ブログ

2021/02/03

立春(りっしゅん)

2月3日
水曜日

立春(りっしゅん)

二十四節気の一つ。

冬が極まり春の気配が立ち始める日。

『暦便覧』には
「春の気立つを以って也」と記されている。

冬至と春分の中間に当たり、
昼夜の長短を基準に季節を区分する場合は、
この日から立夏の前日までが春となる。

九州など暖かい地方では梅が咲き始める。

二十四節気が成立した中国内陸部は
大陸性気候のためこの時期は気温が上がり始めているが、海に囲まれた日本列島ではずれ込み、
立春の頃に寒気や荒天のピークとなることが多い。

南岸低気圧の発生も立春を境に多くなり、
平成26年豪雪によって、
関東で記録的な大雪になったのも立春後である。

立春は
八十八夜・二百十日・二百二十日など、
雑節の起算日(第1日目)となっている。

立春から春分の間に、
その年に初めて吹く南寄り
(東南東から西南西)の強い風を春一番と呼ぶ。

桜の開花時期は、
立春からの最高気温の合計が540℃という概算法がある(ほかに、元日からの平均気温の合計が600℃、
2月1日からの最高気温の合計が
600℃という方法もある)。

一般的な節分とは、立春の前日のことである。

立春の早朝、
禅寺では門に「立春大吉」と書いた紙を貼る習慣がある。

また、中国では
立春の日に春餅(チュンビン)を食べる習慣がある。

九星気学では立春が1年の始まりとなる。

立春(りっしゅん)

2021/02/02

自転車屋の生き物歳時記 カッコウ

2月2日
火曜日

自転車屋の生き物歳時記

カッコウ

先日のトレッキングで
カッコウが留まっているのを
数羽見かけました。

カッコウ(郭公、Cuculus canorus)とは
鳥綱カッコウ目カッコウ科に分類される鳥である。

ユーラシア大陸とアフリカで広く繁殖する。

日本には夏鳥として5月ごろ飛来する。

森林や草原に生息する。

日本では主に山地に生息するが、
寒冷地の場合平地にも生息する。

和名はオスの鳴き声に由来し、
他言語においてもオスの鳴き声が
名前の由来になっていることが多い。

属名Cuculusも本種の鳴き声に由来する。

種小名canorusは「響く、音楽的」の意。

本種だけではなくCuculus属は体温保持能力が低く、
外気温や運動の有無によって体温が大きく変動する
(測定例:日変動29〜39℃)ことが知られている。

食性は動物食で昆虫類を始めとする節足動物等を食べる。

主に毛虫を食べるとされる。

本種は「托卵」を行う種として有名である。

本種はオオヨシキリ、ホオジロ、モズ等の巣に托卵する。

近年ではオナガに対しても
托卵を行うことが確認されている。

托卵の際には
巣の中にあった卵をひとつ持ち去って数を合わせる。

本種のヒナは短期間(10-12日程度)で孵化し、
巣の持ち主のヒナより早く生まれることが多い。

先に生まれた本種のヒナは
巣の持ち主の卵やヒナを巣の外に放り出してしまい、
自分だけを育てさせる。

ただし、托卵のタイミングが遅いと、
先に孵化した巣の持ち主のヒナが重すぎて押し出せず、
一緒に育つ場合もある。

ある個体が巣に卵を産みつけた後、
別の個体が同じ巣に卵を産むことがある。

2つの卵がほぼ同時にかえった場合、
2羽のヒナが落とし合いをする。

また本種の卵を見破って排除する鳥もいる。

それに対抗し、
カッコウもその鳥の卵に模様を似せるなど
見破られないようにするための能力を発達させており、
これは片利片害共進化の典型である。

カッコウが
なぜ托卵をするのかというのは
未だ完全には解明されていない。

が、他種に托卵(種間托卵)する鳥は
体温変動が大きい傾向があるため、
体温変動の少ない他種に抱卵してもらった方が
繁殖に有利になりやすいのではないかという説が
有力である。

ちなみに同種の巣に卵を預ける種内托卵は、
鳥類では多くの分類群で認められる行動である。

さびれたさまを表す
「閑古鳥が鳴く」の閑古鳥とはカッコウのことである。

古来、
日本人はカッコウの鳴き声に
物寂しさを感じていたようであり、
松尾芭蕉の句にも「憂きわれをさびしがらせよ閑古鳥」(嵯峨日記)というものがある。

自転車屋の生き物歳時記  カッコウ

2021/02/02

節分(せつぶん)

2月2日
火曜日

節分(せつぶん)

令和3年(2021年)

節分は立春の前日です。

季節を分けるのがその意味です。

したがって、
本当は立夏、立秋、立冬の前日も節分なのですが、
立春の時だけ
「豆まきの日」として特別扱いされています。

2021年にはもうひとつ、特別なことが加わります。

なぜなら、明治30(1897)年以来、
124年ぶりに2月2日になるからです。

年によって、
どうしてこのようなちがいがおこるのでしょうか。

現在、
立春は太陽の黄経が
315度になるときと定義されています。

今年はそれが
2月3日23時58分50秒前におきると
計算されています。

国立天文台が発表している
「暦要項」は分の桁までなので、
23時59分となっています。

1分あまりという実に微妙な差で
立春は2月3日となるのです。

それにともない節分はその前日、
2月2日にやってきます。

太陽の黄経とは
黄道上の太陽と地球とを結んだ線の
角度のことを指します。

黄道というのは地球から見て
太陽が1年間に移動する楕円の軌跡のことです。

春分の時を黄経0度とすると、
夏至は黄経90度、秋分は黄経180度、
冬至は黄経270度となり、
立春はちょうど315度というわけです。

今から37年前、
1984年の節分は2月4日でした。

1985年以降、36年間、
節分はずっと2月3日と安定していました。

しかし、これからは乱れます。

2057年まで、4年毎に2月2日になります。

翌2058年もまた2月2日です。

2年続けて2月2日となります。

その後、2月3日が2年続きます。

2年、2年で2日と3日というパターンが
2088年まで続きます。

2089年からは2月2日の年が3年続き、
2月2日の1年をはさんでまた3年間、
2月2日となります。

そうして21世紀の終わりを迎えます。

節分(せつぶん)