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2023/04/14

テレビ小説「らんまん」登場植物シリーズ キンセイラン

4月14日
金曜日

テレビ小説「らんまん」
登場植物シリーズ

キンセイラン

キンセイラン
ラン科
Calanthe nipponica Makino

絶滅危惧Ⅱ類

高さ30~50cmになる多年草。

偽球茎は球状で、連珠状に並ぶ。

葉は3~5個つき、倒披針形で深緑色となる。

6~7月、
花茎の上部にまばらに淡黄緑色の花を5~12個つける。

萼片は広披針形で鋭先頭となる。

側花弁は萼片よりも短く、細い。

唇弁は3中裂し、中央にとさか状のひだが3条あり、
ほぼ平坦に開く。

北海道・本州・四国・九州(宮崎県)に分布する。

スギ林、アカマツ林、ヒノキ林などの
針葉樹林の適湿な林床に生育する。

生存に対する脅威 は森林開発、森林伐採、盗掘など。

生育地は点在するが、個体数は少ない。

テレビ小説「らんまん」登場植物シリーズ  キンセイラン

2023/04/13

水産デー

4月13日
木曜日

水産デー

1901年(明治43年)4月13日

旧漁業法が制定されたことにちなみ、
大日本水産会が1933年(昭和8年)5月に制定。

現在の漁業法が施行された
1949年(昭和24年)3月13日にちなみ、

3月13日が「漁業法記念日」となっているが、
これが「水産デー」と呼ばれることもある。

水産デー

2023/04/13

自転車屋の生き物歳時記 ツバメ

4月13日
木曜日

自転車屋の生き物歳時記

ツバメ

昨日
ツバメが飛び回っているのを見かけた。

今年も向かいの軒先で
巣作りをしているんだな。

ツバメ(燕、玄鳥、乙鳥、Hirundo rustica)は、
スズメ目ツバメ科ツバメ属に分類される鳥類。

古くはツバクラメあるいはツバクロと呼ばれた。

北半球の広い範囲で
繁殖する渡り鳥(夏鳥)の一種である。

日本では屋久島以北で繁殖する。

日本で繁殖するツバメの主な越冬地は
台湾、フィリピン、ボルネオ島北部、
マレー半島、ジャワ島などである。

全長は約17センチメートル、
翼開長は約32センチメートル。

背は光沢のある藍黒色で、喉と額が赤い。

腹は白く、胸に黒い横帯がある。

尾は長く切れ込みの深い二股形で、
この尾の形をツバメにちなんで燕尾形という。

翼が大きく、飛行に適した細長い体型である。

脚は短く歩行には不向きで、
巣材の泥を求めるとき以外は
地面に降りることはめったにない。

鳴管が発達しており、
繁殖期になるとオスはチュビチュビチュビチュルルルルルと比較的大きなさえずり声で鳴く。

日本語ではその生態を反映して
「土食て虫食て口渋い」などと聞きなしされる。

さえずりは
日中よりも早朝から午前中にかけて耳にする機会が多い。

飛翔する昆虫などを空中で捕食する。

また、水面上を飛行しながら水を飲む。

一部、日本国内で越冬する個体があり、
しばしば「越冬ツバメ」と呼ばれる。

特に中日本から西日本各地で越冬し、
そのような場合、
多くは集団で民家内や軒下などで就塒(しゅうじ)する。

日本で越冬している個体が
日本で繁殖したものであるのか、
それともシベリアなど日本より北方で
夏に繁殖したものであるのかはよく分かっていない。

泥と枯草を唾液で固めて巣を造る。

ほとんど人工物に造巣し、
民家の軒先など人が住む環境と同じ場所で
繁殖する傾向が顕著である。

これは、
天敵であるカラスなどが近寄りにくいからだと
考えられている。

民家に巣を作る鳥は他にスズメなどがいるが、
あえて人間が多い場所に見えるように作る点で
他の鳥と大きな差異が見られる。

巣は通常は新しく作るが、
古い巣を修復して使用することもある。

産卵期は4 - 7月頃。

一腹卵数は3 - 7個で、主にメスが抱卵する。

抱卵日数は13 - 17日、
巣内での育雛日数は20 - 24日で、
1回目の繁殖の巣立ち率はおおむね50%程度と推定される。

1回目繁殖に成功したつがい
あるいは失敗したつがいのうち、
詳細は不明であるが、
相当数のつがいが
その後2回目あるいはやり直しの繁殖をする。

雛(ヒナ)を育てている間に
親鳥のうちどちらか一方が何らかの理由で欠けると、
つがい外のツバメがやってきて
育てているヒナを巣から落として
殺す行動が観察されている。

一方、
つがいのうちメスが欠けた場合は
どこからともなく複数の他のツバメが集まり、
その中から選ばれたように
一羽ツバメが新たなつがい相手となって
子育てを継続する様子も観察されている。

落ちているツバメのヒナを拾って
人間が育てることはとても困難であるし、
野鳥なので日本での飼育は
鳥獣保護法によって禁じられているが、
保護のために許可を得て飼育することは可能である。

巣立ちを終えた
ヒナと親鳥は河川敷や溜池(ためいけ)の葦原(アシはら、ヨシはら)などに集まり、
数千羽から数万羽の集団ねぐらを形成する。

小規模ではあるが、
繁殖前や繁殖に参加していない成鳥も
集団ねぐらを形成する。

日本においては、
水稲栽培において穀物を食べず
害虫を食べてくれる益鳥として古くから大切にされ、
ツバメを殺したり
巣や雛に悪戯したりする事を慣習的に禁じ、
農村部を中心に大切に扱われてきた。

江戸時代には
ツバメの糞は雑草の駆除に役立つと考えられていた。

「人が住む環境に営巣する」という習性から、
地方によっては、人の出入りの多い家、
商家の参考となり、商売繁盛の印ともなっている。

また、
ツバメの巣のある家は安全であるという言い伝えもあり、巣立っていった後の巣を大切に残しておくことも多い。

一方で車庫や店内などでの営巣による糞の落下の問題や、玄関の内部での営巣により、
不在時の戸締まり困難になることによる、

不審人物の侵入を許す可能性もある。

よって、
やむをえず巣作りを妨害したり
作られた巣を撤去するというケースもある。

なお、
汚損防止が目的であっても巣を撤去する際に
卵や雛が傷つくと
鳥獣保護法違反に問われる可能性がある。

環境省の調査においては、
ツバメの巣作りを歓迎するという意見が
圧倒的多数である。

日本野鳥の会は
全国各地からの観察報告を得て、
2013年から「ツバメの子育て状況調査」を実施している。

2020年までの8年間で
5351人から延べ1万586カ所の巣について報告され、
うち46%が巣立った(平均は巣1カ所あたり4羽)。

巣立たなかった原因としては
捕食や落下、放棄、人による撤去が挙げられる。

人が出入りする建物が減る過疎地域では
営巣数も顕著に減る。

日本では
神奈川県で2006年以降、
種単位で減少種として指定されている。

また、
千葉県では2011年以降、種単位で一般保護生物、
千葉市では2004年に要保護生物に掲載されている。

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