮やかな蓑を作り上げる。
子供の遊びとして広く知られていた。
ミノムシは秋に蓑を作るため、
俳句では秋の季語となった。
ミノムシ自体は
発声器官を持たないのだが、
季語では「蓑虫鳴く」と扱われている。
一説によれば、
これは秋の深い頃まで枝先で鳴く
カネタタキの鳴き声であるという。
オオミノガを初めとして、
日本ではミノムシは広く見られる
一般的な昆虫であったが、
1990年代後半からオオミノガは激減している。
原因は、
オオミノガにのみ寄生する
外来種のヤドリバエ科の
オオミノガヤドリバエ である。
オオミノガヤドリバエは、
主にオオミノガの終令幼虫を見つけると、
摂食中の葉に産卵し、
卵は葉と共に摂食される。
口器で破壊されなかった卵は
オオミノガの消化器に達し、
体内で孵化する。
(さらに、オオミノガヤドリバエ自体に
寄生する寄生蜂が見つかっている)