2023/11/04
自転車屋の生き物歳時記 ニホンツキノワグマ
11月4日
土曜日
自転車屋の生き物歳時記
ニホンツキノワグマ
最近
人里に出て来て人を襲ったりして
話題になっている
ニホンツキノワグマですが
冬眠を前にしてたくさん食べないといけない時期に
山に餌がない事が原因なのだから
こんな事になっているのは
すべて環境破壊をしている人間の責任ですよ!
ニホンツキノワグマ
(学名: Ursus thibetanus japonicus)は、
ツキノワグマの日本産亜種で
日本列島の本州および四国に生息する。
体長100-150センチメートル。
尾長6-11センチメートル。
体重はオスで60-120キログラム、
メスで40-80キログラムほどで、
大陸産に比べ小型である。
最大の記録は
1967年に宮城県で捕獲された220キログラムの個体で、
近年にも2001年に
山形県で体長165センチメートル、
体重200キログラムの記録が報告されている。
肩が隆起せず、背の方が高い。
全身の毛衣は黒いが、
まれに赤褐色や濃褐色の個体もいる。
胸部に三日月形やアルファベットの「V」字状の
白い斑紋が入り(ない個体もいる)、
旧属名 Selenarctos(月のクマの意)や
和名の由来になっている。
本州および四国の森林に生息し、
九州では絶滅したとされる。
夜行性で、昼間は樹洞や岩の割れ目、
洞窟などで休むが果実がある時期は
昼間に活動することもある。
夏季には標高2,000メートル以上の場所でも生活するが、
冬季になると標高の低い場所へ移動し冬眠する。
食性は植物食傾向の強い雑食で、
果実、芽、昆虫、魚、動物の死骸などを食べる。
以前は
ヒグマと違い、大型動物を捕食することは
ほとんどないと考えられていたが、
近年では猛禽類(イヌワシ)の雛や
大型草食獣(ニホンカモシカやニホンジカ)などを
捕獲して食べたりする映像が
研究者や観光客により撮影されることから、
環境により動物を捕獲して食料とする
肉食の傾向も存在すると考えられる。
繁殖形態は胎生。
主に2頭の幼獣を産む。
授乳期間は3か月半。
幼獣は生後1週間で開眼し、
生後2-3年は母親と生活する。
生後3-4年で性成熟する。
寿命は24年で、飼育下の寿命は約33年である。
家畜や農作物・人間への被害が発生している。
一例として2004年には全国で109人(うち死亡者2名)、2006年には145人(うち死亡者3名)、
2010年には147人(うち死亡者2名)の被害者が
報告されている。
鹿角市において
2016年に5月下旬から6月の短期間にかけて
7人が被害に遭い、
うち4人が死亡し遺体を食害された例もある。
森林内はもとより、
森林と人間の居住エリアとの境界付近であることが多い。
また、
クマは背中を見せて逃げるものを追う習性があるため、
出遭ったときは、静かに後ずさりすべきである。
養蜂場や養魚場も熊による被害が大きい。
日本では主に6 - 7月に
カラマツ・スギ・ヒノキなどの樹皮を剥いで
形成層を食べるため、
林業における害獣とみなされ、
クマハギ(熊剥ぎ)とも呼ばれる。
全周剥皮では枯死、
部分剥皮では剥皮が大規模なら衰弱し、
腐食などにより材木の価値が下がるなどの被害が生じる。
樹皮剥ぎの理由はよく分かっておらず、
食物が乏しいため樹皮を食用とする説、
繁殖行動のためのメスの誘引などの説がある。
樹皮剥ぎの被害は
西日本の太平洋側が中心と言われてきたが、
近年では西日本の日本海側や東北地方でも
深刻なことが確認されている。
1998 - 2000年に
岐阜県で行われた糞の内容物・血中尿素濃度
・血中ヘモグロビン濃度の調査では
ウワミズザクラの果実の比率が下がる年は
針葉樹の樹皮の比率が上昇したこと
・樹皮の比率が上昇した年は血中尿素濃度が高く
血中ヘモグロビン濃度が低いことから、
凶作により栄養状態の悪い年には
樹皮剥ぎを行われることを示唆する報告例もある。
日本では
2021年の時点でくま科(クマ科)単位で
特定動物に指定されており、
2019年6月には愛玩目的での飼育が禁止された
(2020年6月に施行)。