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2021/06/29

自転車屋の生き物歳時記 ツマグロヒョウモン

6月29日
火曜日

自転車屋の生き物歳時記

ツマグロヒョウモン

もうすぐ7月

暑くなって来て
蝶の種類が増えてきた。

羽の先が白い
ツマグロヒョウモンの雌を見かけた。

ツマグロヒョウモン
(褄黒豹紋、Argyreus hyperbius)は、
チョウ目(鱗翅目)タテハチョウ科ドクチョウ亜科
ヒョウモンチョウ族に分類されるチョウの一種。

雌の前翅先端部が黒色で、
斜めの白帯を持つのが特徴である。

成虫の前翅長は38~45mmほど。

翅の模様は雌雄でかなり異なる。

雌は前翅の先端部表面が黒(黒紫)
色地で白い帯が横断し、
ほぼ全面に黒色の斑点が散る。

翅の裏は薄い黄褐色の地に
やや濃い黄褐色の斑点があるが、
表の白帯に対応した部分はやはり白帯となる。

また前翅の根元側の地色はピンクである。

全体に鮮やかで目立つ色合いだが、
これは有毒のチョウ・カバマダラに擬態しているとされ、優雅にひらひらと舞う飛び方も同種に似る。

ただし
カバマダラは日本では迷蝶であり、
まれに飛来して偶発的に繁殖するだけである。

南西諸島ではその出現はまれでないが、
本土では非常に珍しい。

つまり、
日本国内においては擬態のモデル種と
常に一緒に見られる場所はなく、
擬態として機能していない可能性がある。

雄の翅の表側は
ヒョウモンチョウ類に典型的な豹柄だが、
後翅の外縁が黒く縁取られるので他種と区別できる。

アフリカ北東部から
インド、インドシナ半島、オーストラリア
、中国、朝鮮半島、日本までの
熱帯・温帯域に広く分布する。

この分布域は
他のヒョウモンチョウ類が
温帯から寒帯にかけて分布するのとは対照的である。

日本では
南西諸島、九州、四国、本州南西部で見られる。

本州では1980年代まで
近畿地方以西でしか見られなかったが、
徐々に生息域が北上し
1990年代以降には
東海地方から関東地方南部、
富山県・新潟県の平野部で観察されるようになった。

2002年には関東地方北部でも目撃報告がある。

2006年には
関東地方北部でもほぼ定着し、普通種になりつつある。


成虫は
平地の草原や庭・空き地や道端など
身近なところで見られる。

地域にもよるが、
成虫は4月頃から11月頃まで見られ、
その間、4、5回発生する。

他のヒョウモンチョウ類が
ほとんど年1回しか発生しないのに対し、
多化性という点でも例外的な種類である。

冬は幼虫や蛹で越冬する。

幼虫は
各種スミレ類を食草とし、
野生のスミレ類のみならず
園芸種のパンジーやビオラなども食べる。

満腹になると地表に降りて
他の餌を求めて移動するため、
花壇に植えた株が次々と食べられてしまうこともある。

終齢で体長30mm程度、
黒色の体の背に一本の赤い筋が縦に通る。

体には分岐する棘状の突起が各節に6本ずつある。

突起は体の前半部では黒く、
後半部のものは根元が赤く先が黒い。

かなりとげとげしい毛虫である。

派手な体色は毒虫を思わせるが、
突起で刺すこともなければ毒も持たない。

蛹は尾でぶら下がるもので、
背面に金属めいた金色の棘状突起が並ぶ。

自転車屋の生き物歳時記  ツマグロヒョウモン

2021/06/29

佃煮の日

6月29日
火曜日

佃煮の日

全国調理食品工業協同組合が
2004年(平成16年)に制定。

佃煮の発祥の地である
東京・佃島の氏神・住吉神社が創建されたのが
1646年(正保3年)6月29日であることから。

これには異論がある。

それよりも前に
摂津国佃村(現・大阪市西淀川区佃)の
漁師たちが
小魚を煮て食べていたらしいのだが

江戸の佃島に呼び寄せられ
住まわされたとの説があるので
佃煮の発祥は大阪であると思われる。

江戸時代、
徳川家康は名主・森孫右衛門に
摂津国の佃村(現在の大阪市西淀川区佃)の
腕の立つ漁師を江戸に呼び寄せるよう言い、
隅田川河口・石川島南側の干潟を埋め立てて住まわせた(東京都中央区佃島)。

佃島の漁民は
悪天候時の食料や出漁時の船内食とするため
自家用として小魚や貝類を
塩や醤油で煮詰めて常備菜・保存食としていた。

雑魚がたくさん獲れると、
佃煮を大量に作り多く売り出すようになったといわれ、
保存性の高さと価格の安さから江戸庶民に普及し、
さらには参勤交代の武士が
江戸の名物・土産物として各地に持ち帰ったため
全国に広まったとされる。

佃煮の日

2021/06/28

貿易記念日

6月28日
月曜日

貿易記念日

安政6年5月28日
(新暦1859年6月28日)

江戸(徳川)幕府が
アメリカ・イギリス・フランス・ロシア・オランダの
五か国との間に結んだ友好通商条約に基づき、

横浜・長崎・箱館(函館)の各航で
自由貿易の開始を布告したことにちなみ、

1963年(昭和36年)の閣議決定で制定。

貿易記念日