ブログ

2024/03/26

自転車屋の生き物歳時記 ヒオウギガイ

3月26日
火曜日

自転車屋の生き物歳時記

ヒオウギガイ

初めて見たのは
鳥羽に行った時だったかな
こんなカラフルな貝があるんやと驚きました。

ヒオウギガイ
(桧扇貝、学名 Mimachlamys nobilis)は、
二枚貝綱イタヤガイ目イタヤガイ科の1種。

食用になる貝で、
アッパガイ、バタバタ、チョウタロウ、
虹色貝などの別名、緋扇貝の表記がある。

殻長は10cmほどで、形状は扇形。

殻頂の前後に耳状突起がある。

右殻の前方の耳状突起の直下には
櫛の歯状に切れ込みがあり、
ここから足糸を出し、
右の殻を下にして石や岩に固着する。

貝殻の色は赤、橙、黄、紫などで、
1個体は単色だが、個体によって変異に富んでいる。

ただし、
野生個体は褐色の個体が多いようである。

人工採卵して養殖を行うと、
遺伝的に固定した様々な色彩変異個体を
得ることができる。

鮮やかな黄色や紫色の個体に
高い商品価値がつけられて、よく養殖されている。

和名は、
貝の形や色を、
古代に桧材の薄板を束ねて作った扇である
桧扇に例えたものである。

日本の房総半島以南に分布し、
干潮線帯から水深20mくらいまでの岩礁に生息する。

ホタテガイと同じイタヤガイ科であるが、
岩礁に足糸によって強固に固着しているため、
危険が迫ってもホタテガイやイタヤガイなど
砂泥底生のイタヤガイ科の貝と同じように、
二枚の貝殻を開閉し水流を起こし
泳いで逃避することは出来ない。

主に真珠養殖の副産物として養殖されている。

アコヤガイが板状の網で
サンドイッチ状にはさんで養殖されるのに対し、
内部が何段かに仕切られた
円筒形の網籠で養殖されている。

真珠筏にて
稚貝から直径10cm程度になるまで成長させ、
出荷される。

主な産地

三重県志摩市 - 英虞湾の真珠筏で養殖されている。

尚「虹色貝」(にじいろがい)という名は
志摩市内の漁協で商標となっている。

他に、
焼くと貝が開いたり閉じたりを繰り返すことから
「アッパッパ貝」とも呼ばれている。

2005年には3ヶ月ほど麻痺性貝毒
(有毒渦鞭毛藻の一種の摂取による毒素蓄積)のために
出荷の自主規制が行われていた。

島根県(特に隠岐諸島)

愛媛県愛南町にて養殖されており、
貝殻の加工品が土産物として売られている。

高知県香南市・中土佐町
県内では「長太郎貝」(ちょうたろうかい)として
食用されている。

大分県佐伯市
特に旧蒲江町で養殖されている。

熊本県天草郡。

貝柱を食用とする。

そのまま焼いたり、刺身、ステーキ、
お好み焼きの具などに使われたりする。

また主に加熱しての食用であるが
ヒモ(貝ヒモ)と呼ばれる外套膜も
「ウロ」と呼ばれる暗緑色の中腸腺も食べられるが、
中腸腺は他の部位よりも貝毒が蓄積され易い。

なお、
ホタテガイ類の「ウロ」には
カドミウム(Cd)や貝毒が蓄積される性質があるため
食用にはされない。

自転車屋の生き物歳時記  ヒオウギガイ

2024/03/26

カチューシャの歌の日

3月26日
火曜日

カチューシャの歌の日

1914年(大正3年)3月26日

島村抱月と松井須磨子が起こした
芸術座が
トルストイの『復活』の初演を行い、
この中で歌われた
「カチューシャの唄」が
大流行したことに由来。

カチューシャ~🎵
可愛いや~🎵
別れの~辛さ~🎵

カチューシャの歌の日

2024/03/25

自転車屋の生き物歳時記 バカガイ

3月25日
月曜日

自転車屋の生き物歳時記

バカガイ

先週に引き続き
貝の特集

バカガイ(破家蛤、馬珂蛤、バカ貝、馬鹿貝、
学名:Mactra chinensis)は、
異歯亜綱- バカガイ上科- バカガイ科- バカガイ属
(学名:Mactra)に分類される二枚貝の一種(1種)。

東南アジアから
東アジア南部にかけての浅海に分布する。

ミナトガイ、シオフキガイ、
また地方によってはウバガイとも呼ばれる。

関東地方では、
アサリやハマグリなどと並んで
食用としてなじみ深い貝であり、
日本語では、
「食用加工品となった状態の軟体部位全体」を指して、『青柳(あおやぎ、アオヤギ)』とも呼ぶ
(生物の名前ではない)。

季語、三春。

和名の「バカガイ」の名の由来については諸説ある。

外見はハマグリに似ているものの、
貝殻が薄く壊れやすいことから
「破家貝」として名付けられたとする説

いつも貝の口をあけて
オレンジ色をした斧足
(ふそく、筋肉による足)を出している姿が、
あたかも口を開けて舌を出している
「馬鹿」な者のように見えたとする説

一度に大量に漁獲されることがあるので、
「『バカ』に(「非常に、凄く」の意)
多く獲れる貝」の意でその名が付いたとの説

たくさん獲れた地域の名
「馬加(まくわり)」(現在の幕張)を
「バカ」と音読みし、
「バカ貝」と呼ばれるようになったとする説

馬鹿がハマグリと勘違いして喜ぶ様から
馬鹿が喜ぶ貝という意味であるとする説

蓋を閉じずに陸に打ち上げられて
鳥に食べられてしまうことなどの行動から
「バカ貝」と呼ばれるようになったとする説

頻繁に場所を変える
「場替え貝」から来ているとする説

殻長は8cmほどで、殻は薄くてもろい。

殻の外側は黄褐色の殻皮を被り、
肉色を帯びた灰白色で、後端部は淡紫色をしている。

ベトナム、台湾、中国南部、朝鮮南部、日本など、
東南アジアから東アジア南部にかけての浅海のうち、
内湾の砂底に棲息する。

産卵は2- 9月の長期にわたって徐々に行われる。

斧足はヒトデなどの外敵から身を守るために
砂の中に潜るのに使われる。

潜る速さはアサリ、ハマグリに比べて最も速い。

また、
斧足を使ってのジャンプを繰り返すことで
外敵から逃げることが可能である。

ハマグリは殻を強く閉じて身を守るが、
バカガイは閉じる力は弱いため、
逃げのびて身を守る方法をとっているのである。

寿司の種としては
「青柳(あおやぎ、アオヤギとも記す)」と呼び、
全国的にも広く認知されるようになっている。

この名は「馬鹿貝」とも解せるものを
寿司ネタとして供したり、
品書きに表したりすることを嫌った
江戸時代の江戸前寿司の職人が、
当時の江戸周辺地域における
バカガイの一大集積地
(一手に集めて出荷する場所)であった
上総国市原郡青柳
(現・千葉県市原市青柳二丁目)の地名に代表させて、
これを雅称として呼び代えたのが始まりである。

貝の足の部分が
ヤナギの葉に似ていることから
アオヤギと名付けたという説もある。

したがって、
「青柳」は貝殻を取り除いた
軟体部位全体を指す語であり、
必ずしも「バカガイ」の別称とは言えない。

なお、
市原市青柳の海岸は埋め立てられて
京葉工業地域となっているため
現代ではバカガイを扱っておらず、
関東圏における現代のバカガイの集積地は
千葉県富津市となっている。

閉殻筋(貝柱)を選り分けたものは
「小柱(こばしら)」又は「あられ」、
斧足の部分のみにされたものは
「舌切(したきり)」と呼ばれる。

青柳や舌切は握り寿司やぬたなどに、
小柱は掻き揚げや釜飯、
軍艦巻きやかけそばの種などにされる。

水中に棲息するため、
酸欠に弱く砂抜きができないため、
身全体は食べられない
(ただ、日本のバラエティ番組
『所さんの目がテン!』が行った実験では、
海水に浸けたバカガイにエアーポンプで空気を送り、
砂抜きに成功。身全体を食べることができた)。

初期の深川めしは
アサリでなくバカガイを使用していた。

干物にしたものは珍味として珍重されている。

干物については、
むき身をそのまま乾燥させたものは
「桜貝」(さくらがい)、
斧足を引き伸ばして乾燥させたものは
「姫貝」(ひめがい)と呼ばれる。

千葉県の郷土料理ともなっている
「なめろう」や「さんが焼き」にも
使用されることがある。

自転車屋の生き物歳時記  バカガイ