ブログ

2021/06/10

高麗郡(こまぐん)

6月10日
木曜日

高麗郡(こまぐん)

716年6月10日
(霊亀2年5月16日)

高句麗の遺民1799名を
武蔵国に移し高麗郡を設置。

高麗郡(こまぐん)は、
埼玉県(武蔵国)にあった郡。

現在の行政区画では概ね以下の区域に相当する。

日高市(全域)
鶴ヶ島市(全域)
川越市(入間川以西)
狭山市(同上)
入間市(大字野田、仏子、新光)
飯能市(大字坂石、坂石町分、南、南川、北川
、高山、坂元、上名栗、下名栗を除く全域)

716年、
朝廷が駿河など7ヶ国に居住していた
旧高句麗から渡来系移民1799人を
武蔵国の一部に移し、高麗郡を設置したとされる。

初代郡司は高麗若光で、
666年に高麗の副使として
天智天皇に貢ぎ物を捧げている。

設置時の郡域は
現在の日高市と飯能市のそれぞれ一部であり、
律令制下では小郡に分類されていた。

『倭名類聚抄』には
高麗郷(現在の日高市高麗本郷付近)
・上総郷(現在の飯能市北東部)の二郷の名が
記されている。

郷名から高麗郷には
旧高句麗の遺民(国が滅びて残った民)が、
上総郷には上総国からの移民が
配置されたものと考えられている。

中世以降郡域が
東側の入間郡・比企郡方面に拡大し、
江戸時代には現在の鶴ヶ島市全域
・日高市のほぼ全域および飯能市の東半分、
川越市・狭山市・入間市の
それぞれ北西側の一部を含む地域となり、
入間川が入間郡との境界となっていた。

廃藩置県後に行われた
全国的な府県統合に伴い
入間県→熊谷県→埼玉県と所属を変え、
1878年(明治11年)7月22日、
郡区町村編制法制定に伴い、
行政区域としての高麗郡が誕生した。

高麗郡役所は
郡の中心地であった飯能町ではなく、
入間郡と共同で川越町に置かれていた。

1896年(明治29年)3月29日、
郡制の施行のため入間郡に編入されて消滅した。

2010年5月に
高麗郡建郡1300年祭準備会としてスタートし、
2015年に一般社団法人高麗1300
(理事長:大野松茂)を設立。

1300年の節目である2016年には
埼玉県の事業として1300年記念事業が
各種開催された。

4月には、
高麗若光の会が高麗神社に記念碑を建立し、
高円宮妃久子ほか柳興洙駐日韓国大使、
馳浩文部科学相らが建立を祝った。

また、
翌年の2017年(平成29年)9月20日には、
明仁天皇、美智子皇后が、
私的旅行として高麗神社を参拝した。

天皇の参拝は創建以来初めてである。

ほかに高麗家住宅・巾着田を視察した。

高麗郡(こまぐん)

2021/06/09

元寇(弘安の役)

6月9日
水曜日

元寇

1281年6月9日
(弘安4年5月21日)

元寇: 壱岐・対馬に高麗の兵船が襲来。

弘安の役の始まり。

元寇(げんこう)とは、
日本の鎌倉時代中期に、
当時モンゴル高原及び中国大陸を中心領域として
東アジアと北アジアを支配していた
モンゴル帝国(元朝)および
その属国である高麗によって2度にわたり行われた
対日本侵攻の呼称である。

1度目を文永の役(ぶんえいのえき・1274年)、
2度目を弘安の役(こうあんのえき・1281年)
という。

蒙古襲来とも。

元寇(弘安の役)

2021/06/08

健康に良い食べられる野草シリーズ ナズナ

6月8日
火曜日

健康に良い食べられる野草シリーズ

ナズナ

いわゆる
ペンペン草ですな。

雑草扱いされることが多いが、
有用植物として日本では昔から人々に利用されている。

日本では
正月7日の七草がゆには欠かせない食材として、
若葉は食用に用いられている。

若苗のころの若葉に含まれるミネラル中には
鉄分やマンガンも多く、
常食すれば補血に役立つものと考えられている。

薬用にも用いられていて、
開花期の全草に
コリン、アセチルコリン、フマル酸、パルミチ酸、
ビルビ酸、スルファニル酸、シュウ酸、酒石酸
、リンゴ酸、クエン酸、アルギニン・メチオニンなどの
アミノ酸、ショ糖・ソルボスなどの炭水化物、
フラボノイドなどの成分を含んでいる。

アセチルコリン、コリンなどは
副交感神経に対する刺激作用があると言われ、
唾液や胃液の分泌を促し、
血圧降下の作用もあるといわれている。

ナズナは春の七草の一つで、
七草粥にして、古くから茎が立たない
ロゼット状の若苗を食用にする。

特に秋の若苗は、
柔らかで香味がよいと評されている。

食べるときは、
3~4月ころに採取した伸び始める前の若苗を、
2 cmほどに刻んで軽く塩ゆでして、
水にさらして固く絞り、
お浸しや和え物、汁の実にしたり、
軽く塩揉みして漬物にしたりする。

かつては冬季の貴重な野菜であった。

日本の七草粥と同様に、
朝鮮でもナズナの若葉を粥に入れて食する習慣が
古くからあったといわれる。

貝原益軒は『大和本草』で
宋の詩人蘇軾を引用し
「『天生此物為幽人山居之為』コレ味ヨキ故也」
(大意:「天は世を捨て暮らしている人の為に
ナズナを生じた」これは味が良いためである)
と書いている。

七草粥の頃には
春の七草がセットで販売されるが、
それにナズナと称して
タネツケバナが入っている例がある。

開花期の全草を引き抜いて
天日乾燥したものが生薬になり、
薺(せい)・薺菜(せいさい)と称されている。

民間薬として陰干ししたのちに
煎じたり、煮詰めたり、黒焼きするなどしたものは
解熱・下痢・便秘・止血・生理不順・子宮出血
・利尿・慢性腎炎・むくみ
・目の充血や痛みに効くとされ、
各種薬効に優れた薬草として用いられる。

民間療法では、
全草1日量5~10グラムを水500~600ccで
半量になるまで煎じ、
3回に分けて服用する用法が知られている。

ただし、胃腸に熱がある人に対しては
効果が薄いともいわれている。

高血圧や便秘には、
1日量20グラムを煎じて用いるとよいと言われている。

目の充血や痛みなどには、
冷ました煎液で洗うとよいとされる。

健康に良い食べられる野草シリーズ  ナズナ