2024/09/03
自転車屋の生き物歳時記 植物編 ツユクサ
9月3日
火曜日
自転車屋の生き物歳時記
植物編
ツユクサ
先日
線路脇を見ると
青色の
ツユクサがたくさん咲いていた。
ツユクサ(露草・鴨跖草、学名: Commelina communis)は、ツユクサ科ツユクサ属の一年生植物。
日本を含む東アジア原産で、
畑の隅や道端で見かけることの多い雑草である。
鮮やかな青色の花は朝に咲き、昼にはしぼむ。
他のツユクサ属の植物と同様、
雄しべは6本あり、上側の3本、下側中央の1本、
下側左右の2本で形態が異なる。
日本では古くから知られ、万葉集にも登場する。
紫色の花弁を持つ
ウスイロツユクサなどの変種・品種が知られる。
紫色の花弁が3枚のムラサキツユクサや、
白い花弁のトキワツユクサはムラサキツユクサ属である。
朝咲いた花が昼しぼむことが
朝露を連想させることから
「露草」と名付けられたという説がある。
英名の Dayflower も
「その日のうちにしぼむ花」という意味を持つ。
また「鴨跖草(つゆくさ、おうせきそう)」の字が
あてられることもある。
ツユクサは古くは「つきくさ」と呼ばれており、
この「つきくさ」が転じて
ツユクサになったという説もある。
「つきくさ」は月草とも着草とも表され、
元々は花弁の青い色が「着」きやすいことから
「着き草」と呼ばれていたものと言われているが、
『万葉集』などの和歌集では「月草」の表記が多い。
その特徴的な花の形から、
ホタルグサ(蛍草)やボウシバナ(帽子花)、
花の鮮やかな青色からアオバナ(青花)の別名があり、
カマツカ、チンチログサ、ツキクサ、ツケバナ、
トンボグサ、メグスリバナ、ハマグリグサなどの
地方名でもよばれている。
自生地は日本全土を含む東アジアで、
アメリカ東北部などに帰化している。
市街地の空き地や郊外の農耕地、道端、草地、庭の隅、
土手、畦などの日当たりのよいところから半日陰まで、
群生して見られる。
一年生草本。
よく分枝して、
高さは50センチメートル (cm) 前後になる。
茎は地面を這うが、直立することもある。
葉は茎に互生し、
葉身は先がとがった細長い卵状披針形で、
葉の基部は鞘状になって茎を抱く。
全体に無毛。
花序は2つの蠍型花序からなるが、
基部側では蕾が発達しないことが多い。
花序には2つ折りの総苞が付き、後縁部は合着しない。
花期は初夏から秋まで(6~9月)。
茎の先の貝殻のような苞葉に挟まれて、
1・5~2cmほどの
独特の蝶形の青い花を次々とつける。
アサガオなどと同様、
早朝に咲いた花は午後には萎む半日花であるが、
日陰の花は少し長持ちする。
萼片は3枚で白色。花弁は3枚あり、
上側の2枚は大きく青色で爪部があるが、
下側の1枚は白くてごく小さい。
雄しべは6本あり、上側の3本、下側中央の1本、
下側左右の2本で形態が異なる。
稔性のある花粉を生産するのは左右の2本で、
上側の3本は昆虫の訪花を促進させ、
下側中央の1本は昆虫の適切なランディングを促進する。
雌しべは1本。
果実は蒴果で、2室に計4個の種子が発達する。
2024/09/03
ホームラン記念日
9月3日
火曜日
ホームラン記念日
1977年(昭和52年)9月3日
読売ジャイアンツの王貞治が
後楽園球場で通算756本目のホームランを打ち、
アメリカ大リーグの
ハンク・アーロンが持っていた記録を抜いて
世界新記録を更新したことに由来。
これを受けて政府は、
2日後の9月5日に王に初の国民栄誉賞を贈った。
大谷も偉大やけど
王さんも偉大やったね!
2024/09/02
自転車屋の生き物歳時記 アキアカネ
9月2日
月曜日
自転車屋の生き物歳時記
アキアカネ
相変わらず
気温は真夏と変わらないけれど
セミが鳴かなくなり
いわゆる赤トンボ
アキアカネが
飛んでいるのをチラホラと見かけます。
アキアカネ
(秋茜、学名:Sympetrum frequens (Selys, 1883))は、トンボ科アカネ属に分類されるトンボの一種。
日本では普通に見られる。
俗に赤とんぼと呼ばれ、
狭義にはこの種だけを赤とんぼと呼ぶことがある。
季節的な長距離移動がよく知られている。
日本特産種で、
大陸部では極東アジアからヨーロッパにかけて
広く分布する近縁種である
タイリクアキアカネ
S. depressiusculum (Selys, 1841)と置換する。
タイリクアキアカネは、
秋の後半に北西の季節風が吹き出す頃に、
日本列島に吹き寄せられたものが各地で記録されるが、
繁殖はしていないようで幼虫の発見例はない。
同様に人里でよく知られた赤とんぼには
ナツアカネ S. darwinianum (Selys, 1883)がある。
アキアカネは夏に一旦低地から姿を消し、
秋に成熟成虫が大挙して出現するのに対して、
ナツアカネは生活史を通じて低地から姿を消さない。
そのために
夏にも低地で見られる方に
ナツアカネの和名が与えられたのであり、
活動時期自体は両種にほとんど差はない。
ロシア、中国、朝鮮半島、日本に分布する。
平地から山地にかけて、
水田、池、沼、湿地などに生育する。
底質は泥で、汚れた水質の環境に生育することが多い。
平地で孵化した未熟な成虫は夏に涼しい山地へ移動し、
成熟し秋になると平地に戻る。
日本では
小笠原諸島、沖縄県を除き各地に広く分布し、
奄美大島では過去に確認記録がある。
朝鮮半島から
タイリクアキアカネに混じって
朝鮮半島タイプの
アキアカネの飛来が確認されている。
全長は
オスが32~46mm、メス:33~45mm。
腹長は
オスが19~29mm、メス:21~30mm。
後翅長は
オスが25~34mm、メス:26~34mm。
オスは
腹部第2節の下部に副性器(2次生殖器)があり、
成熟すると腹部が赤くなる。
メスは腹部が淡褐色のものと背面が赤いものがある。
顔面はオスが橙褐色で、メスが黄褐色。
オスは成熟しても頭部と腹部は赤くならない。
複眼は大きく、左右がくっ付き合って一続きとなり、
顔面の黒条の凹凸が目立たない個体が多い。
オスは第10節に連結交尾の際に
メスを捕獲するための尾部付属器があり、
メスには第8節下部に小さな生殖弁がある。
繁殖するのは
通常平地または丘陵地、低山地の水田、
池沼、溝などであるが、
まれに標高2000m代の高所からの羽化記録もある。
5月末から6月下旬にかけて
夜間に羽化した成虫は朝になると飛び立って水辺を離れ、1~2日間草に止まったまま体が十分固まるのを待つ。
その後近辺の樹林、植栽木などに集合して群れとなり、
4~5日間を摂餌に費やして
様々な小昆虫を空中で捕食し、
長距離飛翔に必要なエネルギーの蓄積を行う。
十分に体力がついた個体は単独で、
あるいは群れを成して日中の気温が
20~25℃程度の30000mぐらいまでの
高標高の高原や山岳地帯へ移動して、
7月~8月の盛夏を過ごす。
未成熟成虫が水辺を離れて生活するのは
他のアカネ属の赤とんぼのみならず、
非常に多くのトンボに共通した習性ではあるが、
アキアカネの場合この移動が極端に長距離となる。
低温時における
アキアカネの生理的な熱保持能力は高く、
活動中の体温は外気温より
10~15℃も上昇するが、高温時の排熱能力は低い。
そのため暑さに弱く、
気温が30℃を超えると生存が難しくなり、
このことが季節的な長距離移動の原因と考えられている。
酷暑の年には
移動先はより高い標高の地域となり、
冷夏の年にはそれほど高いところまでは
移動しないことが示唆されている。
なお、
夏の昼間の日差しが強い時間帯に、
止まっているアキアカネが逆立ちをするのは、
日光が当たる面積を減らし
体温の上昇を抑えるためと考えられている。
夏の間、
高地で摂食を続けている間に
生殖腺などの内部組織が発達、充実し、
最終的に体重が2~3倍にまで増加する。
昆虫などの節足動物は
脱皮後に体の大きさは増大するが、
それは消化管内にのみこんだ水や空気の圧力で
外側の外骨格だけを膨張させているため、
しばしば内部はすかすかの状態である。
そのため、
脱皮後は成長しないように思われがちだが、
実は外骨格の膨張に伴っていなかった
内部組織の成長が起こるのである。
十分成熟した成虫、
特に雄は体色が橙色から鮮やかな赤に変化し、
通常秋雨前線の通過を契機に大群を成して山を降り、
平地や丘陵地、低山地へと移動する