2024/08/20
自転車屋の生き物歳時記 ギンヤンマ
8月20日
火曜日
自転車屋の生き物歳時記
ギンヤンマ
昨日の
シオカラトンボに引き続き
昔はたくさんいたけど
最近はめっきり見かけなくなった
ギンヤンマ。
ギンヤンマ(銀蜻蜓、Anax parthenope)は、
蜻蛉目(トンボ目)・ヤンマ科に分類される
トンボの一種。
日本では全国に広く分布し、
ヤンマ類の中ではよく見られる種類である。
頭から尾までは7cm、
翅の長さは5cmほどの大型のトンボである。
ヤンマとしては体長に比して翅が長い。
頭部と胸部が黄緑色、腹部が黄褐色をしている。
オスとメスは胸部と腹部の境界部分の色で区別でき、
オスは水色だがメスは黄緑色である。
翅は透明だがやや褐色を帯びていて、
メスの方が翅色が濃い。
昔はオスを「ギン」、
メスを「チャン」と呼んでいた。
基亜種は日本を含む
東アジア、インド、カザフスタンまで分布する。
日本に分布するのは亜種A. p. juliusで、
日本の他に島嶼部も含めた東アジア全般に生息する。
湖、池、田など、流れがないか、
もしくはごく緩い淡水域に生息する。
ヤンマ類の中では馴染み深い種類で、
各地にいろいろな方言呼称がある。
成虫は4月~11月月頃に発生し、
昼間に水域の上空を飛び回る。
飛翔能力は高く、高速で飛ぶうえに
ホバリングなどもこなす。
ギンヤンマの成虫は
交尾後にオスとメスが連結したまま、あるいは、
単独で水面に突き出た水草などに止まる。
メスは腹部先端にある産卵管を
植物の組織内に突き刺し、1粒ずつ産卵する。
孵化する幼虫(ヤゴ)は脚が畳まれ、
薄い皮をかぶった前幼虫だが、
植物内から水中に出た直後に最初の脱皮をする。
幼虫は水中で
ミジンコ、アカムシ、ボウフラなどを捕食して成長する。
幼虫はさらに大きくなると
メダカなどの小魚やオタマジャクシなども
捕食するようになり、えさが少ないと共食いもする。
越冬も幼虫で行う。成虫は蚊や蠅を食する。
終齢幼虫までに要する脱皮の回数は
トンボの種類によって異なるが、
ギンヤンマは前幼虫からの脱皮を含め
13回の脱皮を行う。
成長した幼虫は緑褐色で体毛は少なく、
前後に細長いヘチマの実のような体型をしている。
充分に成長した終齢幼虫は夜に上陸し、
地面と垂直な場所で羽化を行う。
翅と腹を伸ばし、
体が固まった成虫は朝になると飛び立つ。
2024/08/20
交通信号設置記念日
8月20日
火曜日
交通信号設置記念日
1931年(昭和6年)8月20日
銀座の尾張町交差点や京橋交差点など
34ヶ所に日本初の3色灯の交通信号機が
設置されたことに由来。
明治時代、大正時代は
まだ交通量が少なくて
信号機は要らなかったんでしょうね。
2024/08/19
自転車屋の生き物歳時記 シオカラトンボ
8月19日
月曜日
自転車屋の生き物歳時記
シオカラトンボ
昔は良く見かけたが
都市部では
幼虫のヤゴが生息出来る
水場が減っているので
トンボ類は激減しているのかな!?
シオカラトンボ
(塩辛蜻蛉、Orthetrum albistylum speciosum)は、湿地帯や田などに生息する中型のトンボである。
日本全土のほか、
ロシア(極東)、中国、韓国、台湾などに分布する。
平地の湿地やため池にいるごく普通な種で、
市街地などにも広く見られるため、
日本では最もよく親しまれている
トンボの一つである。
体長50~55mm、
後翅の長さは43mm前後の中型のトンボ。
雌雄で大きさはあまり変わらないが、
老熟したものでは雄と雌とで
体色が著しく異なっている。
雄は老熟するにつれて体全体が黒色となり、
胸部から腹部前方が
灰白色の粉で覆われるようになって
ツートンカラーの色彩となる。
この粉を塩に見立てたのが名前の由来である。
塩辛との関係はない。
雌や未成熟の雄では
黄色に小さな黒い斑紋が散在するので、
俗にムギワラトンボ(麦藁蜻蛉)とも呼ばれる。
稀に雌でも粉に覆われて
"シオカラ型"になるものもあるが、
複眼は緑色で、複眼の青い雄と区別できる。
終齢幼虫の体長は20~25mm程度、
腹部背面には他のトンボ科のヤゴにしばしば見られる背棘(はいきょく:各節中央にある棘)が全くない。
概形は
一見オニヤンマの小型のヤゴにも似るが、
腮(あご)の合わせ目のギザギザが小さく、
手で掴んでも
オニヤンマのヤゴのように腹部末端を反り上げて
刺そうとするような行動もしない。
主として
平地から低山地帯までの標高の低い場所に生息し、
どちらかと言えば開けた環境を好む。
自然の池沼や流れの緩い小河川のほか、
水田や公園の池など人工の水域にも住むため、
市街地でもよく見られる。
他のトンボ同様、成虫・幼虫とも肉食で、
小型の昆虫をよく喰う。
幼虫は10齢以上を経て羽化するものと推定され、
1年に2世代を営むと考えられている。
幼虫で越冬し、
羽化は春から初秋まで連続的に見られ、
水面から出た植物の茎、杭、
護岸の壁面などで行われる。
本州では
4月中旬頃から成虫が現れて
10月頃まで見られるが、
暖かい沖縄では2月末頃から成虫が出現する。
成熟した雄は縄張りを占有し、
草上などに静止して警戒する。
交尾は草や地面の上で行われ、
その後は雄の警護下で雌が単独で産卵する。
この雄の警護は、
交尾相手の雌が産卵を終えるまでの間に
他の雄と交尾するのを防止する
適応的意義が大きいと考えられている。
シオカラトンボの雄は
多くのトンボと同様に交尾時に前に
その雌と交尾した雄の精子が
産卵時に受精に与るのを防ぐ操作を
行うことが知られているが、
カワトンボ類で知られているように
貯精嚢内の精子の掻き出しを行うのではなく、
奥に押し込むことで出口から遠ざける。
産卵は水面の上にホバリングしながら、
腹部末端で水面をノックするようにして行われる。
この行動は、
平らで光を反射する面に対する
反応として行われるため、
たまには車のボンネットや、
あるいは和室に飛び込んできて
畳の面でこれを行うのを見ることがある。