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2020/07/01

日米修好通商条約

7月1日
水曜日

日米修好通商条約

1859年7月1日
(安政6年6月2日)

日米修好通商条約に基づき、
神奈川(横浜港)、長崎(長崎港)
、箱館(函館港)が開港される。

日米修好通商条約
(にちべいしゅうこうつうしょうじょうやく、
英: Treaty of Amity and Commerce Between the United States and the Empire of Japan)は、
安政5年6月19日(1858年7月29日)に
日本とアメリカ合衆国の間で結ばれた通商条約である。

江戸幕府が
日本を代表する政府として調印した条約であり、
条約批准書原本には「源家茂」として
当時の14代将軍徳川家茂の署名と銀印
「経文緯武」が押印なされ、
安政7年4月3日(1860年5月22日)に
ワシントンで同批准書が交換された。

欧語では
アメリカ全権タウンゼント・ハリスの名を冠して、
ハリス条約(Harris Treaty)とも通称される。

アメリカ側に領事裁判権を認め、
日本に関税自主権がなかったことなどから、
日本側に不利であり、一般に不平等条約といわれる。

しかし
同条約の付則第七則で定められた関税率は、
漁具、建材、食料などは5%の低率関税であったが、
それ以外は20%であり、
酒類は35%の高関税であった。

幕府は同様の条約を
イギリス・フランス・オランダ・ロシアとも結んだ
(安政五か国条約)。

但し、
日米修好通商条約の第二条は
「日本國と欧羅巴中の或る國との間に
もし障り起る時は日本政府の囑に應し
合衆國の大統領和親の媒となりて扱ふへし」と
規定されており、
これは日本とヨーロッパ列強との間に
揉め事が発生した場合、
アメリカが仲介することを宣言したもので、
他の四カ国との条約にはこの文言はなかった。

条約の第13条に
1872年(明治5年)7月4日には
条約を改正できる旨の条項が設けられていたが、
ときの明治政府は
まだ何ら組織が整っていなかったため、
交渉開始の延期を申し入れ、
1876年から各国と条約改正交渉を開始した。

交渉は難航し、
日清開戦直前の
1894年7月16日の日英通商航海条約の締結により
領事裁判権の撤廃が実現したが、
関税自主権を回復したのは
日露戦争後の1911年2月21日調印の
新日米通商航海条約まで待たねばならなかった。

条約書の原本は、
1997年(平成9年)に、
歴史資料として重要文化財に指定された。

日米修好通商条約

2020/06/30

大祓(夏越の祓)

6月30日
火曜日

大祓(夏越の祓)

大祓(おおはらえ、おおはらい)は、
日本の神道儀式の祓の1つ。

祓は浄化の儀式として
宮中や神社で日常的に行われるが、
特に天下万民の罪穢を祓うという意味で大祓という。

毎年6月と12月の晦日、
すなわち、
新暦6月30日と12月31日に行われるものを
恒例とするが、
天皇即位後の最初の新嘗祭である大嘗祭の前後や、
未曾有の疫病の流行、
斎宮斎院の卜定、災害の襲来などでも
臨時に執り行うことがあった。

中臣(なかとみ)の祓とも言われる。

大祓の初見は、
『古事記』仲哀天皇の段にある
「更に国の大奴佐(おほぬさ)を取りて、
生剝(いきはぎ)、逆剝(さかはぎ)、
阿離(あはなち)、溝埋(みぞうめ)、
屎戸(くそへ)、上通下通婚(おやこたはけ)、
馬婚(うまたはけ)、牛婚(うしたはけ)、
鶏婚(とりたはけ)、犬婚(いぬたはけ)の罪の類を
種種求(ま)ぎて、国の大祓して」を指すとされる。

これら祓うべきものたちを
「天つ罪」「国つ罪」といい、
世俗的な罪とは異なり、
祓い清めるには普通の祓式で用いる短文の祓詞
(はらえことば、のりと)ではなく、
長文の大祓詞を奏上、
あるいは宣(の)り下して浄化する。

大祓詞には
地上で国の人間が犯す罪が主体の
「国つ罪」よりも農耕に関する慣行を破ることが主体の「天つ罪」のほうを先に列挙しており、
古代ではこちらのほうが
共同体秩序を乱す大罪と考えていたことが伺える。

大祓詞の内容は、
元々は6月と12月で内容が異なっていたが、
『延喜式』に「六月晦大祓、十二月此准」とあり、
6月のものが残ったとされる。

現在は神職が神へ奏上する形をとっているが、
『延喜式』に残された内容からは、
本来は参集者に向かって「祝詞をよく聞け」と
呼びかけこれに「おう」と称唯(いしょう)して
答えるのに始まり、
天孫降臨からの日本神話、罪穢の種類の列挙、
そしてその祓い方と、その後祓戸大神により、
どのように罪穢が消えていくかを
言い聞かせる内容となっていた。

このように、
大祓は、これら既に起きてしまった
災厄をリセットして今後の国体の鎮守を図る意味の他、
共同体の構成員に全員の参加を義務付けて
宣下する本来の形式が推定されることから、
上位の政権による
“禁忌を犯してはならない”という法を
広く知らしめて遵守させる側面があったと考えられる。

現在は大正3年(1914年)に
当時の内務省の選定による神話や
障害者に対する差別的な表現内容を含む
天つ罪・国つ罪の列挙の部分が大幅に省略された
大祝詞が奏上される。

これは中臣祭文(さいもん)とも言われ、
現在の大祓詞はこれを一部改訂したものになっている。

大祓(夏越の祓)

2020/06/29

自転車屋の生き物歳時記 カラスアゲハ

6月29日
月曜日

自転車屋の生き物歳時記

カラスアゲハ

ナミアゲハや
アオスジアゲハは
ちょくちょく見かけるけど
ごく稀には
こう言う大物も
たまには見かけるのよ。

カラスアゲハ(烏揚羽、Papilio dehaanii)は
チョウ目アゲハチョウ科に分類される
チョウの一種。

日本では
北海道から九州まで全土に分布する。

本州南部では
年2~3回発生し、4~9月頃に見られる。

生息域は食草・食樹の生息環境に左右されるため、
本種は基本的に市街地にはいない。

しかし、
カラスザンショウなどの食草さえあれば、
市街地でも見ることができる。

他のアゲハの仲間と比べ飛ぶ速度が遅め。

前翅長45~80mm。

本種も含め
アゲハチョウ科では夏型は春型より大型になる。

オスには前翅に黒いビロード状の毛があるが、
メスにはない。

また、
メスはオスに比べて後翅の赤斑が目立つという
特徴がある。

幼虫の食草は
コクサギ、キハダ、サンショウ、カラスザンショウ、
ミヤマシキミ、カラタチなど
ミカン科の木の葉だが、
栽培種のミカン類はあまり好まない。

自転車屋の生き物歳時記  カラスアゲハ