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2024/03/27

自転車屋の生き物歳時記 エッチュウバイ

3月27日
水曜日

自転車屋の生き物歳時記

エッチュウバイ
(シロバイガイ)

エッチュウバイ
(Buccinum striatissimum Sowerby,1899)は、
エゾバイ科エゾバイ属の巻貝。

北陸から山陰にかけての日本海
(越中には分布しない)。

殻高12センチ、殻径7センチ。

殻は比較的厚く、螺層は8階でよく膨らむ。

殻表は白色で、淡黄色の殻皮に覆われる。

縫合は深くくびれるため、
直下では少し平らになる。

殼表にきわめて細かい螺糸が密に分布し、
成長脈と交わって布目状となる。

殻口外唇は厚くなり、外側に反転する。

内側は白色。

水深200 - 500メートルの細砂泥に生息。

食用にして美味。

冬にバイ籠(ツブ籠)という罠を沈めて漁獲する。

市場名でバイと言えば本種の他
オオエッチュウバイなども含まれる。

また、
エゾボラモドキをエッチュウバイと呼ぶ地域もある。

自転車屋の生き物歳時記  エッチュウバイ

2024/03/27

さくらの日

3月27日
水曜日

さくらの日

日本さくらの会が
1992年(平成4年)に制定。

3×9(さくら)=27の語呂合せと、
七十二候のひとつ
「桜始開(さくらはじめてひらく)」が
重なる時期であることから。

27日と言うのは
さくらが開花するような時期に
合わせているんですね。

さくらの日

2024/03/26

自転車屋の生き物歳時記 ヒオウギガイ

3月26日
火曜日

自転車屋の生き物歳時記

ヒオウギガイ

初めて見たのは
鳥羽に行った時だったかな
こんなカラフルな貝があるんやと驚きました。

ヒオウギガイ
(桧扇貝、学名 Mimachlamys nobilis)は、
二枚貝綱イタヤガイ目イタヤガイ科の1種。

食用になる貝で、
アッパガイ、バタバタ、チョウタロウ、
虹色貝などの別名、緋扇貝の表記がある。

殻長は10cmほどで、形状は扇形。

殻頂の前後に耳状突起がある。

右殻の前方の耳状突起の直下には
櫛の歯状に切れ込みがあり、
ここから足糸を出し、
右の殻を下にして石や岩に固着する。

貝殻の色は赤、橙、黄、紫などで、
1個体は単色だが、個体によって変異に富んでいる。

ただし、
野生個体は褐色の個体が多いようである。

人工採卵して養殖を行うと、
遺伝的に固定した様々な色彩変異個体を
得ることができる。

鮮やかな黄色や紫色の個体に
高い商品価値がつけられて、よく養殖されている。

和名は、
貝の形や色を、
古代に桧材の薄板を束ねて作った扇である
桧扇に例えたものである。

日本の房総半島以南に分布し、
干潮線帯から水深20mくらいまでの岩礁に生息する。

ホタテガイと同じイタヤガイ科であるが、
岩礁に足糸によって強固に固着しているため、
危険が迫ってもホタテガイやイタヤガイなど
砂泥底生のイタヤガイ科の貝と同じように、
二枚の貝殻を開閉し水流を起こし
泳いで逃避することは出来ない。

主に真珠養殖の副産物として養殖されている。

アコヤガイが板状の網で
サンドイッチ状にはさんで養殖されるのに対し、
内部が何段かに仕切られた
円筒形の網籠で養殖されている。

真珠筏にて
稚貝から直径10cm程度になるまで成長させ、
出荷される。

主な産地

三重県志摩市 - 英虞湾の真珠筏で養殖されている。

尚「虹色貝」(にじいろがい)という名は
志摩市内の漁協で商標となっている。

他に、
焼くと貝が開いたり閉じたりを繰り返すことから
「アッパッパ貝」とも呼ばれている。

2005年には3ヶ月ほど麻痺性貝毒
(有毒渦鞭毛藻の一種の摂取による毒素蓄積)のために
出荷の自主規制が行われていた。

島根県(特に隠岐諸島)

愛媛県愛南町にて養殖されており、
貝殻の加工品が土産物として売られている。

高知県香南市・中土佐町
県内では「長太郎貝」(ちょうたろうかい)として
食用されている。

大分県佐伯市
特に旧蒲江町で養殖されている。

熊本県天草郡。

貝柱を食用とする。

そのまま焼いたり、刺身、ステーキ、
お好み焼きの具などに使われたりする。

また主に加熱しての食用であるが
ヒモ(貝ヒモ)と呼ばれる外套膜も
「ウロ」と呼ばれる暗緑色の中腸腺も食べられるが、
中腸腺は他の部位よりも貝毒が蓄積され易い。

なお、
ホタテガイ類の「ウロ」には
カドミウム(Cd)や貝毒が蓄積される性質があるため
食用にはされない。

自転車屋の生き物歳時記  ヒオウギガイ