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2024/11/12

自転車屋の生き物歳時記 アカタテハ

11月12日
火曜日

自転車屋の生き物歳時記

アカタテハ

先日の旗降山のトレッキングで
アカタテハを見かけた。

アカタテハ(赤立羽、学名: Vanessa indica)は、
チョウ目・タテハチョウ科に
分類されるチョウの一種。

翅に鮮やかな模様があるタテハチョウで、
日本では秋によく見られる。

成虫の前翅長は3・5cmほどの中型のチョウである。

前翅の表側に鮮やかな橙色の帯模様があり、
和名はこれに由来する。

前翅の先端は黒く、白色の斑点が点在する。

後翅の表にも橙色の縁取りがあるが、
他はくすんだ褐色をしている。
 
翅の裏側はほぼ灰褐色で、白くて細い網目模様がある。

幼虫の体にはたくさんの突起があり、
ケムシの概念に含まれる外見である。

小さい幼虫は全身が黒いが、
大きくなると突起が黄白色になり、
個体によっては体色に紫色を帯びるものもいる。

触れても問題はなく、
むしろ食草のイラクサにふれないよう
気をつけたほうがよい。

イラクサ科の葉は比較的硬いため幼虫のあごは大きく、 皮膚の薄い子供が咬まれることもあるので、
扱う際はピンセットを用いるとよい。

成虫は年に数回発生し、
早春から晩秋まで見られるが、
個体数は夏に少なく秋に多い。

冬は成虫で越冬するため、
早春に見られる越冬個体は
翅の一部が欠けているものも多い。

不規則な軌道を描きながら速く飛ぶ。

花にも吸蜜に訪れるが、
秋が深まった頃には、
サザンカの花に訪れたり、
カキノキの下で、 熟して落ちた果実から
汁を吸ったりする姿が見かけられる。

花や腐果だけでなく獣糞や樹液にも頻繁に集まる。

幼虫の食草は、
カラムシ、ヤブマオ、イラクサなどの
イラクサ科植物である
(ごくまれにニレ科のケヤキを食うこともあり、
飼育下で代用食として利用可能)。

幼虫は食草の葉のつけ根をかじって
葉の表を内側に左右を糸でつづり、
綴じ合わせた「巣」を作る習性がある。

そのため
イラクサ科植物で左右から綴じられた葉があれば、
それを開くとアカタテハの幼虫を見つけることができる。

特に人里に多いカラムシでは葉の裏が白いため、
葉の裏が表側に位置するアカタテハの幼虫の巣は、
白く目立つ。

蛹になる際は、
羽化を見越して
葉の下端を3分の1ほど開けた巣をつくり、
その中で蛹になる。

幼虫に関しては
比較的飼育しやすい種ではあるが、
ブランコヤドリバエ Exorista japonica や 
カイコノウジバエ Blepharipa zebina の
犠牲となることも多い。

インドからオーストラリア、
日本(北海道、礼文島、利尻島、本州、
佐渡島、八丈島、三宅島、父島、母島、隠岐島、
四国、九州、対馬、壱岐島、甑島、種子島、屋久島
、トカラ列島、奄美大島、徳之島、沖縄本島、
宮古島、石垣島、西表島、与那国島)まで広く分布する。

森林の周辺の日当たりが良い場所に生息し、
農村や都市部でもよく見られる。

自転車屋の生き物歳時記  アカタテハ

2024/11/12

洋服記念日

11月12日
火曜日

洋服記念日

1872年(明治5年)旧暦11月12日

「礼服ニハ洋服ヲ採用ス」という 
太政官布告が出されことに由来。

全日本洋服協同組合連合会が
1972年(昭和47年)に制定。

洋服記念日

2024/11/11

自転車屋の生き物歳時記 ナナホシテントウ

11月11日
月曜日

自転車屋の生き物歳時記

ナナホシテントウ

昨日のトレッキングの
旗降山でずいぶん久しぶりに
ナナホシテントウを見かけた。

昔はどこでも良く見かけたけれど
近年はめっきり見なくなったので
個体数が減っているのではないかな?

ナナホシテントウ
(七星瓢虫、七星天道、学名:Coccinella septempunctata)は、テントウムシ科の昆虫の1種。

和名のとおり、赤色の鞘翅に7つの黒い紋がある。

最も普通に見られるテントウムシの一つ。

ナナホシテントウ
Coccinella septempunctata L. は
日本で普通なテントウムシの一つ。

ナミテントウの方がより普通種ではあるが、
本種もそれほど負けておらず、
より多く見られる場合もある。

幼虫、成虫共にアブラムシを食べる益虫であり、
天敵としての利用も含めてよく研究されてもいる。

また、
一般的なテントウムシのイメージとして
よく親しまれている。

真っ赤な派手な前翅に
黒い斑点という目立つ姿もこれに役立っているが、
これは生物学的には警告色と考えられており、
さわると黄色い体液を出すのもその一環である。

素早くはないが、活発によく動く。

枝先まで登っていって、
そこから羽を広げて飛び立つのがよく見かけられる。

触れると擬死にはいるが、
この時に歩脚の関節から黄色い、
いやな臭いの体液を出す。

これは幼虫も同じである。

なお、
体内にはアルカロイドが含まれるため、
鳥はこれを食わないという。

見かけの派手な色は警告色と考えられる。

成虫、幼虫ともに肉食で、アブラムシ類を食べる。

ハダニを食べる例も知られる。

幼虫は共食いもよくする。

これは若齢幼虫に多く、飼育下の実験では、
一齢や二齢は同種の卵塊だけを食べても
次の齢に成長することが可能で、
三齢では幼虫同士の共食いも見られるが、
アブラムシを与えると起こらなくなるという。

また、
三齢以上ではアブラムシを与えないと
成長が進まなかった。

ちなみに、
蛹はほとんど幼虫から攻撃されることがないという。

この種の卵への共食いを、
ある程度習性として定着しており
幼虫の生存率を高める意味があると考えられている。

成虫は集団で冬眠する。

ナミテントウは物陰に大群をつくって越冬するので
よく知られるが、本種はそれとは異なり、
小さな集団で草の根元などに潜る。

ただし温暖な地域では
一部個体が活動することが知られている。

また、
夏にも同様な場所で夏眠をすることが知られている。

このような休眠にススキの株がよく使われることから、
天敵の保護のためにススキの刈り取りに配慮すべき、
との指摘もある。

アジア、ヨーロッパ、北アフリカに広く分布する。

日本には全土に分布し、ごく普通の種である。

明るいところを好み、
日当たりのいい草原などに見られる。

畑地の周辺などに見ることも多い。

なお、
ナミテントウはほぼ同じ大きさで
同じようにアブラムシを食べ、
同じところに混生してみられる。

一般にはナミテントウの方が数が多いとされるが、
ナナホシテントウの方がよく見られることも珍しくなく、特に春にはナナホシが多い傾向がある。

これはナナホシの方が繁殖を早く始めるため、
新成虫の出現が早いためらしい。

また、
ナミテントウの幼虫は
ナナホシテントウの幼虫や蛹を食うことがある。

農業上重要な害虫である
アブラムシ類の重要な天敵としてよく知られており、
農業的に天敵として利用することも多く検討されている。

テントウムシ科の昆虫としては
ナミテントウ
(またはテントウムシ)の方がよく見られるが、
テントウムシといえば
この種の印象であるという指摘がある。

自転車屋の生き物歳時記  ナナホシテントウ