2021/10/18
自転車屋の生き物歳時記 クリシギゾウムシ
10月18日
月曜日
自転車屋の生き物歳時記
クリシギゾウムシ
クリの美味しい季節です。
クリに丸い穴が開いていて
中に白くて小さい
イモムシが入っている事がありますが
あれがクリシギゾウムシの幼虫です。
まあ
昆虫食も流行ってるし
クリを食べてるんやから
甘いんやろうし
幼虫ごと食べても問題無さそうやけどね。
クリシギゾウムシ(栗鴫象虫、Curculio sikkimensis) (Heller) はゾウムシ科の昆虫の1つで、
クリの種子に加害する。
クリの実から出てくる
ジムシ型の虫は本種の幼虫で、
日本のクリの害虫としては最も重要なものの1つである。
大変に口吻の長いゾウムシである。
口吻を除いた体長は-10mmほどだが、
雌が雄より大きい。
口吻の長さはもっと差が大きく、
雄では約3.5mmに対して雌では約8mmに達する。
背面は全体に濃褐色で灰黄色の鱗毛が密生している。
触角、口吻、歩脚は赤褐色。
触角は雄では口吻の半ばから出るが、
雌ではずっと後方から出る。
成虫の出現は8月上旬~10月下旬で、
最盛期は9月下旬頃である。
交尾後に雌は
クリの鞠果の表面を覆う棘の隙間から口吻を突き刺し、
内部の種子の渋皮にまで達する穴を開ける。
開けた穴の底に種子1個あたり
普通は2-8個の卵を産み付ける。
雌1頭あたり攻撃する果実数は
約10ー12で最大19個を攻撃したという記録もある。
卵は長卵形で乳白色を呈し、長径は1.5mm。
卵は約10日で孵化し、
幼虫は種子内部を食べて成長する。
幼虫は体の太いジムシ状で
腹面に向けて身体を曲げている。
初めは乳白色だが老熟すると淡黄色となり、
体長は12mmにまでなる。
10月下旬~12月上旬に幼虫は老熟し、
種子の革に直径3mm程度の穴を開けて脱出し、
土に潜り込んで蛹室を作り、そこで越冬する。
越冬した幼虫は
そのまま7-10月までそのまま待機し、
そこで蛹化する。蛹は裸蛹で灰白色を呈し、
体長約12mm。
その年に羽化するのが普通であるが、
蛹のまま更に年を越すもの、
そのまま数年を経過する個体もある。
ある調査では
次の年に羽化した蛹が67%に対して、
2年後に羽化したものが28%もあり、
3年後に羽化したものも5%いた。
日本では本州、四国、九州に分布し、
国外では朝鮮半島から中国、
インドまで知られるが寒冷地の方が
個体数が多い傾向がある。
クリの実を食害するのでクリの害虫であり、
『日本の栽培栗においては、
最も重要な害虫の一つ』とされる。
幼虫はクリの種子内部を食うだけでなく、
その間の糞も全てその内部に蓄積するために
これが発酵して悪臭を放つ。
また食害が進むと種皮の外からも
色が変わって被害がわかるようになる。
種子1つに通常数匹、
多い場合は10匹も幼虫が入る例がある。
卵が産卵されただけで
孵化しない場合は食味に影響がないが、
一度卵が孵化してその幼虫により1匹に食害されただけで、その種子全体に悪臭がおよび
商品価値が大きく損なわれる。
上記生活史の点から
被害を受けやすいのは9月中旬以降に収穫するもので、
それ以前に収穫の早生グリには被害はあまり見られない。
このことから早生グリを好む食品加工業者も少なくない。
卵や若齢幼虫の時期には
外から被害の有無がわからないため、
1970年代から2000年代頃には
収穫後の燻蒸処理で対応することが多かったが、
ニホングリの良さである
芳香を損なうという致命的欠陥と
地球環境保全の観点から世界的に
臭化メチルが使用禁止になったことから
燻蒸処理をすることは少なくなった。
現在ではそれに替わって、
0度付近高湿下での保存による技術が
用いられることが多くなっている。
2021/10/18
ミニスカートの日
10月18日
月曜日
ミニスカートの日
1967年(昭和42年)10月18日
「ミニの女王」として注目を集めていた
ツイッギーが初めて来日したことから。
ミニスカートは
ステキですが
誰でも履いて良い物ではありませんね😅
2021/10/16
自転車屋の生き物歳時記 キタテハ
10月16日
土曜日
自転車屋の生き物歳時記
キタテハ
まだまだ暖かいので
蝶を良く見る。
今日はキタテハを見た。
キタテハ(黄立羽、Polygonia c-aureum)は、
チョウ目・タテハチョウ科に分類されるチョウの一種。
和名どおり翅の表が黄色のタテハチョウである。
成虫の前翅長は2.5-3 cm前後の中型のチョウである。
翅の縁には大小の突起があり、先がとがっている。
翅の表側は前後とも黄色で、
褐色の縁取りと黒い斑点がある。
また、
後翅の表の黒斑の中に水色の小さな点がある。
夏に発生する成虫(夏型)はくすんだ黄色で、
縁取りや斑点が黒っぽいが、
秋に発生する成虫(秋型)は黄色の部分が
鮮やかな山吹色で、褐色の縁取りが薄く、
黒い斑点も小さい。
いっぽう翅の裏は前後とも赤褐色で、
枯葉にまぎれる保護色となる。
また、
後翅の裏にはC字型の小さな模様があり、
学名の「c-aureum」(金色の"C"の~)はここに由来する。
インドシナ半島から
中国、台湾、朝鮮半島、日本まで分布し、
日本でも北海道西部から種子島まで幅広く見られる。
成虫は早春から晩秋まで見られ、
その間に2回-5回ほど発生する。
花や樹液、腐った果実などに集まって汁を吸う。
冬は成虫で越冬し、物かげでじっとしている。
冬季にたまに日光浴する姿を見ることもある。
幼虫はクワ科のカナムグラを食草とし、
葉を糸で綴じ合わせて巣を作る。
若い幼虫は黒いケムシだが、
成長するにつれ枝分かれした棘が全身に生え、
終齢幼虫になるとそれらの棘が橙色を帯びる。
棘はゴム状で触れても問題ない。
食草カナムグラはどこにでも生える野草であり、
市街地でも頻繁に見られるのはこのためである。