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2020/08/07

立秋(りっしゅう)

8月7日
金曜日

立秋(りっしゅう)

二十四節気の一つ。

期間としての意味もあり、
そのように用いる場合は、
この日から、次の節気の処暑前日までの期間を指す。

夏が極まり秋の気配が立ち始める日。

七月節(旧暦7月)。

『暦便覧』では
「初めて秋の気立つがゆゑなれば也」と説明している。

夏至と秋分の中間で、
昼夜の長短を基準に季節を区分する場合、
この日から立冬の前日までが秋となる。

二十四節気が成立した
中国内陸部は大陸性気候のため
この時期は気温が下がり始めているが、
海に囲まれた日本列島ではピークがずれ込み
猛暑の時期となることが多い。

立秋からの暑さを「残暑」といい、
手紙や文書等の時候の挨拶などで用いられる。

また、
この日から暑中見舞いではなく
残暑見舞いを出すことになる。

藤原敏行は
「秋来ぬと目にはさやかに見えねども
風の音にぞおどろかれぬる」(古今和歌集)と詠んだ。

この日に至っても梅雨が明けない場合は
「梅雨明け」の発表はされなくなる。

それゆえに、
東北地方(特に北東北)などでは
「梅雨明け特定せず(梅雨明けなし)」と
なることがある。

全国高等学校野球選手権大会も立秋頃に開幕を迎える。

立秋(りっしゅう)

2020/08/06

上月城の戦い

8月6日
木曜日

上月城の戦い

1578年8月6日
(天正6年7月3日)

尼子勝久らが自刃し尼子氏が滅亡。

上月城の戦い(こうづきじょうのたたかい)は、
天正6年(1578年)4月18日から
同年7月3日まで
播磨国上月城で毛利輝元と尼子勝久との間で
行われた合戦である。

毛利氏は
この戦いによって本格的に織田氏との戦争状態に入り、
同年7月に荒木村重が石山本願寺と連携して
織田氏から離反(有岡城の戦い)、
続いて小寺政職が離反し、
播州一帯は一時的に毛利氏が勢力を盛り返す。

しかし
毛利軍はついに積極的攻勢に出ることはできず、
守勢・支援に徹して領土の保全に努めた。

同年11月に
第二次木津川口の戦いで毛利水軍が大敗、
1579年(天正7年)10月に
宇喜多直家の離反という
毛利氏が危惧していた事態が起こると
その勢力圏は大きく後退し、
同月に荒木村重が、
翌1580年(天正8年)には小寺政職が滅ぼされ、
さらに
長年織田軍を釘付けにしてきた
石山合戦の終結により信長包囲網が崩壊する。

この間、
羽柴秀吉は2年に及ぶ兵糧攻めの末に
三木城を落とし(三木の干殺し)、
兵力を整えて中国攻めを推進する。

ほぼ
独力で織田家との戦いを継続せざるを得なくなった
毛利氏は和睦の道を探るが、
両軍の争いは本能寺の変が起こる
1582年(天正10年)まで続いた。

上月城の戦い

2020/08/05

ポビドンヨード

8月5日
水曜日

ポビドンヨード

話題になってるので調べてみました。

ポビドンヨード
(英語: povidone iodine)とは、
1-ビニル-2-ピロリドンの重合物
(ポリビニルピロリドン)とヨウ素の複合体であり、
日本薬局方にも収載されている
医薬品(ヨウ素剤)である。

本品自体は暗赤褐色の粉末で、わずかな匂いがある。

通常、10%程度の水溶液にし、外用消毒薬として用いる。

液剤は黒褐色であり、ヨウ素の特異な匂いと味がする。

ポビドンヨードはWHO必須医薬品モデル・リストに掲載されている殺菌剤の一つである。

アメリカのShelanski H.A.らによって
1956年に開発され、
日本では明治製菓(現:Meiji Seika ファルマ(製造元)、
販売元は明治)が
1961年に殺菌消毒剤及びうがい薬として
医薬品としての承認を得た。

ムンディファーマがライセンスを持つ
「イソジン」の商品名で有名であるが、
現在はムンディファーマが販売を委託している
塩野義製薬やシオノギヘルスケアが販売している。

ムンディファーマは、
海外30カ国以上でポビドンヨードを含む製品を「BETADINE(ベタダイン)」ブランドで販売している。

「ベタダイン」には、
うがい薬、きず薬、殺菌・消毒剤と
「イソジン」にはない
ボディソープ・フェミニンケア製品がある。

ポビドンヨードの殺菌効果は、遊離ヨウ素による。

ヨウ素等のハロゲンは強力な殺菌作用を持つ
(細菌の蛋白質合成を阻害することによって
殺菌力を発揮する)が、
従来用いられてきたアルコール溶液
(ヨードチンキ、ヨーチンと呼ばれていた。)は
人体への刺激が強いため、
粘膜にも用いる消毒薬としては使いづらい。

そのため、
ポリビニルピロリドンとの錯化合物として
合成された消毒薬がポビドンヨードである。

うがい薬から外科手術時の消毒まで広範囲に使用される。

ポビドンヨードの殺菌作用は
ヨウ素の酸化作用によるため、
塗布後30〜60秒の経過で最も殺菌力が強くなる。

日本では古くから用いられてきた消毒剤として
一定の評価を得ており、
特にその持続効果は他の消毒剤と比較して高い。

そのため、
手術前の皮膚消毒や術野の消毒といった分野で
使用されることが多い。

通常、芽胞菌に対して有効性をもつ消毒剤は
人体毒性も高いが、
ポビドンヨードは人体毒性が低いにもかかわらず、
一部の芽胞菌に対しても有効性を発揮するため、
院内感染に対して有効な消毒剤として注目されている。

なお、
ポビドンヨードは衣服等に着色すると落ちにくいため、
色消し用の消毒剤として
ハイポアルコール(チオ硫酸ナトリウムの
エタノール溶液)が用いられる。

うがい薬として有名なイソジンガーグル以外にも、
スクラブ剤(手指消毒剤)、ゲル化剤(塗布剤)、
ゲルチューブ剤(塗布用)、水溶液剤、
フィールド剤(アルコール製剤)、
ポビドンヨード含浸綿製品、
ソフトコンタクトの洗浄など、
幅広く商品が展開されており、使用頻度の高さが窺える。

添付文書によると、
本剤又はヨウ素に対し
過敏症の既往歴のある患者に対しては禁忌である。

また、
甲状腺機能に異常のある患者には慎重投与となっている。

血中ヨウ素の調節ができず
甲状腺ホルモン関連物質に影響を与えるおそれがある。

ヨードうがい薬液による頻回のうがいは、
以下の理由から推奨されていない。

高い殺菌効果と引き換えに
ノドの粘膜の細胞も傷つけてしまい、
その結果、かえってインフルエンザを含む
風邪をひきやすくなってしまうらしいという結果が
判明している

過剰なヨードの摂取によって、
ウォルフ-チャイコフ効果、
すなわち甲状腺ホルモン合成が抑制されて、
甲状腺機能低下を招く

ポビドンヨード液は、
電気的な絶縁性を持つため、電気メスを使用する際は、
対極板との間にポビドンヨード液が入らないよう
注意をする必要がある。

稀にではあるが、
皮膚に使用した際に、色素沈着を起こすことがある。

眼に使用する際は、
希釈液を用いることが推奨されている。

福島第一原子力発電所事故の際、
市販品のポビドンヨード(イソジンなど)を
服用することにより
安定ヨウ素剤の代用として
放射性ヨウ素による体内被曝を防止できるといった情報がインターネット等で流れたが、
放射線医学総合研究所では、
内服薬ではないため体に
有害な物質が含まれている可能性があることや、
ヨウ素含有量が少なく被曝防止の効果がないため、
飲まないように呼びかけている。

ポビドンヨード