2022/09/12
自転車屋の生き物歳時記 ライギョ
9月12日
月曜日
自転車屋の生き物歳時記
ライギョ
昨日
鉄腕ダッシュを見ていると
佐賀市の水路や城のお堀で
狂暴な外来生物が
大量に発生していると言うのをやっていたが
見るとライギョだった。
外来生物には違いないが
ライギョなんて
100年前からいるぞ⁉️
今更なんか⁉️と思った。
ライギョ
(雷魚、Snakehead) は、スズキ目タイワンドジョウ科 Channidae に分類される淡水魚の総称。
ライギョは、
中国から朝鮮半島、アムール川流域までの
ロシア沿海地方に分布する
カムルチー Channa argus を指す日本での呼称だが、
広義にはタイワンドジョウ科 Channidae に
分類される魚の総称としても用いられている。
和名に「ドジョウ」の名があるが、
コイ目・ドジョウ科に分類される
ドジョウとは全く異なる。
細長い体とヘビに似た頭部から、
英語では"Snakehead"(スネークヘッド)と総称され、
釣りや観賞魚の愛好家はこちらで呼ぶことも多い。
日本には、
カムルチー、タイワンドジョウ、コウタイの
3種が移入されたと言われている。
そして、
その移入されたものが日本の池などに逃げたり、
飼いきれなくなった人が放したりしたことによって
在来種の生き物を捕食し、生態系を破壊している。
体は前後に細長い円筒形をしている。
背鰭と尻鰭は
他のスズキ目のような棘条が発達していない。
また、背鰭と尻鰭の基底も長く、
背鰭は胴体のほとんど、尻鰭も胴体の後半部分におよぶ。
腹鰭は小さい。
口は大きく、下顎が上顎よりも前に突き出ており、
鋭い歯が並ぶ。
生体の口腔内へ手を入れると
噛みつかれて出血することがあるので、
漁獲時などの取り扱いには十分な注意が必要である。
空気呼吸ができるのも特徴である。
外見ではわからないが、
鰓に近接した頭部の腔所に
「上鰓器官」(じょうさいきかん、suprabranchial organ)と呼ばれる血管の発達した粘膜のひだをもつ。
なお、
同じスズキ目でもタイワンドジョウ亜目に
近縁のキノボリウオ亜目(アナバス類)も、
同様の上鰓器官を持つ。
水面に口を出して
吸い込んだ空気を上鰓器官に送り込み、
酸素を直接摂取する。
その後は器官内を一旦水で満たして古い空気を追い出し、水を排出してから新しい空気を吸い込む。
空気呼吸ができるため、
溶存酸素量が少ない水環境でも生存できる。
ただし、
体内の呼吸で発生する二酸化炭素は
主に鰓から水中に排出するため、
上鰓器官だけでは生存できない。
一方、
鰓だけでも生存に必要な酸素を得られないため、
網に掛かるなどして空気呼吸が阻害されると溺死する。
水流が無いか緩やかで、
ハスなどの水生植物が生い茂った水域に好んで生息する。
湖・沼・池・河川の中下流域などに多い。
朝や夕方の薄暗い時間帯、
または水が濁っている時に活発に活動する。
食性は基本的に魚食性だが、
甲殻類、昆虫類、カエル、カメなど水生動物のほか、
ときには水鳥の雛、
水辺周辺に生息する小動物
(ネズミやヘビなど)といった、
さまざまな獲物を捕食する。
水底にじっと潜み、
水中や水面を通りかかる獲物に飛びかかる。
多くの文献では
その姿形から獰猛というイメージもつけられているが、
警戒心が強く臆病な面もある。
繁殖時には親が卵や稚魚を保護する。
種によっては
産卵の際に水草などを集めて巣を作るもの、
卵や稚魚を口内で保護するものなどもいる
(マウスブルーダー)。
水草で巣を作る種類は
水草が生えていないと繁殖できないため、
治水工事などで開発が進んで減少している地域もある。
肉は淡白な白身で、分布域各地で揚げ物や鍋など食用にされ、養殖も行われている。ただし有棘顎口虫という寄生虫の中間宿主なので、刺身等で生食すると顎口虫症になる危険性があるため必ず加熱する。
大型で引きが強いので
各地にルアーフィッシングの熱心なマニアが多く、
専用の特に太くて強いルアー竿が
各メーカーから販売されている。
餌はソフトプラスチックの疑似餌やワームのほか、
生きた小魚、カエル、ザリガニ、ドバミミズのように
大きなミミズを1匹、
またはシマミミズを数匹チョンがけしたもの、
クツワムシやコオロギなどの昆虫や
ネズミなど使った活き餌釣りや、
イワシやサバなどを使ってのデッドベイトに、
専用のオイルなどを染込ませて釣る方法も人気。
日本では
カエルを針につけて釣りをする
ポカン釣りという釣りの方法もある。
熱帯産のスネークヘッドには
種類や生息地ごとに多彩な体色が知られることから、
観賞魚としての人気が高い。
日本には
カムルチー、タイワンドジョウ、コウタイの
3種が分布する。
これらはもともと東アジアに分布し、
日本には人為的に導入された外来種とされているが
近年北海道を中心に
カムルチーのアムール亜種が生息していた
とも言われており、
江戸時代の文献でも生息していたという記述も
近年発見された。
ライギョは
特にカムルチーとタイワンドジョウを指す
呼称として用いられ、
他にライヒー、タイワンなどとも呼ばれる。
導入当時には
「チョウセンナマズ」とも呼ばれた。
21世紀初頭の時点では、
タイワンドジョウとコウタイは移入された区域から
それほど広範には広がっていない。
カムルチー
Channa argus (Cantor,1842) Northern snakehead
最大で1m程度まで成長する。
中国から朝鮮半島、
アムール川流域までのロシア沿海地方に分布する。
日本には1923年-1924年頃に、
朝鮮半島から奈良県に持ち込まれ、
以後全国に持ち出された。
「カムルチー」は朝鮮語での呼称(가물치)である。
ノーザンスネークヘッドとも呼ばれる。
タイワンドジョウ
C. maculata (Lacépède,1801) Blotched snakehead
全長20-60cm程度になる。
カムルチーに比べて小型で、体側の斑点も細かい。
中国南部、ベトナム、フィリピンなどが原産地で、
日本には1906年に台湾から大阪府に移入された。
現在の日本での生息地は
沖縄県、香川県、兵庫県、和歌山県に留まっている。
コウタイ
C. asiatica (Linnaeus,1758) Small snakehead
全長30cm程度の小型種で
、腹鰭がないこと、尾柄に黄褐色の縁取りのある
黒色眼状斑がひとつあることで他種と区別できる。
原産地は台湾、海南島、長江流域以南の中国である。
日本へは
台湾島から沖縄県石垣島、さらに大阪府に移入された。
そのため「コウタイ」は
閩南語での呼称(鮕鮘;Ko͘-tai)が由来である。
湖沼にも生息するが、
河川の流れのある区域を好み、
原産地では山間部の流れに多い。
繁殖期は4-6月で、
水草の上に薄黄色の粘着性の卵を
1000個以上も産み付ける。
親魚は
カムルチーやタイワンドジョウのような巣を作らないが、卵や稚魚を保護するのは共通している。