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2019/10/08

自転車屋の生き物歳時記 セグロアシナガバチ

10月8日
火曜日

自転車屋の生き物歳時記

セグロアシナガバチ

昨日
店の前をアシナガバチが飛んでいた。

入って来ないように
戸を締め切っていたが
セグロアシナガバチだったと思います。

アシナガバチ(脚長蜂、英: Paper wasp)は、
スズメバチ科アシナガバチ亜科に属するハチの総称。

セグロアシナガバチ
(背黒脚長蜂、学名: Polistes jokahamae)

体長20~26mm。

体の模様は、黒の地に黄褐色の斑紋がある。

日本では北海道以外の全国に分布し、
市街地でもよく見られる。

刺されたらすぐ皮膚科に行くこと。

同じスズメバチ科だけあり、
アシナガバチの生態はスズメバチに似ている。

幼虫の餌も、
他の昆虫の肉を与えることなど共通点が多い。

細身で小型の体型は攻撃力で劣る。

チョウやガの幼虫の芋虫、
つまりケムシやアオムシの類を狩る。

捕らえた芋虫をかみ砕いて肉団子にして巣に持ち帰る。

ヤブガラシ等の花に飛来することも多く、
花序の似たウイキョウの花の蜜なども嗜好性が高い。

巣の構造は、
スズメバチの巣は光沢のある立派な外皮があるのに対し
アシナガバチはなく、
ハスの花托・果托のようである。

巣の素材は、
多くのスズメバチのように
枯れ木の木部繊維や朽木ではなく、
ホオナガスズメバチ属と同様に
樹皮の靭皮繊維を素材とし、
それに唾液由来のタンパク質などを混入して
巣材とするので、
一般のスズメバチの巣より強靭である。

そのため、しばしばスズメバチ類の巣は洋紙に、
アシナガバチ類の巣は和紙に喩えられることがある。

熱帯地方には、直径30cm以上の大きな巣をつくる種もいる。日本では、巣の直径は10cm程度である。女王蜂は、比較的低い乾燥した物陰や樹幹に巣をかける。3部屋もつくると直ぐに卵を産み、20日ほどで幼虫は成虫になる。この蜂の巣は、蓮の実のような形につくられて100部屋を超える巣もある。中央部の幼虫が巣立つと、新たに卵が生み付けられて、ミツバチのように蜜をためる事はない。

しばしばスズメバチの攻撃を受けて、
幼虫を持ち去られる事があり、
巣も破壊される事がある。

最大の天敵はヒメスズメバチである。

尾部の先端にある毒針で人などを刺す。

性質はスズメバチに比べればおとなしく、
巣を強く刺激したり蜂を素手で触ったりしない限りは
まず刺してはこない。

刺傷は子供などが巣を刺激して起こるケースと、
洗濯物等に紛れ込んでいる
アシナガバチに気づかず起こるケースとがある。

毒はスズメバチに比べれば弱く、
毒そのものによる死亡は稀であるが、
アナフィラキシーショックにより
死亡することもあるので、
過去に刺されたことがある人は注意が必要。

アシナガバチはおとなしい性格で、
巣にいたずらをしなければ、
ほとんど刺してくることはない。

むしろ蛾や蝶の幼虫を駆除してくれる益虫である。

特に、
初夏の頃までにこのハチの巣があると、
モンシロチョウの幼虫が増えないので、
殺虫剤やネットを使用しないで
キャベツ等の栽培・収穫ができる。

多少の食痕が残るが、
無農薬なので、家庭用には最適である。

また、
蜂の子として幼虫や蛹、成虫が食されるハチの一部は
アシナガバチである。

自転車屋の生き物歳時記  セグロアシナガバチ

2019/10/08

寒露(かんろ)

10月8日
火曜日

寒露(かんろ)

二十四節気の一つ。

期間としての意味もあり、
この日から、
次の節気の霜降前日までである。

露が冷気によって凍りそうになるころ。

雁などの冬鳥が渡ってきて、
菊が咲き始め、
蟋蟀(こおろぎ)などが鳴き始めるころ。

『暦便覧』では、
「陰寒の気に合つて露結び凝らんとすれば也」
と説明している。

やっと過ごしやすくなって来たかな
ぐらいの感じなので
寒露と言うほどではないですな😅

寒露(かんろ)

2019/10/07

自転車屋の生き物歳時記 オンブバッタ

10月7日
月曜日

自転車屋の生き物歳時記

オンブバッタ

先週
お店の中に
オンブバッタが飛び込んで来た。
どこかにいなくなったなと思っていたら
夜には
二階の部屋の壁に張り付いていた😅

オンブバッタ
(負飛蝗)Atractomorpha lata は、
バッタ目(直翅目)・オンブバッタ科に
分類されるバッタの一種。

和名通り、
メスの上にオスが乗っている姿が知られる。

成虫の体長は
オス25mm、メス42mm前後で、
バッタとしては小型の部類に入る。

メスの方が大きく、体つきもずんぐりしている。

頭部は
ショウリョウバッタのように前方に尖り、
先端付近に触角と複眼が並んでつく。

体の断面は三角形に近く、
複眼・前胸部・後脚腿節にかけての
白い線で背面と腹面が分かれる。

成虫の翅は前後とも先端が尖る。

また、
前翅の陰に隠れた後翅は透明だが、
基部が黄色みを帯びる。

翅は長いが飛ぶことはなく、
後脚での跳躍や歩行によって移動する。

飛翔可能な長翅型が現れることもあり、
灯火に良く集まっている。

体色は
緑色と淡褐色の二通りがあるが、
淡褐色系ではたまにピンク色に近い個体も見かけられる。

体表は側面の白線以外ほぼ同一色で、
特に目立つ模様はない。

日本全土・朝鮮半島・中国・台湾まで、
離島を含む東アジアに広く分布する。

九州以北では、
翅がない幼虫が5月頃から出現し、
成虫へは8月~11月頃に成長する。

バッタ類の多くは
日当たりのよい草原に生息し、
イネ科やカヤツリグサ科の植物を食べるが、
オンブバッタは
クズ、カナムグラ、カラムシなど
葉の広い植物を食べる。

このため
草原に加えてこれらの植物が多い
半日陰の林縁も生息域となり、
同様の食性をもつツチイナゴと
同所的に見られることも多い。

また他のバッタ類が全くいないような都市部でも、
緑地帯、空き地、庭園、花壇、家庭菜園などに生息する。

このような環境では
花卉や野菜の葉を食べて害を与えることもある。

園芸植物では
特にキク科、シソ科、ヒユ科、タデ科、
ナス科、ヒルガオ科が良く狙われる。

何故かマメ科植物の優先度は下がる
(全く食べなくなるわけではない)。

オンブバッタの成虫では、
メスの背中にオスが乗る姿がよく観察される。

この状態は
バッタ類の交尾の際に観察されるが、
他のバッタ類が速やかに離れるのに対し、
オンブバッタは交尾時以外でも
オスがメスの背中に乗り続けるため、
「おんぶ」状態がよく観察される。

単独行動中のオスがメスを奪おうとして
おんぶしているオスと喧嘩になることもある。

自転車屋の生き物歳時記  オンブバッタ