2019/07/07
カルピス100周年
7月7日
日曜日
カルピス100周年
1919年(大正8年)7月7日に発売された
カルピスが
100周年を迎えた。
カルピスは、
日本の飲料・乳製品メーカーである
カルピス株式会社(英称:Calpis Co., Ltd.)および、
同社が製造しアサヒ飲料が販売する
乳酸菌飲料の名称である。
ローマ字表記はCALPIS、日本以外ではCalpicoとも。
1908年(明治41)、
当時30歳の三島は内モンゴル
(現在の中華人民共和国・内モンゴル自治区)を訪れ、
そこで口にした酸乳を参考にして、
1919年(大正8年)に
カルピスを開発・発売し、
この飲料と同名の
企業の創業者となったと伝えられている。
脱脂乳を乳酸菌で発酵(酸乳)しこれに加糖、
さらに酵母(馬乳酒中の酵母と近似)による発酵が
カルピス独特の風味に不可欠であることは、
長く企業秘密とされていたが、
1990年代半ばに公開された。
社名は、
「カルシウム」とサンスクリットの「サルピス」
(सर्पिस्, sarpis, 漢訳:熟酥=じゅくそ)を
合わせたものである。
社名を決める際、
サンスクリット「サルピルマンダ」
(sarpir-maṇḍa, 漢訳:醍醐)を使用し、
「サルピス」・「カルピル」とする案も存在したが、
同社では重要なことを決める際には、
その道の第一人者を訪ねる「日本一主義」があった。
これにより、
当時音楽の第一人者であった山田耕筰に
社名について相談したところ、
「カルピス」が最も響きが良いということで
現行社名・商品名になったという。
元々は、
パナマ帽を被った黒人男性が
ストローでグラス入りのカルピスを飲んでいる
図案化イラストが商標だった。
これは
第一次世界大戦終戦後の
ドイツで苦しむ画家を救うために
当時の社長の三島が開催した
「国際懸賞ポスター展」で、
3位を受賞したドイツ人デザイナーの
オットー・デュンケルスビューラーによる
作品を使用したものである。
これは「黒人マーク」と呼ばれるようになり、
1989年(平成元年)に
一部から“差別思想につながる”との指摘を受けて
現行マークに変更された。
また、
カルピスは「黒人マーク」を
白黒反転させたマークも商標登録している。