2023/07/21
自転車屋の生き物歳時記 ホンビノスガイ
7月21日
金曜日
自転車屋の生き物歳時記
ホンビノスガイ
北アメリカ産の外来種で
房総半島などではコイツが激増した為に
アサリがぜんぜん捕れなくなったが
運の良かった事に
コイツは美味かった!
今は房総半島の名物になっているようですな!
ホンビノスガイ
(漢: 本美之主貝、英: Hard clam、
学名: Mercenaria mercenaria)は、
二枚貝綱マルスダレガイ科の一種。
海岸に近い潮間帯の砂や泥の中に生息する。
原産分布海域は
北アメリカ大陸の大西洋側 である。
食用になるため、
アメリカ合衆国西海岸やヨーロッパ、
台湾、中華人民共和国などに移入されている。
日本の東京湾などにも定着し、
後述のとおり漁獲対象になっている。
英名は
成長した大きさにより呼称の変化する「出世貝」であり、小さい順に countneck, littleneck, topneck, cherrystone と
変化し、最も大きいものが quahogs
または chowder clam と呼ばれる。
名前を漢字で記すと本美之主貝となる。
これはローマ神話の美の女神である
ウェヌス女神からのエポニムで命名された
ビーナス属 Venus に当て字された美之主に由来する
(本来は北海道に生息するビノスガイ
(当時は V. stimpsoni)に与えられた名称であった)。
現在の学名では当てはまらないように見えるが、
和名の命名時には本種がビーナス属に分類されていた。
現在は
メルケナリア属 Mercenaria に分類が変更されている。
ビノスガイも同様に
メルケナリア属に変更された(M. stimpsoni)ため、
これらは同属となる。
2007年に水産庁が
「魚介類の名称のガイドライン」を策定する以前は
大アサリと呼ばれていた。
なお、
中部地方沿岸部でよく食用とされる大アサリは、
和名ウチムラサキ
Saxidomus purpurataという別種の貝である。
また、ハマグリの減少に伴って
白ハマグリやオオハマグリという名前で
市場に流通する事もあったが、
和名シロハマグリは同じマルスダレガイ科で南米に産するPitar albidusを指すため、
本種を指して「シロハマグリ」と呼ぶのは誤用である。
原産分布域は北米大陸の大西洋岸で、
カナダのプリンス・エドワード島から
アメリカ東海岸を経てメキシコ湾にかけて広く分布し、
潮下帯から水深12メートル程度までの
砂質から砂泥質の海底に生息する。
元々は日本に生息していなかったが、
1998年に東京湾の幕張人工海浜
(千葉県千葉市)で発見された。
1999年に京浜運河、
2000年に千葉港、2003年に船橋付近、
さらには2000年代になって大阪湾で発見されている。
原産地である北米大陸から
船舶の船体に付着したかバラスト水に混ざって運ばれ、
東京湾や大阪湾に定着したと考えられている。
しかし、
バラスト水が由来ならば、
北米大陸からの船舶の発着があり
当然本種が発見されるはずの名古屋港や横浜港、
神戸港では未発見であるなど、
移入手段を断定するには
証拠が不足しているとの指摘がある。
なお、
名古屋港に隣接する三河湾や伊勢湾は
外観がホンビノスガイに類似する
ウチムラサキの漁場として知られている。
成貝の殻長は
最大で10cm以上になる比較的大型の貝であり、
厚く硬い貝殻の表面には同心円状の肋が表れる。
殻の色は生育環境により
白っぽいグレーから黒ずんだ色と変化に富む。
ハマグリと比較して丸みが強く、
左右非対称で、殻頂がやや曲がった形をしている。
酸素欠乏や低塩分に対する耐性があり
赤潮や青潮にも強いことから、
アサリやハマグリが生息不可能な水域にも生息する。
アメリカでは重要な食用貝であり、
広く漁獲対象とされている。
特にロードアイランド州では州の貝に選ばれている。
日本では主に、
千葉県市川市、船橋市地先の三番瀬で鋤簾や
底引き網漁にて漁獲されている。
また、
東京湾最奥部の干潟域では潮干狩りでも採取される。
日本での繁殖が確認されたのが比較的近年で、
アサリ漁場に多く生息するため、
かつては邪魔者として扱われることが多かったが、
砂抜きが容易なこと、食味の良さが注目され、
2005年頃から行徳漁協による漁獲と流通が行われ、
当初は首都圏、2010年代からは京阪神でも
鮮魚店やスーパーなどに販売チャネルが拡大し、
水産物として採貝される機会が増えた。
2013年には漁業権が設定され、
現在は船橋市漁業協同組合では重要な海産物として
「浜の救世主」と評価している。
2017年には
千葉県が「三番瀬産ホンビノス貝」を
千葉ブランド水産物に選ぶまでになった。
「江戸前の貝」として人気も高まり、
東京湾の千葉県側北部海域では
2018年の水揚げ量が2500トンと5年間で2.3倍に増えた。
ただ在来種の貝に比べて
水産資源としての知見は少なく、
千葉県は2020年度から市川市や船橋市の漁業と協力して、季節ごとの重量や殻の大きさの変化、
漁船の隻数や操業日数、漁獲量を
データベース化する計画である。
ホンビノスガイ(ホンビノス貝、本ビノス貝とも)と
表記され流通している。