ブログ

2021/02/02

自転車屋の生き物歳時記 カッコウ

2月2日
火曜日

自転車屋の生き物歳時記

カッコウ

先日のトレッキングで
カッコウが留まっているのを
数羽見かけました。

カッコウ(郭公、Cuculus canorus)とは
鳥綱カッコウ目カッコウ科に分類される鳥である。

ユーラシア大陸とアフリカで広く繁殖する。

日本には夏鳥として5月ごろ飛来する。

森林や草原に生息する。

日本では主に山地に生息するが、
寒冷地の場合平地にも生息する。

和名はオスの鳴き声に由来し、
他言語においてもオスの鳴き声が
名前の由来になっていることが多い。

属名Cuculusも本種の鳴き声に由来する。

種小名canorusは「響く、音楽的」の意。

本種だけではなくCuculus属は体温保持能力が低く、
外気温や運動の有無によって体温が大きく変動する
(測定例:日変動29〜39℃)ことが知られている。

食性は動物食で昆虫類を始めとする節足動物等を食べる。

主に毛虫を食べるとされる。

本種は「托卵」を行う種として有名である。

本種はオオヨシキリ、ホオジロ、モズ等の巣に托卵する。

近年ではオナガに対しても
托卵を行うことが確認されている。

托卵の際には
巣の中にあった卵をひとつ持ち去って数を合わせる。

本種のヒナは短期間(10-12日程度)で孵化し、
巣の持ち主のヒナより早く生まれることが多い。

先に生まれた本種のヒナは
巣の持ち主の卵やヒナを巣の外に放り出してしまい、
自分だけを育てさせる。

ただし、托卵のタイミングが遅いと、
先に孵化した巣の持ち主のヒナが重すぎて押し出せず、
一緒に育つ場合もある。

ある個体が巣に卵を産みつけた後、
別の個体が同じ巣に卵を産むことがある。

2つの卵がほぼ同時にかえった場合、
2羽のヒナが落とし合いをする。

また本種の卵を見破って排除する鳥もいる。

それに対抗し、
カッコウもその鳥の卵に模様を似せるなど
見破られないようにするための能力を発達させており、
これは片利片害共進化の典型である。

カッコウが
なぜ托卵をするのかというのは
未だ完全には解明されていない。

が、他種に托卵(種間托卵)する鳥は
体温変動が大きい傾向があるため、
体温変動の少ない他種に抱卵してもらった方が
繁殖に有利になりやすいのではないかという説が
有力である。

ちなみに同種の巣に卵を預ける種内托卵は、
鳥類では多くの分類群で認められる行動である。

さびれたさまを表す
「閑古鳥が鳴く」の閑古鳥とはカッコウのことである。

古来、
日本人はカッコウの鳴き声に
物寂しさを感じていたようであり、
松尾芭蕉の句にも「憂きわれをさびしがらせよ閑古鳥」(嵯峨日記)というものがある。

自転車屋の生き物歳時記  カッコウ

2021/02/02

節分(せつぶん)

2月2日
火曜日

節分(せつぶん)

令和3年(2021年)

節分は立春の前日です。

季節を分けるのがその意味です。

したがって、
本当は立夏、立秋、立冬の前日も節分なのですが、
立春の時だけ
「豆まきの日」として特別扱いされています。

2021年にはもうひとつ、特別なことが加わります。

なぜなら、明治30(1897)年以来、
124年ぶりに2月2日になるからです。

年によって、
どうしてこのようなちがいがおこるのでしょうか。

現在、
立春は太陽の黄経が
315度になるときと定義されています。

今年はそれが
2月3日23時58分50秒前におきると
計算されています。

国立天文台が発表している
「暦要項」は分の桁までなので、
23時59分となっています。

1分あまりという実に微妙な差で
立春は2月3日となるのです。

それにともない節分はその前日、
2月2日にやってきます。

太陽の黄経とは
黄道上の太陽と地球とを結んだ線の
角度のことを指します。

黄道というのは地球から見て
太陽が1年間に移動する楕円の軌跡のことです。

春分の時を黄経0度とすると、
夏至は黄経90度、秋分は黄経180度、
冬至は黄経270度となり、
立春はちょうど315度というわけです。

今から37年前、
1984年の節分は2月4日でした。

1985年以降、36年間、
節分はずっと2月3日と安定していました。

しかし、これからは乱れます。

2057年まで、4年毎に2月2日になります。

翌2058年もまた2月2日です。

2年続けて2月2日となります。

その後、2月3日が2年続きます。

2年、2年で2日と3日というパターンが
2088年まで続きます。

2089年からは2月2日の年が3年続き、
2月2日の1年をはさんでまた3年間、
2月2日となります。

そうして21世紀の終わりを迎えます。

節分(せつぶん)

2021/02/01

自転車屋の生き物歳時記 ジョウビタキ♂

2月1日
月曜日

自転車屋の生き物歳時記

ジョウビタキ(♂)

昨日のトレッキング
烏原貯水池の周辺で
お腹がオレンジ色の
ジョウビタキの♂を見かけました。

ジョウビタキ
(尉鶲、常鶲、学名:Phoenicurus auroreus)は、
スズメ目・ツグミ科に分類される小鳥。

日本では冬によく見られる渡り鳥である。

チベットから中国東北部、沿海州、
バイカル湖周辺で繁殖し、
非繁殖期は日本、中国南部、
インドシナ半島北部への渡りをおこない越冬する。

日本では冬鳥として全国に渡来する。

韓国では留鳥。

体長は13.5-15.5 cm、体重13-20 g。

スズメよりわずかに小さい。

オスは頭上が白く、目の周りが黒いのが特徴である。

メスは頭が淡褐色でオスとは簡単に見分けられる。

胸から腹、尾にかけてはオスメスとも橙色をしている。

翼は黒褐色だが中ほどに白くて細長い斑点があり、ここで近縁種と区別することができる。

分類説によって、
ヒタキ科もしくはツグミ科に分類される。

ヒタキ類のように樹上から飛び立ち
羽虫を空中捕獲で捕食する他、
ツグミ類のように地上に降りることも多い。

平地からの低山の明るく開けた林の中に生息する。

冬の日本では人里や都市部の公園などでもよく見られ、
身近な冬鳥の一つである。

非繁殖期はオスメスともに単独生活を行い、
縄張りを作って同種を排斥する習性があり、
異性個体や鏡に映った自分の姿にも
攻撃を加えるほどである。

おじぎのような姿勢で
鳴き声をあげて縄張り争いをする。

しかし人間に対する警戒心はわりと薄く、
3-4 mくらいの所に降り立つこともある。

昆虫類やクモ類などを捕食するが、
冬にはピラカンサなどの木の実もよく食べ、
ヒサカキなど実をつけた木によく止まっている。

樹洞、崖のくぼみなどに
枯葉や苔を使って皿状の巣を作る。

5-7個の卵を産み、主に雌が抱卵する。

国内での繁殖は全て
建物の隙間など人工構造物での営巣である。

地鳴きは
自転車のブレーキ音を短くしたような声で、
「ヒッ」や「キッ」と聞こえる甲高い声と
軽い打撃音のような「カッ」という声を組み合わせた
特徴的なものである。

「ヒッ」の声はかなり遠くまで届く。

早朝にも鳴くことが多く、
2度「キッ、キッ」、
続いて打撃音の「カッ、カッ」がくる。

この打撃音が、火を焚くときの
火打石を打ち合わせる音に似ていることから、
「火焚き(ヒタキ)」の名が付いたとされる。

和名のジョウ(尉)は銀髪を意味する。

自転車屋の生き物歳時記  ジョウビタキ♂