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2022/02/04

自転車屋の生き物歳時記 アサリ

2月4日
金曜日
立春

自転車屋の生き物歳時記

アサリ

熊本県産と称して
売られていたアサリの97%が
中国産や韓国産の物だった
産地偽装のショッキングなニュースを受けて
アサリについて

アサリ
(浅蜊、蛤仔、鯏、英: Japanese littleneck, Manila clam、学名: Ruditapes philippinarum)は、
異歯亜綱マルスダレガイ上科
マルスダレガイ科に属する二枚貝の一種。

食用として重要な貝の一つである。

季語は「三春」。

広義には
アサリ属に属する二枚貝の総称で、
日本でもアサリ以外に
ヒメアサリ(学名: Ruditapes variegata)も
アサリと呼ぶ場合が多い。

日本、朝鮮半島、台湾、フィリピンまで広く分布する。

地中海(アドリア海とティレニア海)、
フランス(ブルターニュ地方)、ハワイ諸島、
北アメリカの太平洋岸に移入されている。

汽水状態を好み、
成貝は海岸の潮間帯から干潮線下10mほどまでの、
浅くて塩分の薄い砂あるいは砂泥底に分布する。

底質の選好は、
稚貝は底質の泥率8% - 30%、
成貝は砂質か泥質20 - 30%、
水中の有機物量の目安となる
強熱減量6 - 12%・COD15 - 45が目安とされている。

稚貝は泥分の少ない底質を好む。

最大殻長6cmほどになる二枚貝。

貝殻の模様は
横しまや様々な幾何学模様など非常に変異に富み、
色も黒無地、白黒、白茶、茶色無地、
青無地、青白など多様で、
同じ模様をした個体はいないほどである。

ただし
北海道の個体は大型で、貝殻には目立った模様がなく、
一様に黄褐色がかった色をしている。

産卵によって増え、
冬を除く通年産卵をするが、
産卵時期は春・秋が一般的である。

産卵条件として親貝が10ヶ月以上で、
水温が春は19℃から24℃、
秋は23℃から15℃程度で、
かつ20mm - 25mm以上の大きさ、
そして肥満度が重要。

通常産卵と環境の変化に伴う産卵があり、
雄が水中に精子を放出することによって雌が受精する。

また、
浮遊幼生が植物プランクトンを餌にするのに対し、
稚貝・成貝は珪藻類・デトリタス(有機懸濁物)等を
餌としている。

一般的に岸寄りでは餌不足のため、
貝が団子状になり丸く貝殻も厚く、
沖側では薄く平べったくなり成長も早くなる。

したがって、
沖側の個体は貝殻が薄くなり割れやすくなるが、
其の分肥満度も増し味も良好である。

水温25℃を越えると成長速度が鈍化する。

典型的な貝殻の色は、
白・褐色・青色・黒色・黒緑色と多様な色彩と模様に富み見た目は大きく変化する。

日本においては
三河湾が一大産地となっており、
愛知県は2004年より漁獲量日本一となっている。

1960年代は全国で年間約10万トンの漁獲量があったが、1980年代の14万トンを頂点として減少し
1994年には5万トン、
2009年には2万トン以下まで減少した。

減少の原因は
「乱獲」や「生息域の埋め立て」などの他に、
富栄養化や水質汚染に伴う環境悪化(青潮)、
ナルトビエイやツメタガイなどによる食害、
輸入稚貝を原因とする
「パーキンサス原虫」の感染に伴う
繁殖力の低下などの可能性が指摘されている。

2017年以降は
国内での漁獲高は1万トンを下回っており、
国内での需要の大部分は
年間3万から4万トン台の輸入により賄われている。

北海道など限られた水域を除く
多くの産地で自然個体群の再生産が急速に悪化し、
前述のとおり漁獲量が激減してきている。

2001年にはそのことに危機感を抱く
水産学者や海洋生物学者らによって、
日本ベントス学会全国大会
(函館市・北海道大学水産学部)にて
「今、アサリが危ない」とのシンポジウムも
開かれるに至った。

アサリ漁場の回復のため、
人工干潟の造成や、客土、覆砂事業、
貧酸素水塊対策なども行われている。

また、
これらの輸入品をかつての大産地の漁協が購入して
干潟や浅瀬に畜養し、
日本産として再漁獲して
販売することが多くなってきている。

この制度を悪用して、
中国や韓国産のアサリを
「熊本産」「有明海産」と産地偽装して
全国のスーパーマーケットなどに流通していることが
2022年1月にマスコミから報じられ、
熊本県や農林水産省が対策に乗り出す事態となった。

1990年代後半からは、
アサリの天敵である
亜熱帯産のナルトビエイが
海水温の上昇で瀬戸内海や
有明海でも生息数を増やしており、
アサリの産地で有名な大分県、福岡県、山口県、岡山県を中心に深刻な被害をもたらしている。

特に壊滅的な被害を受けている
大分県中津市では
定期的にナルトビエイの駆除を行うなどし、
県からの補助金で稚貝の放流を増やすなどして、
産地復活に力を入れている。

人工増殖種苗を
自然水域に放流した養殖や
遊休クルマエビ養殖池の利用研究のほか、
稚貝を網に入れ(牡蠣やホタテガイの様に)
吊り下げての技術が開発され養殖が行われている。

2012年度から
世界自然保護基金などが、
環境配慮型の養殖を認証する制度を設けるに当たり、
ヤンマー等が
国内認証第1号を目指す働きかけを行っている。

また、
大分県内で卵から孵化させた稚貝を
全国に出荷する事により、
日本固有種のアサリを保護すると同時に、
純国内産のアサリを
市場に普及させる事が期待されている。

自転車屋の生き物歳時記  アサリ

2022/02/04

立春(りっしゅん)

2月4日
金曜日

立春

二十四節気の一つ。

冬が極まり春の気配が立ち始める日。

『暦便覧』には
「春の気立つを以って也」と記されている。

冬至と春分の中間に当たり、
昼夜の長短を基準に季節を区分する場合は、
この日から立夏の前日までが春となる。

九州など暖かい地方では梅が咲き始める。

二十四節気が成立した中国内陸部は
大陸性気候のためこの時期は気温が上がり始めているが、

海に囲まれた日本列島ではずれ込み、
立春の頃に
寒気や荒天のピークとなることが多い。

南岸低気圧の発生も立春を境に多くなり、
平成26年豪雪によって、
関東で記録的な大雪になったのも立春後である。

立春は
八十八夜・二百十日・二百二十日など、
雑節の起算日(第1日目)となっている。

立春から春分の間に、
その年に初めて吹く南寄り
(東南東から西南西)の強い風を春一番と呼ぶ。

桜の開花時期は、
立春からの最高気温の合計が
540℃という概算法がある
(ほかに、元日からの平均気温の合計が600℃、
2月1日からの最高気温の合計が
600℃という方法もある)。

一般的な節分とは、立春の前日のことである。

立春の早朝、
禅寺では門に
「立春大吉」と書いた紙を貼る習慣がある。

また、中国では
立春の日に春餅(チュンビン)を食べる習慣がある。

立春(りっしゅん)

2022/02/03

柊鰯(ひいらぎいわし)

2月3日
木曜日

節分

柊鰯(ひいらぎいわし)

柊鰯(ひいらぎいわし)は、
節分に魔除けとして使われる、
柊の小枝と焼いた鰯の頭、
あるいはそれを門口に挿したもの。

西日本では、
やいかがし(焼嗅)、やっかがし、
やいくさし、やきさし、ともいう。

柊の葉の棘が
鬼の目を刺すので門口から鬼が入れず、
また塩鰯を焼く臭気と煙で鬼が近寄らないと言う
(逆に、鰯の臭いで鬼を誘い、
柊の葉の棘が鬼の目をさすとも説明される)。

日本各地に広く見られる。

平安時代には、
正月の門口に飾った注連縄(しめなわ)に、
柊の枝と「なよし」(ボラ)の頭を刺していたことが、
土佐日記から確認できる。

現在でも、
伊勢神宮で正月に売っている注連縄には、
柊の小枝が挿してある。

江戸時代にもこの風習は普及していたらしく、
浮世絵や、黄表紙などに現れている。

西日本一円では
節分にいわしを食べる「節分いわし」の習慣が広く残る。

奈良県奈良市内では、
多くの家々が柊鰯の風習を今でも受け継いでいて、
ごく普通に柊鰯が見られる。

福島県から関東一円にかけても、
今でもこの風習が見られる。

東京近郊では、
柊と鰯の頭にさらに豆柄
(まめがら。種子を取り去った大豆の枝。)が加わる。

また、
奈良県吉野町では、
一本だたらを防ぐため
節分の日にトゲのある小枝に焼いたイワシの頭を刺して
玄関に掲げるという。

鬼を追いはらう臭いを立てるために、
ニンニクやラッキョウを用いることもある。

柊鰯(ひいらぎいわし)