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2022/07/26

幽霊の日

7月26日
火曜日

幽霊の日

文政8年(1825年)7月26日

鶴屋南北作の
『東海道四谷怪談』が
江戸・中村座で初演されたことに由来。

幽霊の日

2022/07/25

天神祭

7月25日
月曜日

天神祭

日本三大祭の大阪天神祭

今年もコロナ感染拡大防止で
神事のみ行われ
陸渡御のお神輿や
船渡御や花火大会は行われないようです。

天神祭(てんじんまつり、てんじんさい)は、
日本各地の天満宮(天神社)で催される祭り。

祭神の菅原道真の命日にちなんだ縁日で、
25日前後に行われる。

一年のうち1月の初天神祭など、
ある月に盛大に行われることがある。

各神社で行われる天神祭の中では、
大阪天満宮を中心として
大阪市で行われる天神祭が有名である。

日本三大祭
(他は、京都の祇園祭、東京の神田祭)の一つ。

また、
生國魂神社の生國魂祭、住吉大社の住吉祭と共に
大阪三大夏祭りの一つ。

期間は
6月下旬吉日~7月25日の
約1か月間に亘り諸行事が行われる。

特に、25日の本宮の夜は、
大川(旧淀川)に多くの船が行き交う
船渡御(ふなとぎょ)が行われ、奉納花火があがる。   

大川に映る篝火や提灯灯り、
花火などの華麗な姿より火と水の祭典とも呼ばれている。

他に鉾流神事(ほこながししんじ)、
陸渡御(りくとぎょ)などの神事が行われる。

24日宵宮、25日本宮。

天神祭

2022/07/25

自転車屋の生き物歳時記 ミヤマクワガタ

7月25日
月曜日

自転車屋の生き物歳時記

ミヤマクワガタ

小学生の頃
夏休みになると
母の田舎の兵庫県宍粟で
こいつはよく捕まえた。

同じ場所に
ノコギリクワガタは
いなかったので
住み分けのような事があるのかなと
子供ながらに感じました。

ミヤマクワガタ(深山鍬形 Lucanus maculifemoratus)は、
甲虫目・クワガタムシ科に属する
クワガタムシの一種。

普通種であり、
いかにもクワガタムシらしい風貌から、
ノコギリクワガタとともに
古来からクワガタムシの代表として
親しまれてきた。

南西諸島や一部の離島を除く、
ほぼ日本全土に分布し、
旧環境庁により指標昆虫に指定されている。

頭部に冠状の突起「(頭部)耳状突起」を有する。

これはミヤマクワガタの最大の特徴である。

これは小型個体では目立たないが、
大型個体では発達する。

耳状突起は大アゴを閉じる筋肉の付着面を
限られた頭部の中で広げるのに役立っている。

繁殖飼育方法の知見を初めて発表した
小島啓史 (1996) によると、
頭部のサイズと耳状突起は、
幼虫期の頭部の幅の影響を受け、
前蛹の時に寒冷な気候で過ごしたオスほど
大きくなる傾向が見られるという。

オスでは
体表には細かい毛が生えており、
金色から褐色に見えるが、
微毛は身体が霧や降雨で湿ると黒くなり、
木の幹に擬態した保護色の効果と、
熱線吸収率を調整するのに
役立っていると思われる。

古い個体は
しばしばこれらの微毛が脱落し失われている。

頭の突起はオスだけにある。

メスは
背側から見るとツヤのある黒色で
他のクワガタムシのメスと似ているが、
腹側にはオスと同じく微毛を備え、
学名の元になった
長楕円の黄色紋を腿節に部分持つため、
他種のメスと簡単に見分けることができる。

また、
メスの大顎は他のクワガタムシのメスに比べ、
アゴが太くて厳つく、
ニッパーのような形となっており、
挟まれると大変痛い。

飼育・人工繁殖は難しく
大型個体はなかなか作出されないとされていたが、繁殖方法が確立し、
その後小島啓史により、
メスが25℃以下でないと
産卵しない事が公表されてから、
繁殖飼育そのものは比較的容易になった。

なお林長閑は18℃の恒温器で幼虫を飼い、
成虫まで4年かかったと発表しているが、
1 - 2年で羽化に至る個体がほとんどと思われる。

酷暑と乾燥に弱いため、
地球全体の温暖化や
都市周辺のヒートアイランド現象などによって、
激減、もしくは絶滅する可能性が
相対的に高いクワガタムシであり、
生息地域の環境調査などから指標昆虫となった。

小島啓史は
水没するダム湖上流のヤナギ林などで
ミヤマクワガタが多数生息している状況を
応用動物昆虫学会等で報告している。

他の多くのクワガタムシと同じく、
付いている木に衝撃を与えると落下してくるが、
ノコギリクワガタや
オオクワガタのようなクワガタムシが
落下すると脚を縮めて硬直し、
擬死状態になって動かなくなる事があるのに対し、本種はそういった擬死体型は採らず、
脚を伸ばしたまま硬直するか、
そのまま動き出して
逃走する他種と異なる特徴もある。

「深山」とは山奥の意味である。

この言葉が示すように、
ミヤマクワガタは
標高の高い山間部によく見られる。

これは冷涼湿潤な環境を好むためであり、
成虫の飼育の際には
温度や湿度の管理に注意を要する。

温暖湿潤な環境を好むために
低地で生息密度の高い
ノコギリクワガタと対照的である。

この両者は他にも
様々な点で生態の違いがあり、
ニッチ(生態学的地位)そのものが
微妙に異なっていて
そもそも
生活資源の競合関係はないと考えられるため、
単純にこの生息環境の違いを
「住み分け」と見なすのは困難である。

しかし、
やや、人為的な里山の環境を好む
ノコギリクワガタに比べ、
ミヤマクワガタの方が
人間の手つかずの自然が残る環境を
好む傾向があるといわれる。

また、
ノコギリクワガタに比べ、
全般的に体が大きめの為に、
両者の体格の違いから、
闘争では
ミヤマクワガタが圧倒するケースもままある。

クワガタムシの大型種は
夜行性であるものが多いが、
ミヤマクワガタの場合は
生息地や環境によって
昼間にも活動することが知られている。

灯火やトラップにも飛来し、
採集は容易であり、
大型のクワガタムシの中では
飛翔性が高い種である。

メスは強力な大顎で樹皮を齧り、
傷つけて樹液を出すが、
オスはそうした樹液とメスに引き寄せられたり、
樹液とメスを守ったりする。

その際
オス同士の闘争も起こるが、
勝ったオスがメスを独占したり、
体格が小柄なオスが、
大型オス同士が闘争中の隙を突いて
メスを獲得したりといろいろな光景が展開される。

オオクワガタ属とは違い、
幼虫は腐植質の多い地中や、
朽木の中でも腐朽が進んで
腐植化の進んだところに生息し、
腐植土状になった部分を食物としている。

秋に羽化した成虫は
土中の蛹室内で越冬し
翌年夏に活動を開始するが、
活動開始後の寿命は短く、
再越冬はしない。

この点は
ノコギリクワガタ等と同様である。

野生下と異なり、
飼育下においては
大型個体を羽化させることが難しく、
幼虫期間も長めで希少性もないため
採算性がないと判断され、
累代飼育はあまりなされなかったものの、
その飼育方法も徐々に解明されつつある。

なお、
70mmを超す大型個体については
天然、飼育限らず、
繁殖が進み値がこなれた
オオクワガタをも上回る場合が多々ある。

自転車屋の生き物歳時記  ミヤマクワガタ