2019/05/28
自転車屋の生き物歳時記 クサガメ
令和元年
5月28日
火曜日
自転車屋の生き物歳時記
クサガメ
先日のトレッキングにて
修法ヶ原の岸辺で
巨大なクサガメが
甲羅干しをしている姿をみました。
クサガメ(草亀・臭亀、Mauremys reevesii)は、
爬虫綱カメ目イシガメ科イシガメ属に分類されるカメ。
別名
リーブスクサガメ、キンセンガメ、ゼニガメ(幼体)。
大韓民国、中華人民共和国
(東部から南東部にかけて、香港)。
日本(北海道南西部、本州、四国、九州、佐渡島、淡路島、壱岐、隠岐、対馬、五島列島、奄美大島、沖縄島、久米島、諏訪之瀬島など)、台湾に移入
最大甲長30センチメートル。
オスよりもメスの方が大型になり、
オスは最大甲長19.9センチメートル
(正確な計測値がないが日本で
甲長21センチメートルの発見例もあり)。
日本の個体群は大型になるとされ、
中華人民共和国の個体群は
メスの最大甲長23.6センチメートル、
オスの最大甲長14.6センチメートル。
背甲はやや扁平で、
上から見るとやや細長く角張った楕円形や俵型。
椎甲板と肋甲板に3つずつ筋状の隆起(キール)があり、
特に椎甲板のキールは顕著。
背甲の色彩は主に褐色、灰褐色、暗褐色、黒。
左右の喉甲板の間と
左右の肛甲板の間に切れこみが入らない。
背甲と腹甲の継ぎ目(橋)や腹甲の色彩は暗褐色や黒で、シーム周辺は薄灰褐色や黄褐色、薄黄緑色。
第十二縁甲板は分かれる。
頭部はやや大型か非常に大型で、
大型個体(特にメス)では
頭部が巨大化(巨頭化)する個体もいる。
吻端はやや突出し、
上顎の先端は鉤状に尖ったり凹むことはない。
咬合面は幅広いが、稜や突起はない。
後頭部は細かい鱗で被われる。
頭部の色彩は暗褐色や濃灰褐色、
褐色、黒で、黄色や薄黄緑色の
不規則な斑紋や斑点が入る。
流れの緩やかな河川、湖、池沼、湿原、
水たまり、水田などに生息する。
昼行性だが、
夏季は薄明薄暮性、夜行性傾向が強くなる個体もいる。
日光浴を行うことを好む。
陸づたいに水場を移動する個体もいる。
食性は雑食。
大型個体は貝類や大型の甲殻類も噛み砕いて食べる。
主に水中で採食を行う。
繁殖形態は卵生。
オスは水中でメスの吻端に
頭部や前肢を擦りよせるような行動で求愛し、
メスが動きを止めオスを受け入れると交尾する。
水辺から離れた地面を掘り、
日本では6-8月に1回に1-14個の卵を1-3回に分けて産む。
卵は2か月で孵化する。
幼体は夏季から初秋にかけて地表に現れる個体もいるが、多くの幼体は孵化後に
地中で越冬し翌年の春季に地表へ現れる。
開発による生息地の破壊、食用や薬用、
ペット用の乱獲などにより生息数は激減している。
大韓民国、中華人民共和国、台湾では
保護の対象とされている。
日本では生息数が多いと考えられているが、
それらは多くが日本国外から移入された個体
もしくはそれらの個体による
遺伝子汚染を受けている可能性がある。
日本の個体群に関しては化石の発見例がない、
最も古い文献でも200年前に登場し
江戸時代中期以前には本種に関する確実な記録がない、
江戸時代や明治時代では希少で
西日本や南日本にのみ分布するという
記録があることなどから、
朝鮮半島から人為的に移入されたと推定されている。
台湾の個体群も
中華人民共和国の個体群と遺伝的差異がないため、
人為的に移入されたと考えられている。
ペットとして飼育されることもあり、
日本にも輸入されている。
日本国内の野生個体および飼育下繁殖個体、
中華人民共和国からの飼育下繁殖個体が流通する。
中華人民共和国産の個体が
「キンセンガメ(金線亀)」として
販売されたこともあった
(背甲のシームが黄色いのは地域に関係のない個体変異で、中華人民共和国産固有の特徴ではない)。
1990年代以降は
主に中華人民共和国から孵化直後の養殖個体が
「ゼニガメ(銭亀)」の商品名で多く流通しているが、
日本産の個体を元に養殖された可能性もある。
ニホンイシガメとの種間雑種は
関西地方や中国地方の一部では
「ウンキュウ」と呼称され、
種間雑種がこの流通名で販売されることもある。
メスは比較的大型になるため、
大型のケージが用意できない場合は
一般家庭での飼育には向かない。
アクアリウムで飼育される。
幼体は皮膚が弱いため注意が必要。
本種に限らないが
イシガメ科の他種と種間雑種を
形成する可能性があるため、
他種との雑居飼育は薦められない。
2019/05/28
花火の日
令和元年
5月28日
火曜日
花火の日
1733年(享保18年5月28日)
隅田川で水神祭りの川開きが行われ、
慰霊を兼ねた花火が打ち上げられたことを記念。
旧暦の5月28日だから
現在の7月初旬ぐらいですかね。
花火には
亡くなった人への慰霊の意味もあるんですね。
2019/05/27
自転車屋の生き物歳時記 植物編 キショウブ
令和元年
5月27日
月曜日
自転車屋の生き物歳時記
植物編
キショウブ
昨日のトレッキングで
再度山公園
修法ヶ原(しょうがはら)にて
キショウブがたくさん咲いているのをみました。
キショウブ(黄菖蒲、学名: Iris pseudacorus )は
アヤメ科アヤメ属の多年草。
帰化植物。
花茎の高さは60-100 cmになる。
葉は幅2-3 cm、長さ60-100 cm、
剣形で中脈が隆起し明瞭で、縁は全縁。
花期は5-6月で、
アヤメやノハナショウブと同じ、
外花被片が大型の広卵形で先が下に垂れ、
内花被片が小型で直立した、黄色の花を咲かせる。
外花被片の中央に茶色がかった模様がある。
和名は花が黄色であることに由来し、
斑入葉や八重咲きなどの園芸種がある。
西アジアからヨーロッパ原産の植物で、
明治頃から栽培されていたものが日本全国の水辺や湿地、水田脇に野生化している上に、
林縁など湿地以外の場所にもよく生育するため、
拡大の懸念がある。
観賞用に栽培されているハナショウブには
黄色系の花がないため、
その貴重性から重宝されたが、
湖沼や河川などへの拡散が問題となっている。
環境省は「要注意外来生物」の一種として
「栽培にあたっては、逸出を起こさない」
「既に野生化している湖沼等があり、
在来種との競合・駆逐等のおそれがある場所については、積極的な防除または分布拡大の抑制策の検討が望まれる」として警戒を呼びかけている。
また、
日本自然保護協会、日本野鳥の会、世界自然保護基金では生態系に与える影響や侵略性が高いとしている。
水辺に生育し美しい花を咲かせる植物なので、
「ビオトープ創出」等のために利用される事があるが、「要注意外来生物」を導入することの危険性は大きい。