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2023/06/11

自転車屋の生き物歳時記 モリアオガエル

6月11日
日曜日

自転車屋の生き物歳時記

モリアオガエル

本日の森林植物園トレッキングにて
園内入口近くの池で

モリアオガエルの卵塊をいくつも見ました。

モリアオガエルの成体も見ました。

アマガエルよりもだいぶん大きいですね!

モリアオガエル
(森青蛙、学名:Zhangixalus arboreus)は、
両生綱無尾目アオガエル科アオガエル属に
分類されるカエル。

日本の固有種で、本州と佐渡島に分布する。

ただし、
神奈川県と千葉県では人為的に移入された疑いがある。

また、四国と九州の分布ははっきりしていない。

離島については、
1970年頃から
伊豆大島に外来種として移入分布している。

学名は
「樹上棲の、ボロをまとったもの」という意味。

発見当初は
シュレーゲルアオガエルの2つの変種、
モリアオガエル(var. arborea)と
キタアオガエル(var. intermedia)として記載された。

後に分類を検討し直した結果、
両者ともに亜種に昇格となり、
キタアオガエルは
モリアオガエルに含まれることになった。

さらに交配実験などにより、
モリアオガエルは
シュレーゲルアオガエルとは
独立の別種であることが判明した。

体長はオスが42-62mm、
メスが59-82mmほどで、メスの方が大きい。

オスは咽頭下に単一の鳴嚢をもち、
これを膨らませて鳴く。

指先には丸い吸盤があり、
木の上での生活に適応している。

第3指が最も長く、吸盤も大きい。

指の間には水かきが発達する。

体色は個体差が大きく、
全身が緑色を呈する個体もいれば、
地方個体群によっては
全身に褐色の斑紋が出る個体もいる。

また、
体表にはつやがなく、
目の虹彩が赤褐色なのも特徴である。

ニホンアマガエルや
シュレーゲルアオガエルと似ているが、
モリアオガエルはより大型になる。

また、
ニホンアマガエルとは
目から耳にかけて黒い帯模様がないこと、
シュレーゲルアオガエルとは
虹彩が赤っぽいことで区別できる。

一つの卵の大きさは2.6mmほどであるが、
幼生(オタマジャクシ)は全長51mmまで成長し、
尾は細くてやや長い。

オタマジャクシは両目の間隔が広い。

変態したばがりの時期の体長は15-22mm程度である。

山地で多く見られ、
非繁殖期はおもに森林に生息するが、
繁殖期の4月から7月にかけては
生息地付近の湖沼や水田、湿地に集まる。

成体は他のカエルと同様に肉食性で、
昆虫類やクモ類などを捕食する。

一方、
成体の天敵はヤマカガシ、ニホンイタチ、
ニホンアナグマ、タヌキなどである。

モリアオガエルの生活史の特性は、
特に産卵生態によって特徴付けられる。

カエルは水中に産卵するものがほとんどだが、
モリアオガエルは水面上にせり出した木の枝や草の上、
地上などに粘液を泡立てて作る
泡で包まれた卵塊を産みつける。

泡の塊の中に産卵する習性は
多くのアオガエル科のカエルで共通しているが、
モリアオガエルは産卵場所が
目立つ樹上であることもあり、
日本本土産のアオガエル科のカエルでは
他に泡状の卵塊を形成する種が地中産卵性で
小型のシュレーゲルアオガエルしかいないこともあって
特に目立った存在となっている。

繁殖期になると、
まずオスが産卵場所に集まり、鳴きながらメスを待つ。

鳴き声は「カララ・カララ」と鳴いた後、
「コロコロ」「クックック」と続く。

メスが産卵場所にやってくると
オスが背中にしがみつき、産卵行動が始まるが、
卵塊の形成が進むに連れて1匹のメスに
数匹のオスが群がる場合が多い。

産卵・受精が行われると同時に粘液が分泌されるが、
この粘液を集まったオスメスが足でかき回し、
受精卵を含んだ白い泡の塊を作る。

直径10-15 cmほどの泡の塊の中には
黄白色の卵が300-800個ほど産みつけられる。

泡の中では複数のオスの精子が
メスが産んだ未受精卵をめぐって
激しい競争を繰り広げると考えられており、
モリアオガエルの精巣の大きさが
際立って大きいことの原因と推測されている。

泡は表面が乾燥して紙のようなシートとなって
黄白色の卵塊となり、
孵化するまで卵を守る役割を果たす。

約1週間ほど経って卵が孵化する。

孵化したオタマジャクシは
泡の塊の中で雨を待ち、
雨で溶け崩れる泡の塊とともに
下の水面へ次々と落下する。

孵化したばかりのオタマジャクシは
腹部に卵黄を抱えているため腹が黄色をしているが、
やがて卵黄が吸収され、全身が灰褐色となる。

オタマジャクシは
藻類や動物の死骸などを小さな歯で削りとって食べる。

オタマジャクシは1ヶ月ほどかけて成長するが、
この間の天敵は
ヤゴ、ゲンゴロウ、タイコウチ、
アカハライモリなどである。

イモリは、
幼生が泡巣から落下する時に、
その真下で待ちかまえていて、
落ちてくる幼生をぱくぱく食べる。

前後の足が生えて
カエルの姿になった幼体は上陸し、
しばらくは水辺で生活するが、
やがて森林で生活を始める。

冬眠は浅い土中やコケの下で行われる。

モリアオガエルは
各地で生息数を減らしていると考えられている。

おもな理由は生息地の森林などに人の手が入り、
環境が変化したことが挙げられている。

一方で、
環境省のレッドリストには指定されていない。

さらに国際自然保護連合 (IUCN) では
2004年からレッドリストの軽度懸念 (LC) と評価しており、個体数は安定傾向にあるとしている。

福島県双葉郡川内村平伏沼(へぶすぬま)の繁殖地、
また岩手県八幡平市の
大揚沼モリアオガエルおよびその繁殖地が
国指定の天然記念物と指定されている他、
各自治体レベルでの天然記念物指定は数多い。

愛知県新城市の市のカエルの指定を受けている。

自転車屋の生き物歳時記  モリアオガエル

2023/06/11

KOBEおーるエンジョイ倶楽部 神戸市立森林植物園トレッキング

6月11日
日曜日

KOBEおーるエンジョイ倶楽部
6月のクラブ活動

神戸市立森林植物園トレッキング

雨には降られましたが
色んな種類のアジサイと
長谷池では
スイレンが
キレイに咲いていました。

約9800歩数歩きました。

KOBEおーるエンジョイ倶楽部  神戸市立森林植物園トレッキング

2023/06/10

自転車屋の生き物歳時記 植物編 トリカブト

6月10日
土曜日

自転車屋の生き物歳時記
植物編

トリカブト

こちらは
昨日話したヨモギに
とてもよく似ていますが
危険な有毒植物です!

ヨモギと間違えないように
気を付けましょう!

トリカブト
(鳥兜・草鳥頭、学名:Aconitum)は、
キンポウゲ科トリカブト属の総称である。

有毒植物の一種として知られる。

スミレと同じ「菫」と漢字で表記することもある。

ドクウツギやドクゼリと並んで
日本三大有毒植物の一つとされ、
トリカブトの仲間は日本には約30種が自生している。

沢筋などの比較的湿気の多い場所を好む。

トリカブトの名の由来は、
花が古来の衣装である鳥兜・烏帽子に似ているからとも、

鶏の鶏冠(とさか)に似ているからとも言われる。

英名の "monkshood" は
「僧侶のフード(かぶりもの)」の意味。

多くは多年草である。

草丈は80 -120センチメートルほどある。

葉は深く3裂から5裂して、
夏から秋に紫色のほか、白、黄色、
ピンク色などの花を咲かせる。

茎葉を傷つけても、
特別な臭いや汁液が出るわけではない。

塊根を乾燥させたものは漢方薬や毒として用いられ、
烏頭(うず)または附子(生薬名は「ぶし」、
毒に使うときは「ぶす」)と呼ばれる。

本来、
「附子」は球根の周りに付いている「子ども」の部分。


中央部の「親」の部分は
「烏頭(うず)」、
子球のないものを「天雄(てんゆう)」と呼んでいたが、現在は附子以外のことばはほとんど用いられていない。

俗に不美人のことを「ブス」というが、
これはトリカブトの中毒で神経に障害が起き、
顔の表情がおかしくなったのを指すという説もある。

全草、
特に根に致死性の高い猛毒を持つことで知られる。

主な毒成分は
ジテルペン系アルカロイドのアコニチンで、
他にメサコニチン、アコニン、ヒパコニチン、
低毒性成分のアチシンのほか、
ソンゴリンなどを全草、特に根に含む。

採集時期および地域によって、
毒の強さが異なることがある。

誤食すると
嘔吐、呼吸困難、臓器不全、痙攣などによる
中毒症状を起こし、
心室細動ないし心停止で死に至ることもある。

毒は即効性があり、
摂取量によっては経口後数十秒で死亡することもある。

半数致死量は0.2gから1g。

経皮吸収および経粘膜吸収されるため、
口に含んだり、素手で触っただけでも
中毒に至ることがある。

蜜や花粉にも毒性があるため、
養蜂家はトリカブトが自生している地域では
蜂蜜を採集しないか、
開花期を避けるようにしている。

また、
天然蜂蜜による中毒例も報告されている。

特異的療法および解毒剤はないが、
各地の医療機関で中毒の治療研究が行われている。

芽吹きの頃には
ニリンソウ、ゲンノショウコなどと
外見が似ているため間違えやすく、
誤食による中毒事故がしばしば報道されている。

株によって葉の切れ込み具合が異なる。

古来、矢毒として塗布するなどの方法で、
狩猟・武器目的で
北東アジア・シベリア文化圏を中心に利用されてきた。

北アメリカのエスキモーも
トリカブトの毒矢を使用したことが報告されている。

アイヌでは
トリカブトとその根を「スルク」と呼び、
アマッポに使用した。

強毒を持つものの、
漢方やアーユルヴェーダなどの伝統医療で
薬として使用される。

漢方では
トリカブト属の塊根を附子(ぶし)と称して薬用にする。

本来は、
塊根の子根(しこん)を附子と称するほか、
「親」の部分は烏頭(うず)、
また、子根の付かない単体の塊根を
天雄(てんゆう)と称し、それぞれ運用法が違う。

強心作用や鎮痛作用があるほか、
牛車腎気丸及び桂枝加朮附湯では皮膚温上昇作用、
末梢血管拡張作用により血液循環の改善に有効である。

しかし、
毒性が強いため、
附子をそのまま生薬として用いることはほとんどなく、
修治と呼ばれる弱毒処理が行われる。

自転車屋の生き物歳時記 植物編 トリカブト