2020/05/09
アイスクリームの日
5月9日
土曜日
アイスクリームの日
社団法人日本アイスクリーム協会が
1965年(昭和40年)に制定。
その前年の
1964年(昭和39年)のこの日に
東京アイスクリーム協会が記念事業を行い、
諸施設へアイスクリームを
プレゼントしたことから、
翌年から「アイスクリームの日」として、
各種のイベントを実施するようになった。
これ以前より、
1869年(明治2年)に
町田房蔵が横浜の馬車道通りに開いた
「氷水屋」で日本初のアイスクリーム
「あいすくりん」が製造・販売された日を記念した
「アイスクリームデー」の名称で、
PRを兼ねて社会奉仕が行われていたが、
実際には旧暦6月(新暦7月)にあたるとする説がある。
2020/05/09
自転車屋の生き物歳時記 ナガミヒナゲシ
5月9日
土曜日
自転車屋の生き物歳時記
植物編
ナガミヒナゲシ
近年
都市部で急速に増加している
外来種ですが
可愛い花なので
この季節の花として馴染んで来ましたね😄
ナガミヒナゲシ
(長実雛芥子、長実雛罌粟、学名Papaver dubium)は、
ケシ科の一年草または越年生植物である。
地中海沿岸の原産で
ヨーロッパ、北アフリカ、西アジア、オセアニア
、南北アメリカ、日本に分布する。
紅色、もしくは肉色と評されるオレンジ色の花を付ける。
花弁は基本的に4枚だが、多少の変動がある。
開花時期は4-5月。
高さは栄養状態によって異なるが、
15cmくらいから最大60cmぐらいにまで生長する。
茎には硬い剛毛が生えている。
葉は細かく切れ込む。
果実(芥子坊主)は細長く、
和名の長実雛芥子はここから付けられた。
果実の中には文字通り芥子粒の大きさの種が入っている(種子一粒の大きさは0.6×0.7mm、
重さは0.13mg程である)。
果実が熟して乾くと
柱頭との間に7-9箇所の隙間が出来、
長い茎が風に揺れることで
この射出部から種を地面に落とす(風靡散布)。
梅雨時に非常に小さな灰黒色の種子を大量に成す。
一つの果実には約1600粒の種子が内包されている。
一個体は100個の果実を成すこともあるため、
多い個体では15万粒の種子を持っている。
種子の表面には凹凸があり未熟な状態でも発芽し、
また、結実から5年を経たものでも発芽することができる。
種は秋に発芽してロゼット状態で越冬するものと、
翌春に発芽するものとに分かれる。
発芽適温は7-25℃と広範囲にわたり、
殊に気温の低下により発芽が促される。
茎を切ると黄色または乳白色の乳液が出てくる。
根と葉からは
周辺の植物の生育を強く阻害する成分を含んだ物質が
生み出される(アレロパシー)。
外来植物の改良FAO方式による雑草化リスクの評価では、
特定外来生物に指定されている植物に匹敵するか、
これらを上回る高いリスク点数が得られているが、
特定外来生物などにはいまだ指定されていない。
各国では
コムギ畑などの秋播き作物の農地へ侵入して
難防除雑草となっている。
ナガミヒナゲシは
他のヒナゲシと同様、阿片の原料となる
アルカロイドを含んでいないとされ、
あへん法による栽培や所持等の禁止対象
とはなっていないが、
同法により栽培等が禁止されている
ケシとの交配の可能性を示唆する論文も有る。
日本では帰化植物として自生している。
輸入穀物などに紛れて渡来したと推測され、
1961年に東京都世田谷区で初めて確認された。
以後、群馬県、福岡県などにも分布が広がり、
2000年以降には全国へ爆発的に拡散した。
2007年には青森県、沖縄県を除く
日本全国で繁殖が確認されている。
発生場所は初期には幹線道路沿いに限られていたが、
2011年には農地への繁殖も認められる。
2016年以降、
埼玉県・千葉県・神奈川県・京都府・東京都
・栃木県・茨城県・新潟県・群馬県等に位置する
複数の自治体では住民に対し、
「特定外来生物や生態系被害防止外来種
(要注意外来生物)には指定されていないものの、
これらと同様に生態系に大きな影響を与える外来植物」としてナガミヒナゲシの危険性を周知するとともに、
駆除の協力を呼びかけるに至っている。
都市部に多くの繁殖が確認され、路傍や植え込みなどに大繁殖しているのがよく見られる。
また、コンクリートの隙間からも生育が確認される。
これらを基としてか
アルカリ性土壌を好むという記述も見られるが、
国立環境研究所では
ナガミヒナゲシは土壌の種類は選ばず、
温暖で日当たりの良い乾いた肥沃地を好むとしている。
農業環境技術研究所の藤井義晴は道路沿いにできた種子が
雨で濡れた車のタイヤに付着することによって運ばれることにより、
分布を拡大していると推測している。
日本では年度変わり以降の
5月ごろに役所や企業の予算が付いて、
路肩や中央分離帯、空き地などの除草作業が行われるが、
この頃には既にほとんどの株が結実を終え
枯死しているためなかなか減らない。
むしろ除草機の振動により
種子を周囲に撒き散らすなどするので、
除草の意図とは逆に翌春になると前年より増えていることの方が多い。
ナガミヒナゲシの蔓延を防ぐには花が咲く前のロゼット状態の時期に駆除することが肝要である。
一つの芥子坊主から
1000-2000の種子(ケシ粒)をばら撒いてしまうため、
爆発的な繁殖力を示す場合があり、
地場の他の草花を駆逐してしまう可能性がある。
そのため、
園芸花として楽しむには
花が終わり次第、摘み取る(摘花)等の種子拡散を防ぐ注意が必要である。
2020/05/08
自転車屋の生き物歳時記 ツバメ
5月8日
金曜日
自転車屋の生き物歳時記
ツバメ
季節は人間界に何があろうと
粛々と進んでいる。
今年もツバメがやって来た。
先週ぐらいから
巣作りを始めている。
ツバメ(燕、玄鳥、乙鳥Hirundo rustica)は、
スズメ目ツバメ科ツバメ属に分類される鳥類。
古くはツバクラメあるいはツバクロと呼ばれた。
北半球の広い範囲で繁殖する。
日本では沖縄県でも繁殖する。
日本で繁殖するツバメの主な越冬地は
台湾、フィリピン、ボルネオ島北部、
マレー半島、ジャワ島などである。
全長は約17 cm、翼開長は約32cm。
背は光沢のある藍黒色で、喉と額が赤い。
腹は白く、胸に黒い横帯がある。
尾は長く切れ込みの深い二股形で、
この尾の形をツバメにちなんで燕尾形という。
翼が大きく、飛行に適した細長い体型である。
脚は短く歩行には不向きで、
巣材の泥を求めるとき以外は
地面に降りることはめったにない。
鳴管が発達しており、
繁殖期になるとオスは
チュビチュビチュビチュルルルルルと
比較的大きなさえずり声で鳴く。
日本語ではその生態を反映して
「土食て虫食て口渋い」などと聞きなしされる。
さえずりは日中よりも
早朝から午前中にかけて耳にする機会が多い。
飛翔する昆虫などを空中で捕食する。
また、水面上を飛行しながら水を飲む。
一部、日本国内で越冬する個体があり、
しばしば「越冬ツバメ」と呼ばれる。
特に中日本から西日本各地で越冬し、
そのような場合、多くは集団で民家内や軒下などで
就塒(しゅうじ)する。
日本で越冬している個体が
日本で繁殖したものであるのか、
それともシベリアなど日本より北方で
夏に繁殖したものであるのかはよく分かっていない。
泥と枯草を唾液で固めて巣を造る。
ほとんど人工物に造巣し、
民家の軒先など人が住む環境と同じ場所で
繁殖する傾向が顕著である。
これは、
天敵であるカラスなどが
近寄りにくいからだと考えられている。
民家に巣を作る鳥は
他にスズメなどがいるが、
あえて人間が多い場所に見えるように作る点で
他の鳥と大きな差異が見られる。
巣は通常は新しく作るが、
古い巣を修復して使用することもある。
産卵期は4 - 7月ごろ。
一腹卵数は3 - 7個で、主にメスが抱卵する。
抱卵日数は13 - 17日、
巣内での育雛日数は20 - 24日で、
1回目の繁殖の巣立ち率はおおむね50%程度と推定される。
1回目繁殖に成功したつがい
あるいは失敗したつがいのうち、
詳細は不明であるが、
相当数のつがいがその後2回目
あるいはやり直しの繁殖をする。
雛(ヒナ)を育てている間に
親鳥のうちどちらか一方が何らかの理由で欠けると、
つがい外のツバメがやってきて
育てているヒナを巣から落として
殺す行動が観察されている。
一方、
つがいのうちメスが欠けた場合は
どこからともなく複数の他のツバメが集まり、
その中から選ばれたように
一羽ツバメが新たなつがい相手となって
子育てを継続する様子も観察されている。
落ちているツバメのヒナを拾って
人間が育てることはとても困難であるし、
野鳥なので日本での飼育は
鳥獣保護法によって禁じられているが、
保護のために許可を得て飼育することは可能である。