2023/06/27
連続テレビ小説「らんまん」登場植物シリーズ ヤマザクラ
6月27日
火曜日
連続テレビ小説「らんまん」
登場植物シリーズ
ヤマザクラ
ヤマザクラ(山桜、学名: Cerasus jamasakura)は
バラ科サクラ属の落葉高木のサクラ。
日本の固有種で、
日本に自生する10もしくは11種ある
サクラ属の基本野生種の一つ。
便宜的に
山地に植生する野生のサクラを総称して
ヤマザクラ(山桜)ということもあり、
品種としてのヤマザクラとの混同に注意が必要である。
日本の固有種である。
オオシマザクラと同じく暖温帯に分布する。
主に西日本の暖温帯を中心に分布するが、
東日本にも自生する。
本州、四国、九州に分布がみられ、
北限は太平洋側では宮城県、
日本海側では新潟県である。
南限は鹿児島県のトカラ列島。
日本に自生するサクラの代表樹種で、山地に生える。
本来は常緑広葉樹林が植生域であるが、
二次林の落葉広葉樹林の方に多く進出して植生してきた。
人間の生活圏の拡大と共に
森が伐採されて陽当たりが良くなったためである。
しかし
1960年代以降は林業の衰退により
二次林が放置され陽当たりの悪い場所が増え、
ヤマザクラの植生域が減少している。
中国や朝鮮半島(韓国)の一部地域にも
分布しているという説もあるが、
カスミザクラやオオヤマザクラの
誤認の可能性が高いという。
落葉広葉樹の高木。
樹高は15 - 25メートル (m) で、樹形は傘形。
エドヒガンに次いで長命であるが、
その分、発芽してから花が咲くまでに時間がかかり、
早くて5年、長くて10年以上、
寒冷地ではさらに遅くなることもある。
樹皮は暗褐色から暗紫褐色で、
横長の皮目が目立って多い。
老木は黒褐色を帯びて、粗くひび割れが生じる。
一年枝は淡褐色や灰褐色で、
膨らみのある大きな皮目がある。
花期は3月下旬から4月中旬。
花は赤味を帯びた新芽の芽吹きと同時に開花する。
花は中輪で直径は25 - 35ミリメートル (mm) 、
花弁は5枚の一重咲きで、色は白色から淡紅色。
樹種によっては花色に濃淡がある。
花柄、子房、花柱とも無毛である。
雄蕊は35 - 40個つく。
葉は互生し、
長楕円形から卵状長楕円形で
長さ5 - 12センチメートル (cm) 。
葉縁には鋭い細鋸歯がある。
成木の成葉の裏面が帯白色になる。
葉柄の上部に、腺点が2個ある。
秋に紅葉する。
果期は5 - 6月。
果実は球形で初夏に紫黒色に熟す。
冬芽は枝に互生し、
長卵形で赤褐色の多数の芽鱗に包まれ、
芽鱗は無毛でやや開き気味になる。
葉痕は半円形や三日月形で、維管束痕が3個見られる。
ヤマザクラは多くの場合
葉芽と花が同時に展開するので、
花が先に咲くソメイヨシノと区別する大きな特徴となる。
また成長に時間がかかり、花の数も少ない。
ヤマザクラは野生種で数も多いため、
同一地域の個体群内でも個体変異が多く、
開花時期、花つき、葉と花の開く時期、
花の色の濃淡と新芽の色、樹の形など様々な変異がある。
新芽から展開しかけの若い葉の色は特に変異が大きく、
赤紫色や褐色の他にも
ツクシヤマザクラでは黄緑色、緑色もあり、
先端の色が濃いものなどもある。
2023/06/26
雷記念日
6月26日
月曜日
雷記念日
西暦930年6月26日午後
平安京で
公卿達が雨乞いの相談中に
雷鳴が轟き清涼殿に落雷があり、
大納言藤原清貴と右中大弁平希世が即死しました。
この落雷は
藤原時平の策略によって陥れられ
太宰府に左遷させられ亡くなった
菅原道真のたたりであると信じられ、
菅原道真は名誉を回復し、
雷の神「天神」とも言われます。
恐ろしい記念日ですわ!
2023/06/26
自転車屋の生き物歳時記 植物編 タチアオイ
6月26日
月曜日
自転車屋の生き物歳時記
植物編
タチアオイ
昨日
濃いピンクのタチアオイが
キレイに咲いているのを見ました。
タチアオイ(立葵、学名:Althaea rosea、
シノニム:Alcea rosea)は、アオイ科の多年草。
属名Althaeaはギリシア語由来の古典ラテン語に由来し、
語源たるギリシア語「althaia」は「althaino」(治療)と
関連している。
古来、タチアオイは薬草として用いられた。
当初は中国原産と考えられていたが、現在はビロードアオイ属(Althaea)のトルコ原産種と東ヨーロッパ原産種との雑種(Althaea setosa ×Althaea pallida)とする説が有力である。
日本には、古くから薬用として渡来したといわれている。
花がきれいなので、園芸用に様々な品種改良がなされた。
草丈は1~3mで茎は直立する。
花期は6~8月で、
花は垂直に伸びた花茎の下から上に咲き上っていく。
ちょうど梅雨入りの頃に咲き始め、
梅雨明けと共に花期が終わる
(花茎の頭頂部まで開花が進む)ことになぞらえて、
「ツユアオイ(梅雨葵)」という別名も冠されている。
花は一重や八重のもあり、
色は赤、ピンク、白、紫、黄色など多彩である。
花の直径は品種によるが
大きなものでは10cmくらいである。
本来は宿根性の多年草であるが、
品種によっては一年草でもある。
アオイの名から
会津若松市と静岡市が市花に制定している。
花弁の根元が粘着質であり、
引き抜いた花弁を顔などに付けて
ニワトリを真似て遊ぶことができるため、
北海道の一部ではコケコッコ花、
コケコッコー花青森県の一部では
"コケラッコ花"などと呼ばれる。
花弁や根を、薬用として利用する。
ホリホック(ホリーホック)ともいうが、
英名 hollyhock は必ずしも本種を指すとは限らず、
旧属名・タチアオイ属(Alcea)の各種をはじめ、
ときには他属の種をも指す言葉である。
俗説として holly- は holy に通じ、
この花が十字軍によって
シリア(キリスト教聖地)からヨーロッパに
もたらされたことに因み、
「聖地の花」の意味が込められている、
などとも言われる。
日本語では「花あおい」(花葵)とも呼ぶ。
ただし学術的には、
同科別属であるハナアオイ属、
または同属下の Lavatera trimestris を指して
「ハナアオイ」と呼んでいるので、
注意が必要である。