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2020/11/10

自転車屋の生き物歳時記 ウミケムシ

11月10日
火曜日

自転車屋の生き物歳時記

ウミケムシ

先日の投げ釣りで
一番釣れたのが
この外道のウミケムシ。

触れると棘が刺さるので
足で踏んで針から離すが
ホンマに面倒な奴やわ!

昔はこんな奴は
まったく釣れんかったんやけどな!?

ウミケムシ(海毛虫)とは
環形動物門ウミケムシ科に属する生物の総称である。

ゴカイと同じ多毛類である。

日本では特に
Chloeia flavaをウミケムシと称することが多い。

この他、
ハナオレウミケムシ、セスジウミケムシ
、セナジリウミケムシなどが知られている。

体長は13cmに達し、
背面の正中線には暗紫色の円斑が並んでいる。

体の側部に毛を持ち、警戒した時に立たせる。

この毛は中空で毒液があるため毒針となっており、
人でも素手で触れると刺されることがある。

刺さると毒が注入される構造なので、
毒針を抜いても毒は残る。

刺された際には
セロハンテープ等で毒針をそっと取り除き、
流水で洗い流す。

Chloeia flavaは
本州中部以南、太平洋南西部、インド洋に分布する。

比較的暖かい海を好み、京都府の宮津湾辺りにも多い。

山形県で発見された例もある。

海底の砂の中に潜っていることが多く、
頭部のみを砂上にのぞかせていることもある。

夜は海中を泳ぐ。

泳ぐ速度は比較的速い。

肉食であり、動物性プランクトンを捕食する。

オキアミ程度の大きさであれば
丸飲みすることもできる。

投げ釣りの際に外道としてかかることがある。

ただし捕食のために積極的に行動することは少なく、
餌を時々動かせば掛からないことが多い。

海中生物を飼育していると個体が偶然混入して、
水槽内で大繁殖することがある。

増殖速度が比較的速いため、完全駆除には手間がかかる。

自転車屋の生き物歳時記  ウミケムシ

2020/11/10

技能の日

11月10日
火曜日

技能の日

労働省が1971年(昭和46年)に制定。

1970年(昭和45年)のこの日に、
アジア初の技能五輪(国際職業訓練競技会)が
日本で開催されたことを記念。

他に

肢体不自由児愛護の日
エレベーターの日
トイレの日

井戸の日
断酒宣言の日
島唄の日

川口の日
希少糖の日
無電柱化の日 などに指定されています。

技能の日

2020/11/09

自転車屋の生き物歳時記 ネズミゴチ

11月9日
月曜日

自転車屋の生き物歳時記

ネズミゴチ

これも
昨日の釣りで久しぶりに釣れました。

神戸ではテンコチ
大阪ではガッチョと呼ばれています。
東京ではメゴチかな。

数十年前ぐらいなら
キスやカレイの投げ釣りで
たくさん釣れて外道扱いしていましたが

姿に似合わず環境変化には弱いらしくて
瀬戸内や大阪湾では激減しています。

ネズミゴチ(鼠鯒)Repomucenus richardsonii は、
スズキ目ネズッポ亜目ネズッポ科に分類される魚類。

日本を含む東アジア沿岸域に分布する
広義のコチの一種で、食用にもなる。

地方名で「メゴチ」と呼ばれることが多いが、
カサゴ目コチ科に属する
メゴチ(標準和名)とは別種である。


分布域は、
日本海側は北海道南部以南、
太平洋側は宮城県以南とされ、
黄海、東シナ海、南シナ海まで広く分布する。

水深20m以浅の内湾の砂底に生息し、
春から夏にかけては
砂浜海岸のごく浅い所にもやって来るが、
冬はやや深場に移る。

全長20cm前後。
体は上から押しつぶされたように左右に平たく、
えらの部分がもっとも幅広い。

頭は三角形に前方に尖り、目は背面に半球形に飛び出る。

口は小さく下向きに開く。

1対の鰓孔は他の魚のように裂けず、
小さな丸い穴となって背中側に開く。

また、鰓孔の横には太い棘が1対ある。

左右の棘は向かい合うように内側に弧を描き、
内側には数個の歯もある。

体表は粘液に覆われ、鱗はごく小さい。

背中側は褐色をしているが、
これは近くで見ると白、黄色、褐色などの
細かいまだら模様からなっている。

腹側は白色だが、尾びれの下半分は黒っぽい。

第一背鰭は4棘条、第二背鰭は9-10軟条、臀鰭は9軟条。

オスとメスではオスの方が体が大きい。

また、成体のオスの第一背びれは縁が黒く、
メスと若いオスは白く縁取られた
黒い斑点が1つあることでも区別できる。

腹を海底につけて生活する底生魚で、
ハゼ類と同様おもに胸びれを使って泳ぐ。

食性は肉食性で、
貝類、多毛類、甲殻類などの小型底生生物を捕食する。

マゴチやメゴチなどのコチ科魚類は
大きな口で獲物に飛びかかるが、
ネズミゴチを含むネズッポ科魚類は
下方にスポイト状に突出する小さな口で獲物を吸いこむ。

産卵期は春と秋で、
この時期の夕方には
オスとメスが2匹並んで海面に浮き上がって
泳ぎながら産卵する様子が見られる。

卵は浮性卵で、稚魚もしばらく浮遊生活を送るが、
やがて海底で生活するようになる。

寿命は2-3年ほどとみられる。

釣りでよく漁獲される。

ネズミゴチを目当てに釣る人は少ないが、
キスと生息域が重なっているので、
キス釣りではよく釣り上がる
外道の魚として知られている。

ただし体表は粘液が多く、
鰓孔の横に棘もあるので素手では扱えない。

また釣り針を呑んでしまうことも多いので、
タオルや針外しを用意しておくのが望ましい。

キスは釣り上げられると
すぐに死んでしまうことが多いが、
ネズッポ類はかなりの時間生きている。

頭と内臓を落とした後に料理する。

体表の粘液は塩を振ってこすると取れるので、
あとは水洗いするとよい。

肉は歯ごたえのある白身で天ぷら、
唐揚げ、刺身などで食べられる。

自転車屋の生き物歳時記  ネズミゴチ