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2020/08/07

一国一城令

8月7日
金曜日

一国一城令

1615年8月7日
(慶長20年閏6月13日)

江戸幕府が一国一城令を発令。

一国一城令(いっこくいちじょうれい)は
慶長20年閏6月13日(1615年8月7日)に
江戸幕府が制定した法令である。

諸大名に対し、
居城以外のすべての城の破却を命じたもの。

土井利勝、安藤重信、酒井忠世の連判の元、
徳川秀忠が発令したが、
法令の立案者は大御所徳川家康であった。

内容は、
一国に大名が居住あるいは政庁とする
一つの城郭を残して、
その他の城はすべて廃城にするというものである。

この場合の「一国」は、
「令制国」と「大名の領国」の両方の意味を持っている。

一つの令制国を
複数の大名で分割して領有している場合は、
各大名ごとに一城


例:
伊予国の大洲城(藤堂氏→脇坂氏→加藤氏)、
松山城(加藤氏→蒲生氏→久松松平氏)、
宇和島城(伊達氏)

一つの大名家が
複数の令制国に跨がって領有している場合は、
各令制国ごとに一城

例:
藤堂家の安濃津城(伊勢国)と上野城(伊賀国)

目的は大名、
とくに西国諸大名の軍事力を削減するためであり、
数日のうちに約400の城が壊されたという。

発令されたのは
大坂の陣(1615年5月)のすぐ後であり、
幕府に対する反乱はもちろん、
大名同士の戦争も封じるためのものである。

この法制に各大名はそれぞれに対応し、
分家統制の目的で積極的に動いた藩や、
前藩主の改易後に入部したら、
領内に城が無かったため困窮した藩、
本城以外をすべて破却したと報告したが、
実は嘘だった藩など様々である。

これにより
安土桃山時代に3000近くもあったといわれる城郭が
約170まで激減し(陣屋を含めると約300)、
結果として家臣団や領民の城下町集住が
一層進んだとされている。

大名の勢力(軍事力)を統制して
徳川家による全国支配を強化することを目的としており、特に外様大名の多い西国に徹底させた。

一国一城令

2020/08/07

立秋(りっしゅう)

8月7日
金曜日

立秋(りっしゅう)

二十四節気の一つ。

期間としての意味もあり、
そのように用いる場合は、
この日から、次の節気の処暑前日までの期間を指す。

夏が極まり秋の気配が立ち始める日。

七月節(旧暦7月)。

『暦便覧』では
「初めて秋の気立つがゆゑなれば也」と説明している。

夏至と秋分の中間で、
昼夜の長短を基準に季節を区分する場合、
この日から立冬の前日までが秋となる。

二十四節気が成立した
中国内陸部は大陸性気候のため
この時期は気温が下がり始めているが、
海に囲まれた日本列島ではピークがずれ込み
猛暑の時期となることが多い。

立秋からの暑さを「残暑」といい、
手紙や文書等の時候の挨拶などで用いられる。

また、
この日から暑中見舞いではなく
残暑見舞いを出すことになる。

藤原敏行は
「秋来ぬと目にはさやかに見えねども
風の音にぞおどろかれぬる」(古今和歌集)と詠んだ。

この日に至っても梅雨が明けない場合は
「梅雨明け」の発表はされなくなる。

それゆえに、
東北地方(特に北東北)などでは
「梅雨明け特定せず(梅雨明けなし)」と
なることがある。

全国高等学校野球選手権大会も立秋頃に開幕を迎える。

立秋(りっしゅう)

2020/08/06

上月城の戦い

8月6日
木曜日

上月城の戦い

1578年8月6日
(天正6年7月3日)

尼子勝久らが自刃し尼子氏が滅亡。

上月城の戦い(こうづきじょうのたたかい)は、
天正6年(1578年)4月18日から
同年7月3日まで
播磨国上月城で毛利輝元と尼子勝久との間で
行われた合戦である。

毛利氏は
この戦いによって本格的に織田氏との戦争状態に入り、
同年7月に荒木村重が石山本願寺と連携して
織田氏から離反(有岡城の戦い)、
続いて小寺政職が離反し、
播州一帯は一時的に毛利氏が勢力を盛り返す。

しかし
毛利軍はついに積極的攻勢に出ることはできず、
守勢・支援に徹して領土の保全に努めた。

同年11月に
第二次木津川口の戦いで毛利水軍が大敗、
1579年(天正7年)10月に
宇喜多直家の離反という
毛利氏が危惧していた事態が起こると
その勢力圏は大きく後退し、
同月に荒木村重が、
翌1580年(天正8年)には小寺政職が滅ぼされ、
さらに
長年織田軍を釘付けにしてきた
石山合戦の終結により信長包囲網が崩壊する。

この間、
羽柴秀吉は2年に及ぶ兵糧攻めの末に
三木城を落とし(三木の干殺し)、
兵力を整えて中国攻めを推進する。

ほぼ
独力で織田家との戦いを継続せざるを得なくなった
毛利氏は和睦の道を探るが、
両軍の争いは本能寺の変が起こる
1582年(天正10年)まで続いた。

上月城の戦い